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(9月6日 NIKKEI NET より)

中小企業の新健保、10月発足 財政基盤の強化急務

 中小企業の社員らが加入する政府管掌健康保険(政管健保)を引き継ぐ全国健康保険協会(協会けんぽ)が、10月1日に発足する。政管健保は医療費の増大などから2007年度に赤字に転落。保険料率を引き上げなければ、財政の安定のために積み立ててきた「事業運営安定資金」が09年度に枯渇する。財政基盤に不安を抱えた新健保は発足当初から厳しい運営を迫られる。

 高齢化で医療費が膨らんでいることに高齢者医療制度への拠出などが加わり、健保財政の悪化は構造的な問題になっている。安定資金の積立残高は07年度末に3690億円あったが、08年度末には1800億円に減少する見通し。保険料率を引き上げなかった場合、09年度の単年度収支は2700億円の赤字が見込まれ、安定資金は差し引き約900億円のマイナスに陥る。

(ここまで)

「協会けんぽ」。あなたの加入している健康保険が、いわゆる「社保」であれば10月1日から保険の胴元がかわるよ、ってニュースです。記事タイトルに「中小企業の」とあるのは、大企業では独自の健康保険組合を持っているから関係ないよってことを表しているものと思われます。

社会保険庁がデタラメだから解体しちゃうよ! 年金はねんきんナントカ、健康保険は協会けんぽに引き継ぐから安心して! というメッセージを1度くらい耳にしたことはおありかと思います。でも「地デジ」に比べると全然周知されていませんよね。よほど日本はテレビが大事なのでしょう。

来年から協会けんぽの保険料を上げるかも、というニュースもありました。おそらく上がるでしょう。しかも協会けんぽの保険料は都道府県別に決めてよいらしいので(これまでは全国一律でした)、グッと上がるとことそうでもないとこと差が出るかも知れません。

関係ありませんが、「ねんきん」とか「けんぽ」とか、ひらがな表記に目が止まります。一時の金融機関再編でもひらがなの金融機関が増えましたね。市町村合併でも増えているとか。あと10年もすれば漢字が消滅しちゃうかも、なんて冗談が、案外笑えなくなっている気がします。

(社長応援団 桑原和弘)

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