ヒラギノの先へ(中)より

 

フォントの名前にもなっている京都「柊野(ひらぎの)」地域の散策を終え、最終目的地である叡山電鉄の市原駅へ向けて、住宅街を抜けて鴨川に沿って進む府道を歩きます。

 

途中で、鴨川を渡る「高橋(たかばし)」という橋を渡ります。別に川面より高い位置にある橋ではないのになと思っていたら、同じ「高橋」という名のバス停が傍に立っていました。

 

 

京都バス(京都市バスではない)の停留所なのですが、“お顔”の荒れ具合がきになります。そのお顔に貼られている「もくもく号」は、鴨川の上流にある雲ケ畑(くもがばた)と、今回の散策出発点となった地下鉄北大路駅を結ぶコミュニティバスだそうです。

 

京都バスの行先と時刻を確認します。行先は高野車庫とあり歩いてきた方向とほぼ一致することからスルー判断となるのですが、時刻の表記に興味が行きました。ああ、これがローカルニュースで見たことがあるやつかぁ。

 

 

毎年、春分の日のみ運行します

 

そう、1年に1回しか運行しないバスです。利用者数が少ないバス路線で、大人の事情(?)で路線維持を図るため、1年に1回の定期運行としているとか。利用難度(レア度)が高いということで、運行時はバスマニアが多く利用するとニュースで取り上げられてました。この路線だったかは記憶が定かではありませんが。

 

撮影が13:45だったので時間的には1時間後になるのですが、目的地が違うし1年に1回のみということで歩を進めます。いつ雨が降り出すかもしれない予報でしたので。

 

 

なんか、いい感じで山の中に入っていきます。完全に京都市内散策と言う趣ではありません。一方で人気もほとんど無いことから新型コロナウイルス感染リスクも低そうなので、気にせず歩きましょう。

 

 

交差点が見えてきました。直進が先程の「もくもく号」が目指す雲ケ畑地区へ向かう道で、右折が本散策の目的地である市原駅へ向かう道となります。画像の風景と看板の地名表記より、かなり山中に来ている雰囲気が出ています。ちなみに、交差点には信号機がありませんでした。

 

更に歩くと、ある注意看板に目が留まります。

 

 

熊出没注意

ここは京都市内だったよね・・・

 

引き続き雨も心配でしたが、早く目的地に着かねばと思う心配事が一つ増えました(汗)。もう、脇のバス停チェックまでする余裕はありません。

 

 

♪花咲く森の道、くまさんに出会った

 

ということは幸いなく、花は咲いてるけど人家のある道へたどり着きました。最後のひと踏ん張りで市原駅に到着。電車がホームに停まってました。

 

市原駅は路線の途中にある駅なので、電車が停車しているのは短時間のはずです。なので次の電車待ちかなと思ってたら運転手さん&車掌さんがホームで話をしています。そそくさと電車の行先を確認して乗り込みます。急いだので駅の写真は撮っていません。代わりにホームの駅名標を撮影。

 

 

実はこの時、土砂崩れの影響で市原駅~鞍馬駅間で列車の運転を見合わせていたとのことです。市原駅が臨時の始発駅になっていて、それですぐの出発ではなかったのです。先に知ってれば、駅の撮影出来たのに・・・事前調査サボリ反省中。

 

そしてこのまま電車に乗って帰路についたのですが、最後に(中)で記した「ある意味勿体ないことをした」についての答えについて書きます

 

本文上部で記した京都バスの「毎年、春分の日のみ運行」について・・・

散策した日が春分の日だったことを忘れてた!

でした。。。

 

帰宅後に調べたら、バスは高野車庫から市原駅を折り返し戻るルートとなっているようで、高橋バス停では市原駅行きが14:18だったようです。つまり、道路を渡って30分待てば、レアなバスに乗って熊に合うリスクを避けられて楽に市原駅へ着けたわけです。なおかつ、市原駅では今回乗った電車にも間に合ったようです。(2021年3月末現在)

 

バスのマニアではない(自称)ものの、ちょっと勿体ない事をした。やはり事前調査はやっといたほうがいいですよ。まぁ、バスを利用できなかった分、健康増進が図れたので良しとしましょう。

 

めでたし、めでたし

 

ヒラギノの先へ(上)へ戻る