1105.値上がりしたのねンの巻 | フランス絵巻き

フランス絵巻き

南仏コートダジュール・画家よんじょう

在ニースのジャポネーズと、カヘーで談笑しとりました。
いつもはコーシーを頼むんですけど、今日は『オレンジジュース、シルブブレ』。めちゃ庶民的なビストロ(カヘー)なのに、3.50ユーロ(≒500円)もしたわ。

仏国の庶民的カヘーで、ジュースとかコーラ類を注文すると、スーパーでフツーに売られてる商品がそのまんま(缶とか瓶のまま)、空のコップと一緒に運ばれてくるだけ。商品の定価も丸わかり。
日本人の私いまだにチョッピリ複雑な気分になる。

そもそも、仏国は、同じスーパーでも、冷蔵庫の中で冷やしてあるコーラと、常温の棚にあるコーラでは『販売価格』が堂々と違う。最初に仏国に来た頃はそんな事にも驚いたもんだよ。
冷蔵庫のコーラは、電気代がかかってる分、割高なわけですけど、当時『たしかに、飲料水は、家で冷やせばいいもんねえ』って、妙に納得もした。

さて、カヘーで。
運ばれてきた”オレンジジュース”をストローでチューと吸ったら、リンゴの味がした。
『ン?』と、ジュースの瓶を確認したら、パッケージはリンゴの写真で、『jus de pomme(りんごジュース)』だった。レシートのほうは『オレンジジュース』。
ウエイターのおっちゃん、超ベテラン風やったけど、えらい初歩的なミスすんねんね。ランチが終わる時間帯でもあったんで、片付けに忙しかったせいか。
ま、私も、別にミカンでもリンゴでも亀へんから、そのまま飲んどいたけど。

仏国は、去年1年で、5800件のレストラン、カフェーが潰れたそうなんよ。
今年の1月から商業向けの税率がまたひきあげられたんで、マジメにやってる飲食店は大変よ。
行きつけの美容院も、先月、しっかり値上がりしとったし。この店は、2年前にも理由なく、1ユーロ値上げしとったけど・・。
仏国(国家)は、安直な税金徴収ばかりやってるんで、苦しい庶民のフトコロを益々苦しくするだけなんですけど、高額収入層は、高っかい税金逃れに海外(仏国外)へ脱出するしで、仏国内は益々ボンビーになる一方なんよね。
”北風と太陽”のお話みたいに、喜んで脱ぎたくなる納税法って無いカシラん。

イラストは一部再利用ザンスが、↑コレは、”オランジーナ”の変遷。レトロな瓶が可愛いノヨ。