夢のマルディ・グラ:ボブ・ジェームス | かえるの音楽堂

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70年~80年のCROSSOVER(FUSION)とJAZZを中心にAORか
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TWO : BOB JAMES

(1975年)

 ボブ・ジェームスのCTI2作目のリーダー作です。こちらも現在はTappanZeeからの発売となっています。オリジナルは6曲でしたがリイッシュー盤では、1曲追加され7曲となっています。ONEでもそうでしたが、この追加曲は他のオリジナル6曲と比べて若干イメージが異なり、私としてはオリジナルのままで出してもらいたかったです。内容はONEの延長線上にあり全体的に豪華なイメージのサウンドですが、ヴォーカルの採用などさらにポップになっています。参加ミュージシャンは、エリック・ゲイル(g,b)、リッチー・レズニコフ(g)、ゲイリー・キング(b)、スティーブ・ガッド、アイドリス・ムハマッド(ds)、ランディー・ブレッカー、ルー・ソロフ(tp,flh)、ヒューバート・ロウズ(fl)、ラルフ・マクドマルド(perc)、パティ・オースティン、フランク・フロイド(vo)他です。

 

1.TAKE ME TO THE MARDI GRAS/夢のマルディ・グラ

2.I FEEL A SONG (IN MY HEART)/ アイ・フィール・ア・ソング

3.THE GOLDEN APPLE/ゴールデン・アップル

4.FARANDOLE/ファランドール

5.YOU'RE AS RIGHT AS RAIN/アズ・ライト・アズ・レイン

6.DREAM JOURNEY/ドリーム・ジャーニー

(日本盤CDボーナス・トラック)

7.HERE LET MY LIFE/ヒア・レット・マイ・ライフ

 

このアルバムで一番の話題は邦題のタイトルにもなっている、1曲目のポール・サイモン作「TAKE ME TO THE MARDI GRAS(夢のマルディ・グラ)」です。この曲は、ポール・サイモンのソロ・アルバム「ひとりごと」の中に収録されていた曲ですが、今ではどちらかというとボブ・ジェームスのほうが有名になってしまいました。ボブの演奏のものは某TV局の番組のテーマソングとして使われました。ボブの弾くエレピのサウンドがすごく気持ちが良く印象的です。またこの曲はサンプリングにも積極的に使われ、多くのヒップホップ・アーティスト達のサンプル・ネタとなっています。タイトなドラムはアイドリス・ムハマッドです。2曲目の「I FEEL A SONG(IN MY HEART)(アイ・フィール・ア・ソング)」でソウルフルなヴォーカルを聴かせるのはパティ・オースティンです。3曲目「THE GOLDEN APPLE(ゴールデン・アップル)」はスティーヴ・ガッドのドラムが素晴らしいスリリングな曲です。4曲目の「FARANDOLE(ファランドール)」はジョルジュ・ビゼー作曲“アルルの女”の中の曲をアレンジしたものです。中間部のフルートのソロはヒューバート・ロウズです。このフルート・ソロも印象的でした。またヒューバート・ロウズは彼自身のサンフランシスコでのライブ・アルバム“THE SAN FRANCISCO CONCERT”でこの曲を取り上げていましたが、このライヴもまた素晴らしい演奏でした。ボブ自身も彼のライヴ・アルバム“ALL AROUND THE TOWN”に収録されており、こちらも素晴らしい演奏でした。