債券投資 | ファイナンシャルプランナーへの道

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1.債券の仕組みと特徴

1.1 債券の仕組み

    債券とは、資金を調達するために発行される有価証券です。

    つまり、調達側から見るとお金を借りたということになります。

    当然借りたお金なので返さなければなりません。

    また、借りるにあたっては、投資家はリスクを負担しており、また、

    お金を貸さなかった場合に、将来、そのお金がなる価値に見合う

    利息を支払います。

 

    つまり、現在100円が2年後に110円の価値になっているとすると

    100円貸して2年後に100円戻ってきたら損してしまいます。

    100円貸して2年後に110円になるように債券を発行します。

    

    債券には以下のような種類があります。


    債券 ─┬─ 公共債 ─┬─ 国債

         │          ├─ 地方債

         │          └─ 特別債

         ├─ 民間債 ─┬─ 金融債
         │          └─ 事業債

         └─ 外国債 ─┬─ 円建外債

                    └─ 外貨建債


1.2 市場取引と相対取引の違い

    ■市場取引

      市場取引とは、市場において不特定多数で取引することを言います。

      金融の場合、一般に市場とは証券取引所となります。

      証券取引所において、買いたい人と売りたい人が集まり、価格が決まりますので、

      需要と供給の関係で正確に価格が決まっていることになります。


      一般投資家が直接取引所に参加して取引することはできないため、

      証券取引所で取引ができる証券会社を通じて、売買注文を委託し、

      証券取引所で取引されます。

      


    ■相対取引(店頭取引)

      相対取引とは、市場を介さずに売買当事者間で取引することを言います。

      市場に出すにもコストがかかるため、地方債などの発行額が小さいものは

      市場に出すのも得策ではなく、また、自分たちで販売するのも合理的ではありません。

      また、投資家も自分の持っている有価証券を売る相手を自分で見つけるのも

      大変です。

       ですので、一般的には証券会社を通じで個別に取引されます。

       このことを店頭取引といいます。

 

       不動産取引は相対取引の例です。



    1つの商品が数多くあるものは市場取引が向いており、数少ないものは相対取引が向いていると

    言えます。

    株式のように1つの銘柄で何百万株など多くあるものは市場取引がよく、

    土地のように1つ1つあるものは相対取引が向いているといえるでしょう。

    



1.3 固定利付、変動利付、割引利付

    債券 ─┬─ 利付債 ─┬─ 固定利付

         │         └─ 変動利付

         └─ 割引債


利付債とは、年に何回か利払いを行うことがあらかじめ決まっている債券です。

    債券に払われる利払い(利息)のことを、クーポンあるいは利札(りふだ)といいます。

 

■利付債

    利付債には、固定利付債券と変動利付債券があります。


    ・固定利付債券

      固定利付債券は、固定金利の債券です。

      債券発行後に金利水準が変わっても、クーポンの利率が変動することはありません。
      固定利付債券が一般的です。


      例:個人向け国債5年


    ・変動利付債券

     変動利付債券は、変動金利の債券です。債券発行後に金利水準が変わると、

     クーポンの利率が変動します。

      

      例:個人向け国債10年

     

利息には20%の税金がかかります。


 

     ■割引債(ゼロクーポン債)

      割引債とは、額面を割り引いた価格で発行し、償還時に額面の金額を受け取ります。

      

      額面100円の債券を95円など100円より小さい金額で購入します。

      償還時に100円受け取りますので95円購入していれば5円の利益が得られます。


      割引債のことをクーポン(利息)がない(ゼロ)債券なので、このことから

     「ゼロクーポン債」と呼んでいます。

      

      還元差益には18%の税金がかかります。利付債より有利になっています。


1.4 複利の概念



1.5 利回りと価格の関係

      

      金利水準が5%のときに、

      額面100円 年利5% 償還期間2年 の債券Aがあるとする

      年5円の利益が得られます。

      

      1年後、金利水準が3%になったとします。

      100円の3%だと3円の利益が得られますが、

      債券Aは年5円つくので2円得です。

   

      そこで、債券Aを102円で買いたい人が出てくるかもしれません。

      1年後に105円を受け取れば、ほぼ3%で運用できたことになります。

          

      ただし、売るほうは1年間待てば3円の利益が出たところを売却して

      2円の利益を得たので1円の損になりますが、1年待たなくても2円の

      利益を得ることが出来たと考えることも出来ます。



      今度は逆に金利水準が7%だとすると、

      100円の7%だと7円の利益が得られますので、

      債券Aは年5円しかつかないので2円損になります。


      債券Aは98円でないと買わないとなります。

      債券Aを売ると2円の損になりますので、そのまま、償還日まで待つという

      選択が売るよりはよい選択になります。

      

     

      償還期間が5年や10年と長ければ、今後の金利水準の動向なども価格の

      変動につながります。

      

      実際には取引コスト等や情勢がありますので、実際とことなることがあります。

      

      


1.6 金利変動と利回りの関係


1.7 債券投資のメリットとリスク

■メリット

     安全性が比較的に高い。

     運用期間が多様。

     固定金利である。(変動利付債を除く)

      金利が低下しても影響されない。

      償還日まで金利が保証される。

     売却益を得ることが出来る。


    ■デメリット

      取引コストがかかる。

        売買委託手数料や消費税がかかることがある。

      安全性が高いものの信用リスクが伴う。



2.債券のリスク

2.1 信用リスクと利回り格差

2.2 信用リスクと金利リスク

2.3 カントリーリスク


   外国債券の場合、その発行体の国や地域の経済、政治などの環境の変化から起こる

   影響があります。
   

   国の財政が破綻して支払いが不履行になったり、戦争やクーデーターが起こったり、災害など

   が起こったりする可能性があります。このように国や地域に起こりえるリスクを、

   一般にカントリーリスクといいます。


   国も100%安全ではありません。

1991年アルゼンチンは対外債務の返済不履行宣言をする事態に陥り、

   経済は破綻しました。

   債務を支払うことが出来なくなり、債務不履行になりました。

   債務不履行のことをデフォルトともいいます。

   日本でもアルゼンチン債を購入している人たちがたくさんおり、問題になりました。

   

   格付け会社などによる債券の格付けが公表されていますので、参考にすることが出来ます。


3.特殊な債券

3.1 転換社債、ワラント債

3.2 他社株転換社債

3.3 株価指数連動債

3.4 二重通貨債、逆二重通貨債

3.5 各種仕組債

3.6 流動化商品、商品化商品

3.7 貸借取引、レポ取引、現先取引

3.8 海外債券市場


4.利回り計算

4.1 各種利回りの計算

4.2 経過利息の計算


5.債券の分析手法

5.1 債券の分析方法

5.2 現在価値と将来価値