【質問】 投資信託による株式分散投資に取り組んでいる者です。
書籍を何冊か読み、長期投資の考え方に賛同して、5年ほど前に外国株式型のインデックスファンド1000万円を購入しました。
評価額は、今のところ大幅なマイナスです。
本当にこの方法で合っていたのか、と不安な日々が続いています。
こんなことであれば、すべて定期預金の方が良かったのでしょうか。
【回答】 ご質問にお答えします。
確かに、株式分散投資は、投資タイミングによって、お一人お一人違う結果が出てしまうのが、現実です。
率直に申しまして、割高な時期にまとめて購入してしまったことは、今後の反省点です。
分散投資といえども、ある程度の経済情勢の読みは必要です。
ただ、長期でみれば、株式分散投資の考え方が、完全に間違いだったとはいえないと思います。
この5年では、円預金が、結果としては、正解だったということです。
ところで、手持ち資金のすべてを投資したわけではないですよね。
実際に、私がアドバイスをしている方も、手持ち資金の半分以下で投資されている方がほとんどです。
もしそうだとすると、手元の円資産の価値は、今円高で大きく上昇しています。
5年前から比べると、基軸通貨の米ドルに対して、円は1.5倍くらい上昇しています。
円ベースの評価では、大幅なマイナスでも、米ドルベースでは、資産全体で、プラスになっている可能性があります。
かなりざっくりとした計算例をお示しすれば、こんな感じです。
2007年 1ドル=120円
評価額 … 2000万円(円預金1000万円、投信1000万円)=16.67万ドル
2012年 1ドル=80円
評価額 … 1500万円(円預金1000万円、投信500万円)=18.75万ドル
このことは、日本で暮らしていれば、実感がわきませんが、海外旅行等で、買い物をすれば、資金の購買力が落ちていないことを実感できるはずです。
株式分散投資は、値動きが大きいので、リスク管理の難易度が高めですが、その部分は、ぜひ資産運用相談に対応しているFPと打ち合せながら進めていただきたいと思っています。
なお今後FPと一緒に株式分散投資を進めていかれる方には、セミナー、対面相談などのメニューをご用意しています。
一度「フリーのFPが主催する資産運用セミナー 」のサイトで探されてみてはいかがでしょうか。