257.電気ケトルの巻 | フランス絵巻き

フランス絵巻き

南仏コートダジュール・画家よんじょう

フランス絵巻き 日本というお国は、皆が足並み揃えて、同じモノを買う珍事もよく起こりマスネ
『こんなもん売れへんやろ』というモノでも大ヒットしてるので、”仕掛け人”の力量なのか、”皆が買うならワシも買う”の国民性のなせる技か、ヨーワカラン。いち早く買った人が”先取りの優越”で吹聴して、それがさらなる宣伝効果になって周囲に波及したりもシマスよね。少し前の例に”電気ケトル”がアル。あれは欧州発のもんだが、私は、日本のポットのほうが断然優れてると思っておる。実際、細かい温度設定や、丁寧な機能付きのポットを製造できるのは日本国くらいでしょう。しかし欧州には、日本のように優れたポットは無いので(注:欧州の水質上、ポット内に石灰が蓄積する為、日本のような保温ポットは製造不可)、ベルギーで12年前”やむをえず”アレを買ったのだ。が、そっから10年も経過後、ポット先進国の日本で、まさか、こんな原始的なもん(電気ケトル)が売れてるたぁ思いもよらなんだ。ポットが無い家庭ならまだしも、ポットがすでにある家庭に普及したというのだから、宣伝1つ、見せ方1つで、日本は何でも売れる国ダ。”スピード大国日本”で”1分でも速く湯が沸く事”が重宝がられるのはワカルが、大昔、妥協して買った原始的電化製品が、CMひとつで、アっという間に日本列島を制覇してしまう点は異様でしたねぇ。
ケトル君自身もこんな人生は想像してへんかったヤロネ
フランス絵巻きPS/去年夏、うちのケトルは湯沸かし中、臨終まぢかの音がしていたので、新しいのを買ったノ二、まだシブトク生きトル。原始製品は壊れンナア。