時間の分散が大事 | 森本FP事務所のQ&Aブログ

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資産運用・保険・住宅ローンの疑問・質問にお答えしています。

【質問】 投資の初心者です。

前回のQ&A「長期分散投資は失敗だったのか 」を読みましたが、円ベースで、大きく減らしてしまった方もいるようで、やはり投資は難しい...と感じてしまいます。
初心者でも、比較的、安心な資産運用は、ありませんか?

 

FPさんが実際に相談を受けている方も、同様に厳しい運用状況なのでしょうか。

 

またリスク管理とありましたが、どういったことを指すのかも教えて頂きたいです。

 

【回答】 ご質問にお答えします。
ご指摘の通り、価格変動を伴う資産運用は、評価額を大きく下げてしまうこともありますので、難しいと感じる部分があるかと思います。

 

ただ、前回のQ&Aでお伝えしたかったのは、円預金で持っていても、米ドルベースでは、常に価格変動をしているという点です。

 

仮に今後、円安に振れた場合は、今よりも円預金の購買力は下がってしまうので、その点は、注意してください。

 

円高のうちに、資金を使うか、動かさないと、円高メリットは、享受できません。

 

ちなみに、リスク管理の方法としては、「銘柄の分散」だけではなく、「時間の分散」もあります。

 

特に、投資初心者の方は、「時間の分散」を意識されるとよいと思います。

 

実際、FP事務所では、「時間の分散」を考慮した「ドルコスト平均法」をご案内することが多いです。

 

ドルコスト平均法とは、定時定額購入といって、高値づかみを避けられる手法として、用いられています。

 

つまり、1000万円の運用資金があった方は、その資金を1年目ですべて投資してしまうのではなく、何年かに分けて、定期的に一定の金額を購入していけば、高値づかみは、避けられたということです。

 

なので、FPのアドバイスを受けながら運用している方で、実際に、評価額が半減してしまっている方は、少ないのではないかと思います。

 

私が相談を受けている方にも、評価額が半分にまで下がっている方は、現時点では、いらっしゃらないです。

 

もう少し具体的に、見てみましょう。

 

例えば、ある外国株式型インデックスファンドに2007年12月末から2012年1月末までの50ヵ月間、毎月末に20万円ずつ投資したとしたケースを私の手元で計算したところ下記のようになりました。

 

・2007年12月末に一時金で投資した場合
投資元本1000万円に対して、2012年1月末の評価額は、約562万円(-43.8%)

 

・2007年12月末からドルコスト平均法で投資した場合
投資元本1000万円に対して、2012年1月末の評価額は、約954万円(-4.6%)

 

※販売手数料は考慮していません。

 

いかがでしょうか。

 

これなら私にも不安なくできそうだ、と思われた方は、まずは、「フリーのFPが主催する資産運用セミナー 」に参加して、基本から学び始めてみてはいかがでしょうか。