家計の金融行動に関する世論調査
タイトル見て今回も硬いなぁ~と思いつつ・・・(;^_^A
『家計の金融行動に関する世論調査』
金融広報中央委員会が発表する統計資料ですが、ご覧になられた方っていらっしゃいますか?
あんまりいないですよね
自分もこんな仕事してなければおそらく全く縁が無いモノだと思います。
興味がある方は調べてみてください。
この資料によると家計が保有している金融資産のうち50%が預貯金、次いで25%が保険商品となっています。
債券、株式や投資信託といった有価証券は20%弱なので、家計における保険支出は結構馬鹿にならないと思います。
それよりも興味深いのは
『「家計の資産負債バランス評価では、約2/3の世帯で「意識したことがない」としている。意識している世帯では、「資産と負債のバランスにはゆとりがある」もしくは「資産と負債のバランスについて不安はない」とした世帯が合わせて1割強、「資産と負債のバランスに不安を抱えている」とした世帯が2割弱となった』
ってところです。
なのに・・・
『過去一年間の家計運営の評価については、約2割の世帯で「意識したことがない」としている。意識している世帯では、「思ったより、ゆとりのある家計運営ができた」もしくは「思ったような家計運営ができた」とした世帯は合わせて約1/4、「思ったより、家計運営は苦しかった」世帯は6割弱となった」』
ってどうですか?
苦しいならもう少しお金の事を意識しませんか?
ライフプランに関しても、4割の方は「立てている」という結果ですが、4割は「立てていないが、今後立てるつもりである」で残り2割は「現在も立てていないし、今後も立てるつもりは無い」ですって。
今の景気の悪さの一因に「将来不安」があるのは間違いないでしょう。
外的要因によるものは自分の力ではどうしようも無いのかもしれませんが、それでも将来のことを考えて今からできる事を準備するのは大事な事ですよね。
ライフプランは一度作ったら終わりではなくて、毎年経過を見ながら修正を加えていくものです。
簡単に例えると車のナビゲーション。
目的地をセットして走り出せば、例え道を間違えても修正して案内してくれる。最終的にちゃんと設定した目的地に到達できますよね。
ライフプランも同じです。
全部自分でやろうとすると大変ですが、ナビの代わりに我々FPがいるので、もっと活用してもらいたいと思う今日この頃です。
相談先が分からないという方は「日本FP協会 」もご活用してくださいね。
夫婦型保険
最近は少なくなったようですが、それでもたまに見かける
『夫婦型保険』
国内の保険会社の定番商品である『定期保険付終身保険』や一部外資系の『ガン保険』などで、このタイプに加入している方は結構いらっしゃるようです。
これは奥さんの保障を確保する為にご主人の保険の特約という形で保障を付ける方法で、奥さんは自分自身の保険に入らなくても、入院したときに保険金や給付金がもらえるという商品です。
夫婦が別々に保険に入るより保険料が割安となりますので一見便利というかお得というか、そんな錯覚を覚えるのですが、ちょっと困ったところもあります。
この形ですと、奥さんの保障額は自動的にご主人の6~8割(ご主人の入院保障5,000円なら、3,000~4,000円)と決まってしまうことです。ご主人と同額の保障が欲しいと思ってもできません。また、ご主人の保険が満期をむかえたり保障が終わる時点で、奥さんの保障も終わってしまいます。
また不幸にもご主人に先立たれてしまった場合、奥様の保障が無くなってしまうことも考えられます。
(最近ではご主人に死亡保険金が支払われた場合、以後の保険料は免除となる商品もあるようですが)
これでは、いざというときに役に立たないかもしれません。
また、いろいろな制約があって自由に保険金額を決められないことも多いので、夫婦セットですと一見割安のようですが、不要な保障まで加入してしまうことも考えられます。
自由に設計できること、将来の変更がしやすいことから、やはりご主人と奥さんは別々の保険で保障を手当てする方が望ましいですね。