(オリジナル・ジャケットです)
ONE : BOB JAMES
(1974年)
ボブ・ジェームスがクインシー・ジョーンズの紹介でクリード・テイラーのCTI/KUDUレーベルと契約し1974年に発表したアルバムです。ボブはCTI/KUDUでは、グローヴァー・ワシントン、エリック・ゲイル、ヒューバート・ロウズ他、多くのミュージシャンのアレンジを手がけ、自身は4枚のリーダー作品を製作しました。このアルバムはCTIでの最初のリーダー作です。その後、この4作の権利を自身のレーベルTappanZeeで買い取り、現在はTappanZeeからの発売となっています。オリジナルは6曲でしたが、リイッシューでは、1曲追加され7曲となっています。ただ、この追加曲は他のオリジナル6曲と比べてかなりイメージが異なり、私としてはオリジナルのままで出してもらいたかったです。
01.VALLEY OF THE SHADOWS/ヴァレイ・オブ・ザ・シャドウズ
02.IN THE GARDEN (BASED ON PACHELBEL'S "CANON IN D")/イン・ザ・ガーデン(涙のカノン)
03.SOULERO/ソウレロ
04.NIGHT ON BALD MOUNTAIN/はげ山の一夜
05.FEEL LIKE MAKING LOVE/フィール・ライク・メイキング・ラヴ
06.NAUTILUS/ノーチラス
07.SOLACE/ソレース (日本盤ボーナス・トラック)
さてオリジナルですが、全体的に派手なサウンドです。管楽器もバリバリ大活躍です。CTIらしい、JAZZ・フュージョンのオーケストラ作品です。ボブ・ジェームスのエレピもいっぱい聴けてエレピファンには最高です。また当然CTIとしてはお馴染みのクラシックからのアダプテッド作品が2曲入っています。ひとつはパッヘルベルのカノンをベースにした2曲目「IN THE GARDEN(イン・ザ・ガーデン)」で原曲のイメージを残したアレンジを聴かせます。二つ目は4曲目の「NIGHT ON BALD MOUNTAIN/はげ山の一夜」でロシアの作曲家ムソルグスキー曲です。原曲のイメージを残しつつ計算された完成度の高いアレンジです。ドラムのスティーヴ・ガッドのドラムも聴きどころです。5曲目はロバータ・フラックのFEEL LIKE MAKINNG LOVE(フィール・ライク・メイキング・ラブ)でのボブ・ジェームスのエレピがとてもいい感じです。オリジナルでは最後の6曲目ボブのオリジナル「NAUTILUS(ノーチラス)」は潜水艦をイメージさせる曲です。参加ミュージシャンはグローヴァー・ワシントンJr.(ss)、リッチー・レズニコフ(g)、ゲイリー・キング(b)、スティーヴ・ガッド、アイドリス・ムハマッド(ds)、ジョン・ファディス、ルー・ソロフ(tp,flh)、ラルフ・マクドマルド(perc)、デイヴ・フリードマン(vib)、ヒュー・マックラッケン(harmonica)他です。