黄斑円孔の手術から1年以上経って、
ここ数年、読み難くて避けていた読書が楽しめるようになりました。
とはいえ、普通だった以前のようにサクサクと読めるわけではないので、
年間どのぐらい読めるかなあ・・・
ゆっくりゆっくり読んでいこうと思います。
フォローさせていただいているブログに書かれていた『遺言未満、』
最近、読み終わりました。
椎名誠さんのエッセイをまとめたものです。
その記事はこちらです。
詳しく的確に書かれているので、私は内容についてはパスします。
(小学生の時から読書感想文が苦手でした)
椎名誠さんの本は、もっと若い頃、けっこう読んだと記憶しています。
このかたは1944年生まれで、現在79歳でいらっしゃるんですね。
もっと若いと思っていました。「万年青年」というイメージがあります。
若い頃はSFが大好きでしたので、もしかすると椎名さんのSFを読んでいたのかも。
今となっては本も残っていないし、記憶も曖昧です。
さて、この本の全体を支配するテーマは「死」
そして「死」からの「葬送とか」
私71歳、数年前に夫を亡くし、自分も乳がんになり、老母は99歳。
「死とその後」を考えない日はありません。
特に「遺骨」をどうするか。
そこは遠くない未来の差し迫った課題なのです。
私は二人姉妹の長女なので、家の墓守筆頭者です。
このお墓は私の父方の祖父が作りました。祖父は分家した人なので元々お墓は無く、
長男(私の父の兄)が戦死した時に作ったそうです。
このお墓には、祖父、祖母、戦死した叔父、独身のまま亡くなった叔母2人
私の父、そして最後に私の夫(姓は違うのに納骨させてもらいました)
そして、そこへ入る予定の人は、私の母、私、妹。
これはいずれかの時点で「墓じまい」するべき状況なのです。
一人娘は、やはり一人息子の婿殿の住む兵庫県姫路市へ行ってしまいました。
とてもじゃないけど、往復3万円の新幹線で墓参りなんて・・・
やはり「墓じまい」するしかないのです。
ちなみに婿殿の実家も分家なので、お墓は無く、
納骨堂とか散骨とか、もっと簡素な形を予定している?とのことです。
機会をみて、菩提寺の和尚さんに相談するつもりですが、
こういう家庭は多いだろうと思います。
お墓参りに行くと、誰もお参りに来てない雰囲気のお墓がたくさんあり、
我が家もこうなる前に何とかしなくてはと思います。
「お骨」って、ただの物ですよね、たぶん。
でも、でも・・・
納骨する土の下のスペース(カロートっていうんですって)は、
暗くて寒くて暑くてジメジメしていて、居心地悪そうです。
私の夫などは、誰一人として他の埋葬者を知らないものですから、
時々、かわいそうな気がして、「ごめんね」と謝っているのです。
せめて愛猫のお骨が一緒だったら・・・
この問題はなかなか解決しないと思いますが、
毎日頭から離れないことでしょう。
『遺言未満、』の『、』は何を意味するのでしょう?
本文中にあったのかもしれませんが、見落としました。
もう一度読めば、謎が解けるかもしれません。