258.喜ぶオバハンの巻 | フランス絵巻き

フランス絵巻き

南仏コートダジュール・画家よんじょう

本日は、自慢しなければならないエポソオドがある。
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デパアトへいく途中、ニースの道中で、若い青年(普通のフランス人)とスレ違い際『ボンジュール』と言われたので、(顔も見ずに)反射的に『ボンジュール』と返し、スタスタ歩いていた。ラバ、青年が後を追うやうに、あらためて声をかけてきた。

背後から『マドモアゼルっ(マダムやけどな)。チョトすいません!』というので、何の用や?と振り向くと、『アナタ、ニースに住んでるンですか?ボクは、今、旅行でニースに来てるんですけど、もしヨカッタら、一緒にお茶でもしませんかっ!』とヤブから棒にナンパしてくだすった。普段、ちっともモテへんオバハンが、こういう思いがけない目に遭うと、ツイにやけてまうな。お調子に乗ったオバハンの目は”歓びの色”に満ちていたが、曰く『あらァ~、それはそれはメルシーボクゥゥ!でも、残念ながら、ワタシ、結婚しているノ。10年にもなりますねん。クワッカッカッ。』と、えらい弾んだ口調で、坊やの誘いをお断り申し上げた。(いまどき、既婚女が男性とお茶でけへんのは、アラブ諸国か北朝鮮くらいダガ)。ただ単に1人で歩いている女人に端からトライなさってるのかもしれんが、日本の街中で、妙齢のオバハンに声をかけてくださるんは、ホストクラブの勧誘か、人妻狙いのゴロツキ山師(どんなんや)くらいやもんなァ。ありがてぇこっテス。フランスは、日本のように男女間の(同性の場合も)年齢の垣根が無いところがイイデスネ。
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