2月11日(金・祝)から日本でも公開が始まったウエスト・サイド・ストーリーの映画、スティーブン・スピルバーグ監督によるリメイク版。さっそく観てきました!ミュージカルや初代の映画に敬意を表しつつ、さらにアップ・グレードさせた最高の映画でした!

 

 

ウエスト・サイド・ストーリー

(2021年)

 

舞台劇原案・原作:アーサー・ローレンツ

劇考案・演出・振付原案:ジェローム・ロビンス

音楽:レナード・バーンスタイン

作詞:スティーブン・ソンドハイム

 

監督:スティーブン・スピルバーグ

脚本:トニー・クシュナー

製作総指揮:リタ・モレノ、ダニエル・ルピ、アダム・ソムナー、トニー・クシュナー

振付:ジャスティン・ペック

 

トニー:アンセル・エルゴート

マリア:レイチェル・ゼグラー

アニータ:アリアナ・デボーズ

ベルナルド:デビッド・アルバレス

バレンティーナ:リタ・モレノ(※前作映画のアニータ役!)

リフ:マイク・ファイスト

チノ:ジョシュ・アンドレス・リベラ

エニーボディズ:エズラ・メナス

クラプキ巡査:ブライアン・ダーシー・ジェームズ

シュランク警部補:コリー・ストール

 

 

(写真)本映画のスペシャル・メイキングブック。パンフレットかと思って購入したら、スピルバーグ監督を始め、出演者や関係者の方々が製作過程について語る、読み応え抜群の冊子でした!そのページ数、何と126ページ!

 

(参考)映画/ウエスト・サイド・ストーリー(スピルバーグ版)の予告編

https://www.youtube.com/watch?v=QgxPtRinb0o (2分)

※20世紀スタジオ 公式チャンネルより

 

 

 

私はウエスト・サイド・ストーリーが大好き。いや、大好きどころか、一番好きなミュージカルです。なぜなら、この世で一番尊敬する人が、ウエスト・サイド・ストーリーを作曲したレナード・バーンスタイン(レニー)だから。

 

ミュージカルはもとより、コンサートや映画にも、これまで何度も足を運びました。(本記事の最後にウエスト・サイド・ストーリーやレニーに関する参考記事8つ掲載) なので、スピルバーグ版の映画も、真っしぐらで観に行きました!

 

 

 

まだ公開が始まったばかりなので、感想はごくごく簡単にしますが、

 

 

◯素晴らしい!最高の映画!特に、ミュージカルやスピルバーグ監督の映画、アメリカがお好きな方は必見です!初代の映画を観たことのある方も、ない方も、どちらも楽しめます。特に観たことのある方は、比べながら観るのがきっと楽しいはず!

 

◯ミュージカル(1957年)や初代の映画(1961年)への敬意が半端ない!アレンジを加えたところもありますが、原作の世界観を見事に守っています。特に、レニーの音楽は全くと言っていいほど変えていません!素晴らしい演奏は、どの指揮者&オーケストラなのかも含め、お楽しみに!

 

◯そのアレンジを加えたところがまた素晴らしい!具体的な言及は控えますが、一番印象的なアレンジのシーンでは、「うわ~!そう来たか!」と感動で涙ぼろぼろでした…。登場人物をより掘り下げた部分もちらほらあり、本当によく考えられています。初代を「アップ・グレード」した映画、という感を強く持ちました。

 

◯ミュージカル映画ということで、各シーンで展開されるキッレキレ&ど迫力のダンスが、めちゃめちゃ素晴らしくてカッコイイ!特に「ジェット・ソング」「マンボ」「アメリカ」が最高!

 

◯音楽面では、終盤のマリアとアニータのシーンがやはり素晴らしい!「ア・ボーイ・ライク・ザット」から「アイ・ハヴ・ア・ラヴ」の流れは極めて感動的でした!「トゥナイト・クインテット」(5重唱)のシーンもさすがの盛り上がり!

 

 

(参考)ウエスト・サイド・ストーリーより「トゥナイト・クインテット」

https://www.youtube.com/watch?v=8gIKpp4RFp8 (4分)

※Staples Playersの公式動画より。高校生による素晴らしいパフォーマンスです。特に2:57からのマリアのトゥナイトが素晴らしい。最後、客席は大盛り上がり!

 

(参考)ウエスト・サイド・ストーリーより「サムウェア」

https://www.youtube.com/watch?v=jycRJ4ljcMA (3分)

※Paula Sheynermanさんの公式動画より。ピアノが最初は最小限の音で入り、途中に大きく盛り上がるスケールの大きなサムウェア。

 

(参考)ウエスト・サイド・ストーリーより「ア・ボーイ・ライク・ザット」「アイ・ハヴ・ア・ラヴ」

https://www.youtube.com/watch?v=UEqM5tsbgzg (6分)

※Gabrielle Howarthさんの公式動画より。本ブログでもう何度ご紹介したか数え切れない感動の動画。Gabrielle Howarthさんの迫力のアニータ、Kristina Coiaさんが切々と歌うマリア。3:03からが私の大好きな「アイ・ハヴ・ア・ラヴ」。盛り上がるオケ、5:00からの感動の2重唱、5:31の客席の盛り上がり。高校生の公演とは思えない感動的なシーン。

 

 

 

上記写真のスペシャル・メイキングブックでは、スピルバーグ監督は以下のように語っています。

 

 

◯ミュージカル映画を僕が監督したのはこれが初めてです。

 

◯もともと母がピアノを弾く人で、両親とも音楽が大好きだったんです。妹たちも僕も母のピアノを聴いて育ちました。シューマンに、ベートーベンに、ブラームス、ショパン、ショスタコーヴィチ。

 

◯『ウエスト・サイド物語』のサントラ盤は誰が買ってきたんだろう。(中略)なにしろ、初めて聴いた時から僕は大好きでした。曲は全部覚えちゃったし、現に、夕食の時間にずっと歌っているもんだから、家族全員、堪忍袋の緒が切れていましたよ。だから、あの音楽が自分のDNAにずっと染みついていた感じがしましてね。具体的に何がどうということまではわかっていませんでしたが、いずれは何らかの形で、自分が『ウエスト・サイド物語』に関わるだろうという予感はありました。

 

◯やはり偉大な物語は、繰り返し伝えられるべきだと思うんです。(中略)僕がこの映画を作りたいと思ったのは、何らかの欠陥を正したいからでも何でもなく、あくまでも自分のバージョンを作りたかったからだと明言しました。前作と同様に、とことんユニークなあの『ウエスト・サイド物語』でありながら、新しい何かにしたかったんです。

 

 

 

そのウエスト・サイド・ストーリーのリメイク版を観て感じたのは、スピルバーグ監督がウエスト・サイド・ストーリーの初代の映画やミュージカルを、一体どれだけ愛していることか!、ということ。その強い想いや愛情が半端なく伝わってきました!

 

スペシャル・メイキングブックがまた素晴らしい読み物で、この映画製作に携わられた多くの方々のウエスト・サイド・ストーリーに対する熱い想いが伝わってきて、ただ読むだけで感動して涙が出てきます…。しっかりと読み込んだ上で、もう一度、映画を観に行きたいと思います!(もとい、現時点で3回目も余裕で行きそうな勢い、笑)

 

 

 

世に名作映画は数多くあると思いますが、2022年の今年、間違いなく観るべき、見逃せない映画だと断言します!全国の多くの映画館で絶讃上映中!みなさま、ぜひご覧になられてみてください!!!

 

 

 

 

 

(ウエスト・サイド・ストーリーの参考記事)

 

(参考)2017.7.15 ミュージカル/ウエスト・サイド・ストーリー(東急シアターオーブ)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12293132657.html

 

(参考)2017.7.23 ミュージカル/ウエスト・サイド・ストーリー(東急シアターオーブ・2回目)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12295878369.html

 

(参考)2018.3.4 パーヴォ・ヤルヴィ/N響のウエスト・サイド・ストーリー

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12357596920.html

 

(参考)2018.8.4 ウエスト・サイド物語/シネマティック・フルオーケストラ・コンサート

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12395848714.html

 

(参考)2019.8.31 ミュージカル/ウエスト・サイド・ストーリー(IHIステージアラウンド東京)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12517659780.html

 

 

(レナード・バーンスタインの参考記事)

 

(参考)2018.8.25 レナード・バーンスタイン生誕100周年(レニーの誕生日)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12400333561.html

 

(参考)2018.12.29 ニューヨーク観光(レニーのお墓まいり@グリーン・ウッド墓地)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12433939770.html

 

(参考)2020.10.14 レナード・バーンスタイン没後30周年(レニーの命日)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12631320018.html

 

 

 

 

(追伸)多くの方に本記事を読んでいただき、本当にありがとうございました!感謝感謝です!