Blue Note素敵なジャズ・ブランチに続いて観に行ったのは、2018年のトニー賞で12部門で候補に挙がった話題沸騰のミュージカル、MEAN GIRLSです!

 

 

MEAN GIRLS

August Wilson Theater

 

Cast

Cady Heron: Erika Henningsen

Regina George: Taylor Louderman

Gretchen Wieners: Ashley Park

Karen Smith: Kate Rockwell

Janis Sarkisian: Barrett Wilbert Weed

Damian Hubbard: Grey Henson

Aaron Samuels: Kyle Selig

Mrs. Heron/Ms. Norbury/Mrs. George: Jennifer Simard

Kevin Gnapoor: Cheech Manohar

Mr. Duvall: Brendon Stimson

 

Creative

Book: Tina Fey

Music: Jeff Richmond

Lyrics: Nell Benjamin

Director and Choreographer: Casey Nicholaw

Set Designer: Scott Pask

Costume Designer: Gregg Barnes

Lighting Designer: Kenneth Posner

Sound Designer: Brian Ronan

Video Designers: Finn Ross and Adam Young

Orchestrations: John Clancy

Musical Director: Mary Mitchell Campbell

 

 

 

(写真)MEAN GIRLSのプログラム

 

 

(写真)August Wilson Theaterと登場人物のパネル。左から3人組(不思議ちゃん・レジーナ・従属)、主人公のケイディ、ダミアン、ジャニス、アーロン

 

 

ミーン・ガールズは2004年に全米でヒットした映画をもとに作られたミュージカルです。熱心な女性ファンが沢山いて、観客は9割女性でアウェー感が半端ない(笑)。私の列も全員女性で、なかには、ピンクの服の女性たちもいました。

 

ごく簡単にストーリーを。動物学者の両親を持つケイディは、アフリカ暮らしから、16歳になって初めてアメリカのシカゴに引っ越し。初の学校生活になかなか馴染めません。そこに、ジャニスとデミアンの2人組、レジーナがリーダーの校内アイドル3人組、さらにはレジーナの元彼のアーロンが登場して展開する物語です。学校内での派閥争いや友情、恋をテーマにした、若さや今時の時事ネタに溢れる、非常に楽しいミュージカルです。

 

 

舞台は全て馬蹄形の電子スクリーンが背景。始まる前からインスタ風のポップな写真や書き込みが見られましてとても楽しい。そして、全幕を観た感想の第一声は、すげ~!めちゃめちゃ面白い!でした。特に印象に残ったのは以下の通りです。

 

 

◯最初の方の誰もがどこかに所属しているの歌。これぞブロードウェイ!これぞエンターテインメント!マックの赤いお盆を使ったりした楽しい踊り。ちょっとおデブのダミアンがいい味出して、キレキレの踊りに大いに魅了されます。

 

いろいろなグループが出てきますが、こんなマニアックな同好会があるのか!と驚くほどに、いろいろなグループが出てきて学生時代を思い出します。調性の進行はウエスト・サイド・ストーリーのクラプキー警部に似て、旋律とテンポはコーラスラインを思わせました。

 

◯数学のシーン。アフリカで動物の研究をしていた両親の娘ケイディは数学が大の得意。アフリカからシカゴに転校してなかなか学校に馴染めませんでしたが、数学ができることで頭角を表わし、イケ面のアーロンといい感じになります。そのいい雰囲気の場面では、ハートと数式が背景に広がって楽しい!芸は身を助く、ですね。

 

◯レジーナがリーダーの3人組は、子分の2人がいい味。一人はレジーナに従属、一人は不思議ちゃん。従属はマシンガンのように早口でしゃべり、キレキレのダンス。不思議ちゃんは独特の間合いのノンビリトークが楽しく、バンバン受けを取っていました。前半最後に従属が恐る恐るですが、レジーナに刃向かう演技は素晴らしい!解放された素晴らしいダンス!

 

◯ケイディはいい感じだったアーロンを結局レジーナに取られてしまいますが、その仕返しは何と、レジーナにキットカットを与えて太らせる、というもの(笑)。その作戦が首尾良く行って、レジーナはサンタの衣裳で踊るショーの生放送で、衣裳がウエストに入らなくて、踊りの途中で脱げてしまう、という大ハプニング。その結果、レジーナはリーダーの地位を去り、ケイディがその後におさまるのでした。

 

◯3人組のリーダーになって有頂天のケイディですが、ジャニスとダミアンの2人組から、スマホやSNSはためにならないので止めた方がいい、と注意されます。後でSNSが原因で、ケイディは学内での評判を落とすのですが、現代的なテーマを入れ込んできたな、という感じ。

 

このアメブロでも、毎日何度も記事をアップしないと気が済まない状況に陥ってしまっている人が散見されます。本人は気付いていないかも知れませんが、これはもはや病気です。承認欲求をSNSに求めても、とても儚いもの。ゆめゆめ、日常生活や人生の優先順位を間違えないようにしたい、このミュージカルを観て、改めて思いました。

 

◯ケイディは最後にコンテストで優勝するも、自分はそれに相応しくない、と優勝で得た冠を何と千切ってしまい!、みんなに分け与えます。そして、みんなリアル、みんなレアと歌うシーンで締め。心洗われる、とてもいい感じのラストでした。みんなでキレキレのダンスで大盛り上がり!

 

 

いや~、これぞブロードウェイ!という素晴らしいミュージカル!学園ものということで、若い人たちが歌と踊りを爆発させて、非常に見応えのあるミュージカル。めちゃめちゃ楽しかったです!今度、映画も観てみたいと思います。

 

 

(参考)MEAN GILRSのダイジェスト

https://www.youtube.com/watch?v=5j20ND2KdcU (2分)

※Broadwaycomの公式動画より

 

 

(参考:今回のNY旅行で観劇したミュージカル)

 

2018.12.27 ブロードウェイ・ミュージカル/ONCE ON THIS ISLAND

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12431135627.html

 

2018.12.28 ブロードウェイ・ミュージカル/DEAR EVAN HANSEN

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12432551018.html

 

2018.12.29 ブロードウェイ・ミュージカル/COME FROM AWAY

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12435064310.html