1159.台湾(怠慢)餃子の巻 | フランス絵巻き

フランス絵巻き

南仏コートダジュール・画家よんじょう

コロッケとか春巻きを作る時に、いつも思うのが、「中の具はすでに完結してる」って事。

具だけでも十分美味しいものを、油で揚げて、さらに美味しい別人、に仕立てるわけですけど、この一手間がかかってるわりに、咀嚼と嚥下にかける時間はアっというマだ。

時間をかけてカタチにしたものが、あっけなく消えてなくなる(=食べられる)サマを、主婦である友人は「虚しい。」と言い、だから「掃除のほうがマシ」と建設的な見解(?)よく述べる。
ま、ワカランでもないけど、カタチが消えることより、カタチができる過程こそ楽しいのも料理の醍醐味であります。あなた、どっち派?

その昔、餃子を皮に包む作業が突然、嫌になった料理研究家もいた。
彼女は、中の具を、塊ごと蒸して、茹でた皮と一緒に食べれば、「口の中で餃子になる」と開眼。
この合理的”怠慢餃子”は、さらなる進化(退化?)を遂げ、結局、皮なしで、蒸した具だけをドーンと大皿に盛り、家族各自が、ラー油やカラシ醤油で食べるという形式になったそうな。
私もやってみよう、とは思わんかったけど、食べ盛りの男ン子がいるご家庭では、こういうダイナミック形式は歓迎でしょうな。(開眼前には毎回100個の餃子を包んでたそーよ。)

<PS>
YJがニースで愛用している↓春巻きの皮どすぅ。
美味しいよ。亜細亜系スーパーで売られとる。

サイズは、大小サマザマありますが、中間のサイズ(21.5㎠)を採用。
これ”台湾製”だろうと思ってたんですけど、今回、イラストを描いて、”シンガポール製”と初めて知った。
(ついでに、社名が”TYJ”。←”YJ”が入っている事も、いままで気付かなかった)。
マッタクどーでもいい話でスマンですな。