1170.あやめに猫が・・の巻 | フランス絵巻き

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南仏コートダジュール・画家よんじょう

朝食時、一輪挿しの”あやめ”をマジマジと見てたんですよ。
1本の茎から、花が2ツついてるんですけど、1ケはツボミのまんまで丸2日が過ぎた。
3日になっても、ウンともスンとも言わないんで『死んでるんかな?』と思っていた、らば、その矢先、3日目の午後、バッ!と突然開花しとりました。

開花の仕方が、サクラや薔薇みたいに緩慢なる段階を経て、ではなくて、予告無しにバサっっ!とヨ。
いきなり、バスタオルを取って、全裸を見せられた驚き(感動)に似ておる。
紫紺の眩しい肢体は成熟していた。
しかも、最初から、万歳してるみたいな恰好で現れるのんネ。腕が疲れへんのかな・・・。
両肩(何処やねん)には、白いお毛毛も生えてる。
いちいち、細工が正確ヨネ、自然界の人ラは。

それにしても。
『死んでる』と思っていた間、ツボミの中では、”怒涛の成熟”が起こってたんですねえ。
怒涛の思春期をツボミの中で過ごして、成熟完了期に、成人の姿で出現するンヨよねぇ。

ニンゲンのバヤイも、一見(表面上は)、活動停止状態に見える期間がありますけど、それとも似てるネ。
目下、思春期の私がそうなんですけど、何かの段取りをする際、脳内ではあらゆる事柄が一斉に(とりとめもなく)発生して、脳内で先行して、とっ散らかるんですよ。こういう時期は、具体的な行動は何もしてないんで、ハタからみると静止状態です。
で、脳内が満潮を迎える頃、やっと1つ進み出す。
その途端、全体がスルスルっと進んでいって、まとまってくるのです。・・・。何のこっちゃワガンネ?
私の前世はアヤメだった、って話よ。
鈍いねアンタ、相変わらず。


ところで。
アヤメの花弁↑を、よぉく見ると、ネコの顔が見える。仮面舞踏会の猫マスク、にソックリなん。
ブレックファースト中、ふきだしてしまった。
イラストは↑、”化けもの坊主”風になっとるが・・。