変動金利の危機?それを唱える人の頭の方が危機ですよ
ちょっと思いつきで記事を書きます。
世の中、いろんな専門家が偉そうなこと言ってますが、いい加減な話は周りを不幸にします。
なので、何が、どこがどう間違ってるのか、具体的なところを例題を取り上げつつ解説してみようかなと・・・
いや、このブログに辿り着く検索ワード見てたら、そのワードでヒットする他の記事があまりに酷いんで。
例えば、「住宅ローン 変動金利の危機」という検索ワードがありました。
僕のこのブログは2ページ目の4番目にヒットするんですけど、その他上位にくる記事なんか典型的です。
じゃあ早速どこがどうおかしいのかひとつ例にとってみてみましょうか(笑)
ちょっと長くなりますが、ご興味がある方は読んでみてください。
長いのは面倒って方は、ここから後はスルーしてくださいね(笑)
1990年代後半以降、長期金利は1%台で推移する状況が10年以上続いているため、これが当たり前となって、金利はすぐには上がらないと思われている方も多いはずです。
しかし、今の状況こそが異常であることを理解すべきです。2003年6月に0.435%を記録するなど、イタリアのジェノバで1619年に記録された1.125%という過去最低の長期金利をもあっさりと更新し、1611年から1621年まで続いたと言われる長期金利1%台の連続記録をも更新しております。つまり「400年ぶりに長期金利のs快記録を塗り替えている状況が継続しているということです。世界の歴史でも例がないこの超低金利はやはり異常であり、いつまでも続くとは到底思えません。
はい。まずなぜ長期金利が10年以上も低いままなのか、ここを全く理解していない事がモロバレですね。
長期金利は市場の経済予測と資金需要で変動します。歴史的に前例があるとか無いとかは全く関係有りません。
資金需要があるってことは、経済が活発に動いてるってことですが、この不景気、企業は設備投資などより内部留保に走ってますので、当然お金は使われず、資金需要は少なくなるわけです。
で、資金需要が少なくなると市場を動く現金が少なくなり、経済は縮小に向かいます。
当然、我々の収入も少なくなりますので、個人もお金を使わない(っていうより使えない)ようになりますね。
するとモノが余り、物価が下がります。物価が下がればまたそれが循環し、企業も我々も実入りが減ります。
このスパイラルをデフレスパイラルっていうんです。
この状況を異常というよりは、この状況が常態化してるって考える方が自然なんですけどね。
で、これがいつまでも続くとは到底思えないって、それはただの思い込み以外の何物でもありません。
景気は時間の経過で変化するとでも思ってるんですか?
今はデフレ脱却の兆しはまるで無いですよね。
だって、デフレ対策じゃなくてインフレ対策をやってるんですよ?この状況で。
これでデフレが解消するなんて、マンガか小説の世界以外はありえません(笑)
もちろん、この状況が続く事なんて望んじゃいませんが、政府がデフレ脱却の正しいソリューションを行えない限り、もしくは日本を取り巻く環境がよっぽどの変化をしない限りこのままなんですよね。
っていうとEUが・・・なんて言うかもしれませんが、もしユーロが瓦解するような事になれば、その連鎖で景気が更に悪化ってことになりますので、もちろん金利上昇など起こったりはしませんね。
しかり、穿った見方をすれば、銀行はどこかから資金を長期固定で調達してこない限り、長期固定でお金を貸すのは、自行でリスクを取ることになります。
え~っと・・・まず、銀行にとって預金ってのは負債になるってことを知らないようですね。
なのでこんなことが平気で言えちゃう。
金利が上昇した場合に、預金者には預金金利を上げないといけなくなる反面、住宅ローンの融資先からもらえる金利は一定のため、逆ざやになってしまう可能性があるからです。リスクを取りたくないから、金利上昇時に預金者と融資先の双方にリスク転嫁が出来る変動金利を勧めているのかもしれません。商売上、リスクを回避するのは当たり前のことだからです。
今の金融機関(銀行)は預金残高が増える一方(当たり前ですね。皆お金を使わずに貯めてるんだから)、融資残高は下がり続けているんです。
銀行は集めたお金を貸し出すことによって利益を得ますが、その貸出先が無いことが銀行経営を圧迫してます。
何故か?先ほど言ったでしょう?デフレは資金需要が無くなるって。
景気が悪いから、企業は借りてまでお金を使うなんてことをしなくなります。
これは銀行にとってかなりの痛手ですよね。売上(つまり融資)が減る一方なんですから。ならば個人相手の融資や細かな金融商品の販売に力を入れるのは必然でしょう。
個人の最大の資金需要といえば住宅ローン。とにかく貸出先と融資残高を確保したい銀行側にとって、今は過当競争の時代ってことになります。
コレ以上金利は下がらないなんて、専門家の皆さんもよく言ってますが、現実には金利引き下げ競争は激しくなっているのが現状で、貸出金利はさらに下がってるんですよね。
リスク回避以前に、売上の確保(融資先の確保)に動いてると考えるのが普通だと思いますけど。
金融機関ってのはシビアなもんで、予測不能な将来よりも確実な目先の利を求めるものです。
将来のリスク、あるいは将来の利益よりも今の売上が大事なんですよ。
今のギリシャのように景気が悪いのに信用不安から金利が上昇し続けるようなことももちろん起きます。
良く比較されるギリシャですが、日本とギリシャを同列に語るのは無知と思考停止を自ら宣伝するようなもんです。
まずギリシャはご存知の通りユーロに加盟してますよね。
で、ギリシャの負債ってのはユーロ建てです。自国通貨ではないんですよね。つまり外からの文字通り借金。
対する日本、政府の負債は確かに大きいですが、全額自国通貨建ての内国債です。
この違い、わかります?日本の場合、借金と言う見方では無いんですよね。
極端な話、日本は通貨を発行して国債の償還に当てるなんてことも可能なんですよ。これをやるとハイパーインフレになるなんてアホなことを言う方もいますけど。
って話が広がりすぎるんで、その件はまた改めて。
で、
これが日本で起きてしまえば給料は不景気で思うように上がらない。ローンの支払金利だけが一方的に上がるという最悪の状態に陥ります。
どうやったら日本がギリシャのようになれるのか?ローンの支払金利だけが一方的に上がるのか?具体的に教えてもらいたいもんですね(笑)
お金の運用は、「金利上昇が予想される場合は変動金利型」、「金利低下が予想される場合は固定金利型」の商品が有利ですが、借金の場合は、「金利上昇が予想される場合は固定金利型」、「金利低下が予想される場合は変動金利型」の商品が有利です。
今後、金利が下がっていく見込みがあれば、「変動金利」「固定金利期間選択型」で住宅ローンを組むのは問題ありませんが、現在のように長期金利が1%台で長年定着して、下がる余地もこれ以上ない場合は、借金の金利は「全期間固定金利型」にしておいた方が賢明です。
教科書を読めば確かにその通りなんで、試験なら正解をもらえると思いますよ。
しかし、現実の世の中は試験通りになんていかない。
実際、スイスなどは日本よりもまだ長期金利が低いんですけどね。
もっとも、向こうは上がりすぎるスイスフランに対する政策等、経済事情は日本とは多少異なりますが。
ただ、深刻なデフレ経済であることは共通しています。ちなみにドイツも。
1%が最低なんて誰が決めたんでしょう?1%を割る可能性だってあるというのにね。
それに今、金利上昇の見込みがありますか?ってことです。
まさか、国債暴落なんて与太話が金利上昇に繋がるなんて話、しないでしょうね?
最近は海外の機関投資家も日本国債を買ってるみたいですが、もし本当に日本国債に暴落の可能性が高ければ、そんなコトは起こりませんよ?
国内向きでは財政破綻なんて言ってる財務省が、実は海外でなんて言ってるのか・・・まさか知らないんですか?
話はちょっと脱線しますけど、今まで国内で消化されていたから良かったのに、海外投資家が日本国債を買うようなことになって、その後一斉に売り浴びせなどされたら・・・なんて言ってる方もいましたね。
いいですか?日本国債は円建てなんですよ。海外投資家だろうと日本国債を購入するには、一度円を買わないと出来ない事なんですよね。今の超円高で日本円を買ってるってことは、逆に言えば超割安で外貨の準備をしてるって話になりますよね。
将来国債を一斉に売るってんなら、その外貨を吐き出して買い戻せば良い話です。その時に円安なら尚良いってことになるじゃありませんか。どこにデメリットがあるのか、誰か説明してくださいってな話です。
ましてや今は、日本の財政危機が深刻化しており、また権力闘争に明け暮れ、実行力のない政治を見るにつれ、「悪い金利の上昇」がいつ起きてもおかしくはありません。
確かに日本の政治に実行力が無いってのには同意しますけど、それが「悪い金利上昇」に繋がるのか?と言えばNoですよ。
更に言えば、日本政府は税収不足で苦しんでますが、日本にお金が無いのか?というとそれは全く違います。
っていうか、今日本よりお金を持ってる国は他に無いって知ってますか?
危機が表面化する日付を○○年○○月と正確に予想することは無理なため、長期固定金利への変更は、早ければ早いほど安全なものとなるでしょう。
あのね・・・かりに100万歩譲って急激な金利上昇があったとしましょう。
その場合、住宅ローンが支払えるか?なんてことよりも、今日食べるモノをどうするの?ってくらいの状況になるんじゃないですか?
固定金利ならセーフとか、そんな次元の問題じゃない。
それとも住宅ローンが固定金利なら、その他のことは生活に影響しないってことになるんですかね?
金利だけにフォーカスしすぎでしょ。
もしそんなコトが起こったら、ローンの支払以前に日本の経済が崩壊してますんで、何を選んだって大して変わりはありませんって。
変動金利で住宅ローンを組んでいる方で、金利が上昇し始めてから長期固定金利に変更すれば良いという方もいるかもしれませんが、一般的に長期金利は短期金利より動きが速く激しいため、金利が上昇し始めてからの変更では手遅れになる可能性もありますよ。よって、「金利が上昇し始めたら固定金利に変更する」という方は、「長期金利が1.x%を超えたら、固定金利に換える」など、強い意志を持って事前に決めておく必要があります。
金利動向は新聞を見れば、毎日その動向が書いてありますが、政治や経済の動きからもある程度読めます。
けど、今の政府の政策を見る限り、金利が上昇するようなことは起こらないと思いますよ。
ちなみに、エコノミストだとかストラテジストなんて偉そうな肩書の専門家が良く「今後1年の予想。今年はこうなる!」みたいな記事を書いてますが、誰か一人でもその予想が当たったことがありますか?僕は見たことありませんが(笑)
今後1年の見通しも出来ない方々の将来の予想なんて、誰が信用するんですかね?
現在ほどの低金利でも固定金利に切り替えると金利の上昇で、家計が厳しくなるという方もいるでしょう。現在の保険などの解約を含めて見直すのも一つの方法だと思いますが、それでもやりくりが出来なくなるという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、これほどまでの低金利環境下で、わずか数%程度の金利上昇で、家計のやりくりが出来なくなるのであれば、売却をも視野に入れ、早急な対策を講じるべきです。
売却も視野って・・・それでもし金利が上がらなかったら、この意見を真に受けて売却した人はムダに資産を減らされたってことになるけど、それについて責任取れるんですかね?
全く余計なお世話ですよ。あなたに家計がどうこうなんて言われたくない(笑)
早急に対策を講じなきゃいけないのは、こんなアホな事を言う似非専門家を駆逐することのように思えてきました(爆)
日本版サブプライムが起こらないよう願っておりますって、別に願わなくても起こらないから余計な心配してないで、もうちょっとマトモな勉強してきてください(笑)
その言葉の違い、わかりますか?
ようやくお正月気分も抜けてきたと思えばすでに1月も半ば。
これはちょっとマズイと思いつつも、相変わらずグダグタの横浜のFPひろです(^^;
良く「言葉は大事」って言いますよね。
使い方ひとつで伝わり方が変わっちゃいますし。
かく言う私メも、言葉にまつわるいろんな出来事があったりしますので、言葉ってコワいと常々思っていたりするわけですが・・・
その言葉、いつも特に意識せずに使ってたり聞いてたりするんですけど、意外とその意味を知らなかったりってことありませんか?
例えば・・・
収入と所得
金利と利息
「どう違うか説明してください」って言われてすぐに答えられますか?
答えられる方はこの先は読まなくも良いですよ。
FPなんてやっていて、お金に関するお話をしていると、どうしても気になっちゃうんですよね。
だって・・・この違いがわからない同業さんがあまりに多いんで。
そして、この例(収入と所得、金利と利息)だけをとっても、気にするべきところが真逆だったりするから始末が悪い。
なのでピント外れのアドバイスや通説が横行するわけです。
その結果誰が迷惑するのかと言えば、これはお客さんなんですよね。
賢いお金の使い方とか賢いなんちゃらなんてタイトルを良く目にしますけど、その前にオマエが賢くなれよって突っ込み入れたくってしかた無いです(爆)
あ・・・別に僕はお客さんを賢くして差し上げようなんて事は全く考えていませんので悪しからず(笑)
ただ、僕を頼ってくれるお客さんに安心していただける、またはお客さんの利益になるようなお話はして差し上げられます。
でも、ブログを読むだけでは本当に美味しいところはわかりませんよ?
って何が言いたいのかっていうと、極たまにやってる相談会に遊びに来てねってだけなんですけど(爆)
あ・・・先ほどの言葉の違い、それと実践的な事はお会いしたときにキッチリ教えて差し上げますね。
日程が合わないとか、そんないつになるかわかんないモノは待てない!って方は個別に呼び出していただいても構いませんよ(笑)
ご連絡は
financialprotection@hotmail.co.jp
までお気軽に(笑)
Android携帯からの投稿
老後にローンを残すなのウソ
ちょっとお久しぶりな住宅のお話。
いや、僕の先輩の記事に触発されたのと、知り合いのFPがまさにその話に当てはまっちゃうことを思い出して。
さて、早速ですが、住宅ローンは老後に残さない
良く耳にしますよね。
また、住宅ローンは出来る限り少なく短くなんかも聞きますよね。
確かに借入金は少なく、借入期間は短い方が支払い総額は少なくなりますからね~
収入が少なくなる老後、住居費の支出が大きいと生活に困りますから・・・
無理して住宅の購入なんてリスクを背負わなくても・・・
なんて本気で言ってるんじゃないでしょうね?
もし本気で言ってたら、それ、相当おバカですよw
だって、その理屈で言ったら、だれもが定年までに住宅ローンは払い終えてなくちゃいけませんもの。
でも、現実は?
な~んて言うと、「そういう人がアブナイんだ」なんて偉そうに語っちゃう。
誰が?
ファイナンシャル・プランナーだとかコンサルタントだって言ってる連中です。
でも、冷静に考えてみてくださいね。
住宅購入はリスクがあって、賃貸にはリスクが無いんですかね?
いや、別に住宅を買おうが、一生賃貸だろうが、それは個人の選択なんでどっちでも良いんです。
僕が言いたいのは、一方のリスクだけを捉えてもう一方の事は考えないの?ってことなんで。
ぶっちゃけ、持家と賃貸、どっちがリスクが高いか?って言えば、そりゃ賃貸の方ですよ。
たとえローンが定年後に残ってたとしても。
だって、家賃は一生支払うんですよ?家賃なら支払えて、ローンは払えないなんて理屈はおかしいでしょ?
高齢者は家賃免除とかなら話は別ですけど。
そこだけとってもオカシイと思いません?
また、賃貸派の人、それはそれで良いと思いますし否定もしませんが、一生貸してもらえると思ってます?
最近は高齢者世帯に対しては、なかなか貸してもらえないなんて事もあったりしますけど・・・
大体貸す側と借りる側、どちらの立場が強いのかと言えば、貸す側ですよね。
賃貸は借りれなくなったら住む所を失うんですよ?
将来の選択肢は住み続けられるかられないか?ってことだけですし。
一方で持家であるってことはそういう心配は当然ありません。
また、立地の影響はあるものの、家というのは資産です。
仮に収入が無くなってローンが残ってるような場合でも、リバースモーゲージなんてことも出来ちゃいますし、貸すことも売却する事ももちろん可能です。
つまり選択肢が多い。
ここだけ見ても、持家派と賃貸派、どっちのリスクが多く、また高いかがわかりますよね?
いや、だからどっちを選ぶのかはそれぞれの自由なんですよ?
どっちでも自分が良いというものを選べば良いじゃないですか。
ただね、無理に家を買わなくてもなんて、買うことの方がリスクであるかのような間違った知識、あるいは情報を鵜呑みにしないでねってことです。
老後にローンが残ったって良いじゃないですか。
退職金を当てて無理に完済する必要なんてありませんよ。
まして、完済できるように予算を考える(借入が少なくなるよう予算を下げたりする)必要もありません。
え?なんで?
それはね・・・
やっぱここじゃ教えられません(笑)
けど、こんな話をする人は僕の先輩だけです。(ってその先輩から教わったんで当たり前なんですがw)
きっと聞いたらビックリしますよ。
そして良く考えていただければ絶対納得します。間違いなく。
家が欲しくないなら無理に買う必要はありませんが、欲しいのなら買っちゃえば良いんです。誰に遠慮する必要もありません。
このあたりの詳しい話を聞いてみたいって方がもしいらっしゃるなら、特別にお話しちゃおうかとも思ってますけど聞いてみたいと思いますか?
この話を聞いたら、借入のしかたも繰り上げ返済や借換えに関しても、今まで世間で言われていた「常識」が大きく崩れちゃうことは請け合いです(笑)
なにわともあれ
住宅ローンを老後に残しちゃいけないってのはウソですからね~
今回はそのことだけ頭の片隅に残しといてくださいね。