患者さんの排便のことでゆるい便が続いていて困っていたときに
当院のコンチネンスアドバイザー・安部さんに相談したところ・・・
「ゆるい便ってどういう便なの?」
「その人の食事はどういうものを食べているの?」
うぅっ・・・知らない叫び
排便はいつもヘルパーさんが見てくれていて、見た人それぞれの書き方で記録されていて、
なんだかわからないショック!

私がうーむむっと行き詰っていたら
安部さんが「こんなのあるよ!」と教えてくれました。

ブリストル?なんじゃいそれは?

排便を視覚的に分類するスケールでイギリスのブリストル大学で開発されたんだそうです。

たしかに、
「ゆるい便です」という「ゆるい」とは一体何をもってゆるいと言うか。

排便の状態もそうですけど、主観的と言えば話題になりやすいのは
「多い」、「少ない」・・・ですね。
「たっぷり出ました」とは誰の量を基準にたっぷりと言うか。
「片手半分量」とは誰の片手サイズか。

そういえば
「バナナで言うと何本分ですか?」と聞いたら
「まぁそんな食べ物に例えるなんて・・・」とドン引きされたことがあります。
おほほ。・・・でも言いますよね、ナースは。
「モンキーバナナ何本」とかね。

あ、今回は量のことではなくて性状の話しです。

ブリストルスケールはインターネットでひっぱるといろんな絵が出てきまして。
相談した結果、一番リアルだなと思ったものを当院で問診するときに使おうかと試作品を作りました。
診察室でも訪問診療でもサッと取り出せるようにカードケースに入れたものを用意しました。
これからは院長も診察室でこれを使いますからニコニコ

私は排便といえば緩和ケアでの薬剤調整の認識が強く、食生活だの腸内環境だのという発想が全然ないんですね。
すぐ薬の調整をしたがる。
でも進行がんの方以外は生活習慣の中での問題ですからね、薬で対処することがベストとは限りませんね。

ブリストルスケールの入った「おつうじ日誌」というのもありまして、1週間日誌をつけてもらうのです。どんなものを食べているかも一緒に書くので食事指導もできます。
なんつって。食事指導できるほど私は知識が追いついていませんがべーっだ!


宮子あずささんの本に書いてあったことをふと思い出しましたひらめき電球
「排便のことはナースの腕の見せ所!
病院によってはヘルパーさんにオムツ交換をお願いすることもあるけれど、本当は誰にもゆずりたくない仕事。」(ちょっと文章が違うかも。何しろ10年以上前に読んだ)
そうそうビックリマークナースならば、便の硬さも触って!臭いも確認する!プロ意識を持ってうんちに取り組むのだうんち

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