ファイナンシャルプランナーへの道 -16ページ目

ファイナンシャルプランナーへの道

ファイナンシャルプランニング技能士を目指す方へ、いっしょに資産運用、金融、経済などの勉強をしましょう

1.債券の仕組みと特徴

1.1 債券の仕組み

    債券とは、資金を調達するために発行される有価証券です。

    つまり、調達側から見るとお金を借りたということになります。

    当然借りたお金なので返さなければなりません。

    また、借りるにあたっては、投資家はリスクを負担しており、また、

    お金を貸さなかった場合に、将来、そのお金がなる価値に見合う

    利息を支払います。

 

    つまり、現在100円が2年後に110円の価値になっているとすると

    100円貸して2年後に100円戻ってきたら損してしまいます。

    100円貸して2年後に110円になるように債券を発行します。

    

    債券には以下のような種類があります。


    債券 ─┬─ 公共債 ─┬─ 国債

         │          ├─ 地方債

         │          └─ 特別債

         ├─ 民間債 ─┬─ 金融債
         │          └─ 事業債

         └─ 外国債 ─┬─ 円建外債

                    └─ 外貨建債


1.2 市場取引と相対取引の違い

    ■市場取引

      市場取引とは、市場において不特定多数で取引することを言います。

      金融の場合、一般に市場とは証券取引所となります。

      証券取引所において、買いたい人と売りたい人が集まり、価格が決まりますので、

      需要と供給の関係で正確に価格が決まっていることになります。


      一般投資家が直接取引所に参加して取引することはできないため、

      証券取引所で取引ができる証券会社を通じて、売買注文を委託し、

      証券取引所で取引されます。

      


    ■相対取引(店頭取引)

      相対取引とは、市場を介さずに売買当事者間で取引することを言います。

      市場に出すにもコストがかかるため、地方債などの発行額が小さいものは

      市場に出すのも得策ではなく、また、自分たちで販売するのも合理的ではありません。

      また、投資家も自分の持っている有価証券を売る相手を自分で見つけるのも

      大変です。

       ですので、一般的には証券会社を通じで個別に取引されます。

       このことを店頭取引といいます。

 

       不動産取引は相対取引の例です。



    1つの商品が数多くあるものは市場取引が向いており、数少ないものは相対取引が向いていると

    言えます。

    株式のように1つの銘柄で何百万株など多くあるものは市場取引がよく、

    土地のように1つ1つあるものは相対取引が向いているといえるでしょう。

    



1.3 固定利付、変動利付、割引利付

    債券 ─┬─ 利付債 ─┬─ 固定利付

         │         └─ 変動利付

         └─ 割引債


利付債とは、年に何回か利払いを行うことがあらかじめ決まっている債券です。

    債券に払われる利払い(利息)のことを、クーポンあるいは利札(りふだ)といいます。

 

■利付債

    利付債には、固定利付債券と変動利付債券があります。


    ・固定利付債券

      固定利付債券は、固定金利の債券です。

      債券発行後に金利水準が変わっても、クーポンの利率が変動することはありません。
      固定利付債券が一般的です。


      例:個人向け国債5年


    ・変動利付債券

     変動利付債券は、変動金利の債券です。債券発行後に金利水準が変わると、

     クーポンの利率が変動します。

      

      例:個人向け国債10年

     

利息には20%の税金がかかります。


 

     ■割引債(ゼロクーポン債)

      割引債とは、額面を割り引いた価格で発行し、償還時に額面の金額を受け取ります。

      

      額面100円の債券を95円など100円より小さい金額で購入します。

      償還時に100円受け取りますので95円購入していれば5円の利益が得られます。


      割引債のことをクーポン(利息)がない(ゼロ)債券なので、このことから

     「ゼロクーポン債」と呼んでいます。

      

      還元差益には18%の税金がかかります。利付債より有利になっています。


1.4 複利の概念



1.5 利回りと価格の関係

      

      金利水準が5%のときに、

      額面100円 年利5% 償還期間2年 の債券Aがあるとする

      年5円の利益が得られます。

      

      1年後、金利水準が3%になったとします。

      100円の3%だと3円の利益が得られますが、

      債券Aは年5円つくので2円得です。

   

      そこで、債券Aを102円で買いたい人が出てくるかもしれません。

      1年後に105円を受け取れば、ほぼ3%で運用できたことになります。

          

      ただし、売るほうは1年間待てば3円の利益が出たところを売却して

      2円の利益を得たので1円の損になりますが、1年待たなくても2円の

      利益を得ることが出来たと考えることも出来ます。



      今度は逆に金利水準が7%だとすると、

      100円の7%だと7円の利益が得られますので、

      債券Aは年5円しかつかないので2円損になります。


      債券Aは98円でないと買わないとなります。

      債券Aを売ると2円の損になりますので、そのまま、償還日まで待つという

      選択が売るよりはよい選択になります。

      

     

      償還期間が5年や10年と長ければ、今後の金利水準の動向なども価格の

      変動につながります。

      

      実際には取引コスト等や情勢がありますので、実際とことなることがあります。

      

      


1.6 金利変動と利回りの関係


1.7 債券投資のメリットとリスク

■メリット

     安全性が比較的に高い。

     運用期間が多様。

     固定金利である。(変動利付債を除く)

      金利が低下しても影響されない。

      償還日まで金利が保証される。

     売却益を得ることが出来る。


    ■デメリット

      取引コストがかかる。

        売買委託手数料や消費税がかかることがある。

      安全性が高いものの信用リスクが伴う。



2.債券のリスク

2.1 信用リスクと利回り格差

2.2 信用リスクと金利リスク

2.3 カントリーリスク


   外国債券の場合、その発行体の国や地域の経済、政治などの環境の変化から起こる

   影響があります。
   

   国の財政が破綻して支払いが不履行になったり、戦争やクーデーターが起こったり、災害など

   が起こったりする可能性があります。このように国や地域に起こりえるリスクを、

   一般にカントリーリスクといいます。


   国も100%安全ではありません。

1991年アルゼンチンは対外債務の返済不履行宣言をする事態に陥り、

   経済は破綻しました。

   債務を支払うことが出来なくなり、債務不履行になりました。

   債務不履行のことをデフォルトともいいます。

   日本でもアルゼンチン債を購入している人たちがたくさんおり、問題になりました。

   

   格付け会社などによる債券の格付けが公表されていますので、参考にすることが出来ます。


3.特殊な債券

3.1 転換社債、ワラント債

3.2 他社株転換社債

3.3 株価指数連動債

3.4 二重通貨債、逆二重通貨債

3.5 各種仕組債

3.6 流動化商品、商品化商品

3.7 貸借取引、レポ取引、現先取引

3.8 海外債券市場


4.利回り計算

4.1 各種利回りの計算

4.2 経過利息の計算


5.債券の分析手法

5.1 債券の分析方法

5.2 現在価値と将来価値





A.10万を年10%の運用をめざす

B.1000万円を年10%の運用をめざす


どちらも同じ10%ですが、株式投資で運用した場合、

Aのほうが難しいと考えられます。


1.コスト

  現物取引で比較してみます。


  証券会社最大手の場合


   10万円の株を購入する場合・・・手数料:2,730円 x 2(売買) = 5,460円

手数料の割合 : 5,460円 / 10万円 * 100 = 5.46 %


1000万円の株を購入する場合・・・手数料:78,204円 x 2(売買) = 156,408円

     手数料の割合 : 156,408円 / 1000万円 * 100 = 1.56 %


コストだけでもかなりの利率で取られています。

 また、金額が低ければ低いほど高い利率で取られてしまっています。


 今度は低価格のE*Trade証券で比較します。

   10万円の株を購入する場合・・・200円 x 2(売買) = 400円

     手数料の割合 : 400 / 10万円 = 0.4 %


    かなり安くなりますね。


 コストも重要ですね。




2.心理


 1億円を株式投資するといったらどのように買いますが?

 1つの株に全部つぎ込むといった人は少ないでしょう。

 しかし、10万円だったら1つの株を買ってしまいがちです。


 また、1億円の株が10%約1千万円下落したといったら大騒ぎですが、

 10万円の株が10%約1万円が下落しても1万円だからと値上がるのを待ってしまいませんか。


 つまり、1000万円あれば分散投資するが、10万円だとリスクを考えないためAは難しくなります。



3.分散投資

 年利100%をめざすということなら、分散投資せず、すべて1つに購入するのも手でしょう。

 しかし、同時に値下がりした場合のリスクも負います。

 年利10%をめざすとなれば、やはり分散投資をするべきでしょう。

 長者番付世界2位のウォーレン・バフェット氏の投資会社のリターンは約20%だそうです。

 そのような投資会社でも20%ということはコンスタントに20%のリターンを出すということが

 どれだけ難しいかということがわかります。

 (ウォーレン・バフェット氏は4兆円を寄付して世間をびっくりさせました。4兆円って・・・)

 

 実際には株式投資だけだけではなくいろいろな金融商品に分散することがいいと思いますが、

 今回は株式投資なので株式投資で考えてみたいと思います。


 同じ値動きをしている銘柄では分散投資になりません。儲かるときには儲かりますが、

 損するときは大きく損します。

 例えば、

   輸入業者と輸出業者に分ける、これは円高や円安になった場合のリスク分散です。

   同じ業界でシェアを争っている企業に分ける、これはどちらがシェアを多くしても大丈夫なようにする意味があります。

   ただし、これはあまりあてになりません。

   チャートを見て上昇トレンドに分散してみたり、日経255に採用されている銘柄とされてない銘柄

   や業界別など、いろいろ分散の手がありますので、自分なりの分散方法を研究してみるといいでしょう。


   ただし、日経平均やTopixは多数の銘柄が入っており、分散されているからといって

   ETFをひとつだけもっているのも分散になりません。

   ETFと別の動きをしている銘柄を採用します。


 銘柄の分散の他に時間的分散などあります。


 分散している場合は、値上がるもの値下がるものが当然出てきますが、

 値下がるものをつい売りたくなってしまいます。ある程度下がれば損切りして

 新たな銘柄を採用することも必要ですが、値上がったものが下がった場合に

 値下がっているものが値上がりすることで分散させていますので、

 推移を見守りましょう。

 

 10万円を分散するにはどうしたらいいでしょうか。

 1万円で分散する場合は、買える銘柄は40程度ありますが、

 200円の手数料でも1万円の投資に対しては高いものになります。

 

 10万円を分散投資する場合は、長期投資に意識することになります。

 

10万円の利回りを10%にするってたいへんなことですね。


 

 

   

   

     

1.公的年金制度の全体像と最近の動向

2.国民年金

3.厚生年金保険

4.共済年金

5.老齢給付

6.障害給付

7.遺族給付

8.併給調整

9.請求手続き