法人化したフリーランスが知っておきたい出資
こんにちわ!前に株式会社と合同会社のメリット、デメリットについて解説しました。フリーランスの皆さんも手続きが簡単か、とか設立費用が安い、とかで検討されるケースも多いと思います。私はフリーランスから法人化をして、一人で手続きをして会社を設立しました。その時も大いに悩みました。株式会社も合同会社も出資が必要です。株式会社は株を買って出資します。合同会社は株ではないものの、出資をします。今回は、出資の仕方による違いを解説していきます。私は、この違いも選ぶポイントかな、と思っています!それでは。出資といえば、一番メジャーなのが金銭出資です。お金を出して株を買ったりすることは割とイメージがつきやすいんではないかな、と思います。東証で株を買って、その分議決権を得たり、配当金が入ったりします。5株分のお金を出して、5株の株式を保有する、というのでフリーランスの皆さんに撮っても理解しやすいのではないか、と思っています。次に、株式会社と合同会社で手続きが分かれるのが現物出資です。会社っていうものを考えると、いろいろな「モノ」で動いています。何かを生産する時には土地が必要であったり、工場が必要であったり。営業する方は車が必要だったりします。パソコン一つで起業する方もいますよね。案外私もそれに近いものでした。一人で法務局に行って知識ゼロの状態からいろいろ聞いて、手続きをして会社を設立しました。そういう意味でなくとも、例えば仮想通貨をマイニングする事業でGPUを搭載したコンピュータが資産であるというケースもあります。簡単にいえば、そういうモノに対して値段をつけ、それに対して株を発行することが株式会社でもできます。でも気をつけたいことは、モノで1000万円出資した、としてもそれがちゃんとした価格であるか、その人が言っているだけなのか、分かりませんよね?株式会社では設立の際に500万円を超える現物出資を行う際は検査役を選任しなければなりません。その検査役が、モノがちゃんとした価格であるかを調査して、ちゃんと法人にモノが引き渡された、ということを確認します。そういったことを記した調査報告書を作成し、定款にも記載します。それに対して、合同会社は500万円を超える現物出資に対しても、調査役を選任しなくて良いのです。現物出資をすると、会社の資本を膨らませることができます。合同会社はこの現物出資にするにしても調査役がいらないので、資本を膨らませやすく、社会的な信用も得やすくなります。次に、労務出資や信用出資です。これは、株式会社も合同会社もできません。労務出資は、法人のために労務を提供して出資とするやり方です。信用出資は、法人のため担保を提供します。合名会社であったり合資会社は無限責任を負いますが、株式会社や合同会社は有限責任しか負いません。会社が負債を追って倒産した場合、株式会社や合同会社は出資した分しか責任を負いません。株が紙切れになる、とは言い得て妙な表現です。それは大変なことではあるのですが、それ以上に個人の財産を返済に充てなくてもいいのです。有限責任はそれがメリットです。他方、無限責任の合名会社であったり、合資会社は、その社員は個人の財産を負債の返済に充てなければありません。労務出資や信用出資はどう見積もるのかが難しいです。例えば、1人月100万円で労務出資するという場合、などです。それが市場価格として妥当かどうかは分かりませんよね。支払いが滞った時にどう返すのか、と。金銭で見積もることができなければ、債権者は保護されません。それで、労務出資や信用出資ができない、ということになります。ぜひとも参考にしてみてください。今日もブログを読んでくださりありがとうございました。