1181.カモメはカモメの巻 | フランス絵巻き

フランス絵巻き

南仏コートダジュール・画家よんじょう

バゲットを買った帰り道、”カモメ”とスレ違った。
人間が横断歩道を渡ってるみたいに、カモメがフツーに歩いとった。
たまに、公園にもこんなんおるヨ。
自分を鳩だと思い込んでて、鳩の群の中に一緒にいる奴。
自分では馴染んでるつもりだろーけど、融合はあり得ない異種だ。

そういえば、私も、田舎(実家)にいる時は、周囲・環境との同化をハカリ、アクセサリー類は一切外し、服も敢えて目立たない雰囲気のモノを着るようにしている、んですけど、高校生の甥には『ヨンちゃん、めちゃ違和感放ってるで。』と指摘される。
あ、これって、私は鳩じゃなくてカモメだし、って言うてる風に聞こちゃった?そーゆー意味ちゃうねん。
白鷺やもん。(何それ!)

話を戻そう。
道でカモメと一旦スレ違った直後、『あ、そうだ。』と、振り返り、さっき買ったバゲットをお裾分けする事にした。
小さくちぎってポイっと投げてみたら、スグに食べに来た。『道路で餌付けできるカモ。』と、パンの着地点と私の距離をジョジョに縮めながら、繰り返してあげてたら、イタリア人観光客が写真を撮っていた。

が、途中から、鳩も(パン目当てで)どんどん集まってしまったのと、車の往来が激しくなってきたので(事故死させたら御弔いできないんで)、いい加減に切り上げた。
気が付いたら、Myバゲットは、ゴッソリ減っていた。
小さきカラダでよく食うね、私と一緒で・・。

近所の地中海、で、カモメが海に向って鋭角的に下降して、魚を一瞬で捕えるシーンを何度か見たことがあるんですけど、誰にも教わってないのに、そういう技がインプットされてるのがスゴイね。
パンをめぐんであげてる気になってる人間(私)より、生命維持の為の技は正確だ。