豊洲に新しくできた360℃の舞台で客席が回転する劇場、IHIステージアラウンド東京の開幕公演を観に行きました。大好きなウエスト・サイド・ストーリーです!
ウエスト・サイド・ストーリー
(IHIステージアラウンド東京)
オリジナル演出・振付:ジェローム・ロビンス
音楽:レナード・バーンスタイン
脚本:アーサー・ローレンツ
作詞:スティーブン・ソンドハイム
演出:デイヴィッド・セイント
振付リステージング:フリオ・モンヘ
セットデザイン:アナ・ルイゾス
照明デザイン:ケン・ビリングトン
プロジェクションデザイン:59プロダクションズ
衣裳デザイン:リサ・ジニー
音楽監督/指揮:マイケル・ダフ
(ジェッツ)
トニー:トレヴァー・ジェームス・バーガー
リフ:マシュー・ステリティ
アクション:スティーヴィー・ボヴォ
ビッグ・ディール:マレック・ズラウスキー
A-ラブ:マイケル・ホール
ベビー・ジョン:ケイシー・バグナル
スノーボーイ:デール・エルストン
ディーゼル:ローガン・モーティア
アイス:タイラー・ザイデル
エニィボディズ:リジー・マークソン
グラジェラ:ケイトリン・ニーワーナー
ヴェルマ:シャノン・ウィエア
ホッツィ:ジュリア・スピッジチーニ
マグジー:ヴェロニカ・ソフィア・バート
(シャークス)
ベルナルド:ジョージ・アクラム
チノ:クリストファー・アルヴァラド
ペペ・オマー・ネーヴェス
インカ:クリスチャン・ヘズース・ガルヴィス
ボロ:マシュー・キー
ティオ・ネーサン・フィスター
フェデリコ・ジョン・バッチャン・Ⅳ
マリア:ソニア・バルサラ
アニータ:エイドリアナ・ネグロン
コンスエロ:レベッカ・モリロ
フェルナンダ:ナタリー・ペレズ・ドゥエル
ロザリア:アリア・マンチ
アリシア:キャラ・メネンデズ
ペペシタ:キャオリナ・ヴィララオス
フアナ:オリヴィア:バービエリ
(アダルツ)
クラプキ:マシュー・クロブ
シュランク:ブレンダン・ライアン
グラッドハンド:マイケス・マストロ
ドク:マーク・フィッシュバック
(写真)IHIステージアラウンド東京の公演ポスター
この公演はクラシックのコンサートに行った時にチラシで知りました。その時は新しい劇場でどんな出演者なのかよく分からず、チケット代もそれなりにするので迷いましたが、最後はレニー(レナード・バーンスタイン)の最高傑作だから、ということでチケットを取りました。
私の場合、結局はそこですね!(笑) なお、私の近年のウエスト・サイド・ストーリー観劇は以下の通りです。
(参考)2017.7.15 ウエスト・サイド・ストーリー(東急シアターオーブ)
https://ameblo.jp/franz2013/entry-12293132657.html
(参考)2017.7.23 ウエスト・サイド・ストーリー(東急シアターオーブ)(2回目)
https://ameblo.jp/franz2013/entry-12295878369.html
(参考)2018.3.4 パーヴォ・ヤルヴィ/N響のウエスト・サイド・ストーリー
https://ameblo.jp/franz2013/entry-12357596920.html
客性が回転する360℃の舞台とは、一体どうなるんだろう?と半信半疑で観に行きましたが…、
これは凄い!!!非常に良くできた舞台!!!
その360℃の舞台に圧倒されました!!!場面と場面の展開がスムーズになるのは何となく想像ができましたが、実際に観てみて、これは凄い!よくできている!なるほど!と感嘆することしきりでした。
まだ始まったばかりなので、ごく簡単にご紹介すると、凄い!と思ったのは以下の4点です。
(1)場面転換だけでなく、歌の途中で場面を変えることができる!
普通、歌はある舞台を背景に歌われますが、観客席が動くので、役者さんが動いて、歌の背景の舞台を変えたり、もっと進むと、ずっと変えながら歌うことができるんです!とても効果的に展開されていました。
(2)舞台が非常にリアル!
観客席が動いて場面転換する、ということは、逆に舞台のセットをいちいち動したり、新たに組んだりしなくていい、ということです。すると、初めから固定の舞台でいいので、とても凝った造りの舞台とすることができます。1950年代後半のニューヨークのウエストサイドの情景だとか、ドクのお店で売っているズラッと並んだ商品だとか、非常にリアルな舞台に魅了されました!
(3)円形のスクリーンを上手く使っていた!
全ての舞台が客席に露出している訳でなく、舞台を遮るような形で円形のスクリーンが360℃観客席を囲みます。これがいい感じで動いて、舞台の一部を魅せたり、場面によっては、そこに映像が映し出されたりもします。特にマリアとトゥナイトのシーンは、その映像がはまって超感動ものでした!
(4)広い舞台に圧倒された!
その円形のスクリーンは結構こまめに閉じますが、広く開く場面があると、180℃はあろうかという広~い舞台を堪能することができます。あたかもザルツブルク音楽祭の横に広~いフェルゼンライトシューレで観ているかのよう。特にトゥナイト5重唱のシーンは圧巻でした!
ということで、新しい劇場であるIHIステージアラウンド東京の舞台の、どこが斬新なのか?という観点から、少しご紹介しました。とにかく凄いの一言!これは実際に観てみないと、なかなか実感できないと思います。ぜひご自身の目でご覧いただければと思いますが、それにしても、それらの機能はもちろん素晴らしいものの、何と言っても感動的なのはレニーの音楽!
7月に佐渡裕さんによるバーンスタイン/オン・ザ・タウンの公演を観ましたが、オン・ザ・タウンがあたかもクラシックなオペラに思えるほど、ウエスト・サイド・ストーリーのミュージカルとしてのはまり具合は圧倒的に凄い!
冒頭のジェット・ソングから魅了されて、マンボ以降は涙流しっぱなし、マリア、トゥナイト、アメリカ、クールと感動の連続、そしてとどめのトゥナイト5重唱!後半はチャーミングなアイ・フィール・プリティ、超感動のサムウェアに、楽しいクラプキー警部、そして魂の震える大好きなアイ・ハヴ・ア・ラヴ!
(参考)レナード・バーンスタイン/ウエスト・サイド・ストーリーより「サムウェア」
https://www.youtube.com/watch?v=jycRJ4ljcMA (3分)
※Paula Sheynermanさんの公式動画より。ピアノが最初は最小限の音で入り、途中に大きく盛り上がるスケールの大きなサムウェア。
(参考)レナード・バーンスタイン/ウエスト・サイド・ストーリーより「ア・ボーイ・ライク・ザット」「アイ・ハヴ・ア・ラヴ」
https://www.youtube.com/watch?v=UEqM5tsbgzg (6分)
※Gabrielle Howarthさんの公式動画より。もう何度ご紹介したか覚えていない(笑)感動の動画。Gabrielle Howarthさんの迫力のアニタ、Kristina Coiaさんが切々と歌うマリア。3:03からが私の大好きな「アイ・ハヴ・ア・ラヴ」。盛り上がるオケ、5:00からの感動の2重唱、5:31の客席の盛り上がり。高校生の公演とは思えない感動的なシーン。
アメリカの才能溢れる若手のキャストは歌も踊りも素晴らしい!ウエスト・サイド・ストーリーの勢いを感じさせる見事なパフォーマンスでした。ブラボー!!!
ということで、ウエスト・サイド・ストーリーが好きな方は必見の舞台です!新しいWSS!ミュージカルが好きな方もぜひぜひ!10月27日(日)までです。アムステルダムに続いて、世界に2つ目にできたこの魅力的な劇場。どうかお楽しみください!!!
(追伸)一点、常時ではありませんが、客席が回って動くので、船酔い注意です(笑)。空腹や満腹だったり、お酒が進んじゃった状態で観に行くのは控えた方が無難です。お腹に少し入れるくらいがいいかも。万全の体調で観に行きましょう!