先日、テレビでシェフの方が、おいしい野菜の見分け方を話されていました。
「オクラは、角がしっかりしていて、緑色の濃い物」
そして、大きなサイズのオクラに大喜びされていました。

これを見ていたオクラ農家の方、「どひゃーっ」だったんじゃないですかね。
だって、わざわざ、スーパーに並んでいるあのサイズで出してるのにねぇ・・・。
角がしっかりしている五画オクラは、大きくなると固くなりやすいんです。
でも、絶対に固い訳じゃなくて、短時間で一気に大きくなったものは、柔らかい。
時間がかかって大きくなったものは、筋が固くて、いくら頑張っても食べられない。(経験済み笑い泣き

オクラも色んな品種があって、生育環境もそれぞれ。
美味しいものって、そんな単純に見分けられるわけじゃないんです。
「角がしっかりしてて緑の濃いもの」と、しきりに野菜ソムリエなども言うもんだから、
それ以外のものが売れなかったり、安くなったり。
結果、農家がそれに合わせて、こぞってそういう品種を生産するようになるわけです。

というわけで、テレビのコメントにツッコミを入れてみました。
テレビの情報を鵜呑みにせず、「色々なんだなぁ」って思ってもらえたら幸いです。

<角がしっかりしている>
 品種によって様々。丸みを帯びた可愛らしい星型もある。丸オクラは角がない。ギザギザの品種も!

<緑の濃いもの>
 品種によって様々。白っぽいもの、黄緑色の品種も。濃すぎるものは、硝酸過剰の場合も。
 ちなみに、赤オクラは、ゆでると色が落ちる。 

<産毛が生えているもの>
 品種によって、ほとんどない品種も。(出荷後、毛が落ちるのを防ぐため等で)

<ヘタから上にキズがあるものは時間が経っている>
 テレビで紹介されたものは、樹上での葉擦れなどでも起こり、新鮮さとは関係ない。

<大きいものが良い>
 見た目での判断は難しい。一気に大きくなったものは固くないが、時間がかかったものは固い。丸オクラは大きくなっても比較的固くなりにくい。
いずれも種が大き目になるので、食べる時気になりがち。割安なので、気にならなければ大きい方がお得。

ちなみに、黒くなっているものは、古い場合もありますが、昼夜の気温差によって、色素(アントシアニン)が入ってしまうこともあります。みずみずしい感じなのに、黒い筋が入っているときは、こちらの場合が多いです。
産地が遠方の場合、冷蔵輸送にも原因があるかもしれません。

あと、瑞々しいのに、おしりの細い所が白っぽい・黄色っぽいのは、花びらがくっついたまま成長して、日が当たらなかったからです。普通に食べられますよ。