突き抜ける感動のチェコ・フィルのスメタナ/わが祖国の余韻のもと、チェコビールの飲めるお店に寄りました。7月のヤクブ・フルシャ/都響のわが祖国のコンサートのプログラムの解説で、チェコ語翻訳家の木村有子先生が「コンサートの後は、チェコビールをお忘れなく!」とおっしゃっていたので、その教えを忠実に守ったしだいです(笑)。あれ!?つい最近、ハンガリーでも同じようなことしてたような?(笑)

 

 

(写真)チェコ・フィルの公演プログラムとピルスナー・ウルケル(樽生)

 

まずは私のチェコビールのお約束のピルスナー・ウルケル。今回は樽生でいただきます。何と、今年はわが祖国を5回聴いて、いずれのアフターでもピルスナー・ウルケルを飲むという、もしかして人類至上初かも知れない快挙(?)を達成しました!これ、ギネスブックに申請出したら通りますかね?「ギネス」だけに難しいか?(笑)

 

最初は改めてイルジー・ビエロフラーヴェクさんに献杯。そして、今年のチェコ文化年の大成功をお祝いします。ピルスナー・ウルケル、相変わらずの美味さですが、樽生なので、瓶のものより飲み口が良く、心地良い苦味と同時に甘さすら感じ、もうスルスル入ります。これ危険だなあ(笑)。

 

ところで、ピルスナー・ウルケルの「ウルケル」は「源泉」という意味なんです。ヴルタヴァの冒頭を連想させる言葉の響き。なんで私がわが祖国の後に、5回もこの銘柄にこだわって飲んだのか、プラハでチェコのおじさんに怒られた(笑)だけが理由でないことを、ご理解いただければ幸いです。

 

(参考)2017.3.16 ピルスナー・ウルケル(チェコのビール)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12257405918.html

 

 

(写真)ヴェプショー・クネドロ・ゼロとスタロプラメン

 

料理はローストポークとクネドリーキとザワークラウト、黄金のトライアングル。チェコを旅した時に何度となくいただきました。クネドリーキ(料理のお皿の上の白い3枚)は蒸しパンのような付け合わせ。正直に白状すると、そこまで美味しくは感じないのですが(ごめんなさい!)、「クネドリーキ」という言葉の響きの可愛らしさもあって、なぜか癖になる愛すべき存在です。日本におけるチェコのミニコミ誌か何かで、「クネドリーキ通信」というのを見かけたこともあるくらい。クネドリーキ、めっちゃ愛されていますね(笑)。

 

ビールは2杯目はスタロプラメン、プラハの南西地区で作られる、プラハっ子に大人気のビールで「古い泉」という意味の名前です。これもしっかりとした苦味で美味い!

 

 

(写真)チェコが誇るリキュール、ベヘロフカ

 

そして締めはもちろんベヘロフカ。チェコのハーブ系のリキュールです。いわばチェコの養命酒。水曜にハンガリーのウニクムを美味しくいただきましたが、ベヘロフカもめっちゃ美味い!この夏のバイロイトではニワトコや薔薇のリキュールとの出逢いにも感動しましたが、こういうリキュールの世界も本当に奥深いものがあります。

 

(参考)2017.8 ニワトコのリキュール(上)と薔薇のリキュール(下)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12311285726.html

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12312236817.html

 

 

一生の思い出に残るチェコ・フィルのわが祖国を聴いて、チェコのお酒と料理を楽しめて、これ以上なく、チェコという国に想いを馳せることのできた一日でした!チェコ万歳!