1171.BのVニラバターの巻 | フランス絵巻き

フランス絵巻き

南仏コートダジュール・画家よんじょう

バター・マニア?を疑われそうザンスが、今回も、お得意のル・ボルディエバターの”バニラ味”に手を出したのだ。
バ・ニラバターじゃなくて、バニラ・バターよ。わかる?っつーの。

高級バターばかり食っとんね!って、アンタみたいに高級品を語るほど落ちぶれちゃいねぇーよ。
・・どんな負け惜しみ?

ル・ボルデイエのバニラはマダガスカル産。高品質の天然バニラビーンズをフンダンに(全体の1.5%)混入してあるんで、バター全体が”ズズ黒い”。
バターはバニラまみれになると、栗の渋皮色になると知った。
そういや、バニラの鞘と、栗の渋皮は少し似ている。

さて。肝心のお味のほうは、・・、・・・。
先日のチョコチップバターに続き、バター運を失くしたようです。
バターの悪口を書いたせいで、バター界から干されたのかもしれない。
このたびのバニラバターは(も)、想像の味とマッタク違うものだったのだ。
たとえばね、豆腐だと微塵も疑わずに、口に入れたら寒天だった、というくらいの落胆があったンヨ。
あ、アナタ、寒天大好物?話の腰を折らんとってか。

ともかくネ、本来のバターの風味が、バニラで消されていて、同時に、バニラの風味も、バターに殺されている。
デキル人とデキル人をコラボすると、お互いの能力は遠慮しあうノネん。
咲く場所を間違えると長所が活かせない典型でもアルけどネ。
バニラは、アイスの中に咲けば、生涯薔薇だけど、ボルディエの中に咲くと、銀座に咲いたエーデルワイスになっちゃうのよ。・・・何それ。
数分で枯れちまう、ってコトヨ。


PS↓マダガスカルで絶滅危機(らしい)アニマル