マンハッタンの夢:24丁目バンド | かえるの音楽堂

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SHARE YOUR DREAM : The 24th Street Band

(1980年)

The 24th Street Band24丁目バンド)のセカンド・アルバムです。The 24th Street Bandは、売れっ子スタジオ・ミュージシャンのハイラム・ブロック(g)、ウィル・リー(b)、スティーブ・ジョーダン(ds)、クリフォード・カーター(keyb)が結成したバンドです。彼らはライブ・アルバムを含む3枚の作品を製作しました。ライナーノーツにも書かれているように彼らにとってはこのセカンド・アルバムがバンドとしてのファースト・アルバムであるということです。確かにバンドとしてのノリや楽曲の出来、すべてがさらにファーストより進化していると感じられます。実際ファーストはわずか3日間で仕上げられたもので、対してこのセカンドは1ヵ月間たっぷり時間をかけて録音したとのことです。それだけ今回はじっくり作ったもので、彼ら自身満足できる出来上がりであったということです。

 

1.THE NEW YORK CITY STRUT(ニューヨーク・シティ・ストラット)
2.NOT TOO MUCH TO GIVE(ノット・トゥー・マッチ・トゥ・ギブ)
3.TALL HANDSOME MAN(トール・ハンサム・マン)
4.SHARE YOUR DREAMS(シェア・ユア・ドリームス)
5.BACK IN YOUR ARMS AGAIN(バック・イン・ユア・アームズ・アゲイン)
6.TRYIN' TO MAKE UP FOR LOST TIME(トライン・トゥー・メイク・アップ・フォー・ロスト・タイム)
7.RICKY AND THE RADIO(リッキー・アンド・ザ・レディオ)
8.LOVERS AGAIN(ラバーズ・アゲイン)
9.THE BLACK HOLE STRUT(ザ・ブラック・ホール・ストラット)

 

曲は9曲中7曲がクリフォード・カーターの作で「NOT TOO MUCH TO GIVE」と「LOVERS AGAIN」の2曲がハイラム・ブロックのオリジナル作品です。また「THE BLACK HOLE STRUT(ザ・ブラック・ホール・ストラット)」以外はヴォーカル曲です。彼らの作品は単なるフュージョンの歌モノではなく、はじけるような独特の乗りが特徴で、ジャズでもなく、ロックでもポップスでもないオリジナルな世界を持ったバンドでした。当時の売れっ子スタジオ・ミュージシャン達は大変忙しかったのですが、STUFFThe 24th Street Bandのように、他人のバックではなく自分達の音楽を表現したいとバンドを組んで活動したのですが、やはり忙しいために数枚のアルバムを発表して活動を休止することが多かったです。彼らも同じように81年の日本でのライブ・アルバムを最後に活動を休止してしまいましたが、その後もハイラム・ブロックのバンドにはウィル・リーが必ず参加していましたし、多くのミュージシャンのアルバムで彼らのサウンドを聴くことができました。The 24th Street Bandは日本では大変人気があり、当時のアイドル歌手“郷ひろみ”のアルバムで、まるまるThe 24th Street Bandがバックを担当した作品があります。それにしてもジャケットの写真、みんな若いですね。ウィルなんかロックンローラーそのものです。2008年には惜しくもハイラムが病気で帰らぬ人となってしまいましたが、晩年にはかなり太目となっていたハイラムのスリムな姿が印象的です。

 

 

おまけです!(^^)!