とある男性の離婚後の気持ち(推移)①

 

私に救いの手を差し伸べてくれた方が同じ悩みを抱いていることを知り、善かれと思い、記していきます。

何より離婚調停を経て、離婚という結論に至った貴男へ贈ります。

 

 

離婚後の男性というのは、本当に辛いですよね。

一般的にお金も取られ、子供も取られ、居場所はなくなり、今まで積み上げてきたものがほぼ全て水泡に帰します

離婚直後に『さぁここからもう一度一から出直しだ!』と直ぐに頑張れる人は、まずいないでしょう。

 

貴方も

「どうして俺だけこんな目にあうのか?」

「辛すぎる」

「これからどうしたらよいのか?」

「いつまでこのような状況が続くのか?」

 

ということでお悩みでないでしょうか?

そんな風に思うのは、貴方だけではありません。

私もその一人でしたし、おそらく大多数の方が不安と悩みを抱え、途方に暮れていることでしょう。

でも、その悩みは、時と忘却が貴方を救い、周りの愛とサポートを受けることで、必ず意識がchangeし、楽になってきます

 

 

『過去と他人は変えられない。でも、未来と自分は変えることができる。』 by 仏典

 

この言葉からも過去の私がそうであったように、どうしようもない過去へのこだわりと執着から逃れ、得た教訓を活かすことで、きっと未来は変わっていきます。

離婚後の気持ちの移り変わりを自分なりに振り返り・記録として残します。

 

貴方は私のような事態から回避されることを切に願います。

 

 

 

目次

 

離婚調停成立直後

離婚調停成立後から1カ月

面会初回から1・2ヵ月

面会初回から3・4カ月 → 離婚後の私の気持ち(推移)②にて

面会初回から半年程度 → 離婚後の私の気持ち(推移)②にて

面会初回から8・9ヵ月 → 離婚後の私の気持ち(推移)③にて

貴方は蘇る → 離婚後の私の気持ち(推移)③にて

 

 

離婚調停成立後からの私の気持ちを思い出しながら記述していきます。

 

解放から安堵感を得る(離婚調停成立直後)

 

 

離婚が成立して、悲しみに打ちのめされるのではなく、寧ろ長い調停が終了したことへの安堵感で一杯でした。

月に一度からの調停からの解放!長ければ長いほど、揉めたのであれば揉めたほど,,,,解放感は大きいでしょう。

この時ばかりは、食事も軽く頂けたのを思い出します。

 

私の場合、約1年ほど調停を行いましたが、本当に疲れました。

また、0からのスタート地点に立ち、少し自分なりに人生の晴れ間を見たような気持ちでいました。

離婚については、離婚成立後も「本当にこれで良かったのか?」と何度も自問自答しましたが、

『自分なりに努力したが仕方なかった。』とその時は軽く思っていました。

 

調停開始前より既に別居していたので、特に生活環境は変わらず、まだ離婚の本当の苦しみをわかっておりませんでした。

 

 

 

家族の喪失に気づく(離婚調停成立後から1カ月)

 

調停成立の直後の解放感から現実を知るようになってきます。

離婚成立後、離婚成立による財産分与等様々な手続きを行うこととなります。

私共は、双方弁護士さんをお願いしていたため、ほぼお任せでした。

 

とは言え、やるべきことがあります。お互いの荷物の整理・片付けです。

整理するうちに色々なことが走馬灯のように蘇ります。

自分の中で離婚という現実を理解し、納得していたつもりでも、

 

・出会った頃の写真
・相手からもらったプレゼント
・自分が渡したプレゼント
・子供のおもちゃ、衣服
・家族でいつも使っていた食器



を観ると、気持ちが揺らぎ、自分は誤っていたのではないか?と思わざるを得ませんでした。
そして、「これは現実なのか?夢ではないのか?」と途方に暮れたことを覚えています。

「自分は何をしているのか?」
「どうしてこんなことになってしまったのか?」


何より子供への謝罪と自責の念に一杯になりながら、少しずつ断捨離せねばなりませんでした。
荷物整理は、週末の二日あれば十分と考えていましたが、とても予定通りに進みません。

何度も涙で前がよく見えなくなってしまうし、荷物を見るごとに色々考えてしまうからです。
まず初めの離婚の本当の苦しみを味わったのと同時に、離婚したことへの真の後悔の始まりでした。

 

 

荷物整理と並行に離婚後の面会初回が始まります。
これにより自分は少し救われました。
「子供に再会できる喜び」これがなければ、自分はあの時どうなっていたのやら?と思わざるを得ません。
・離婚前と同様、子供と普通に話ができるのか?
・面会当日何を話すべきか?
・面会初回をどのように過ごそうか?

を考えることで離婚の苦しみから一時的に逃避できました。

一方で「家族の喪失」を再認識させられます。
面会のやり取りをし始めると、元妻に対して億劫を感じることになります。(お互いだと思いますが,,,)
そして、面会の予定を思うように組ませてくれないことに対し苛立ちを覚えます。
当然、連絡をしても相手は、既に自分は相手にとって大嫌いな存在となっているのだから、すぐに返事も来ません。
初めて子供と会うのにかなりの手間と時間が必要となってしまっている現実に気付くのです。

「あぁそうだ自分は離婚したのだと,,,,」

 

他には、私を空虚感と自責の念が襲いました。

子供や妻あての郵便物を見ると孤独と寂しさを感じました。

また、子供と一緒によく見ていたテレビ番組を見ると、子供のことを心配に思うと同時にすまないという謝罪の念に襲われ、いたたまれなくなました。でも、これらはまだ苦しみの序章でしか過ぎなかったのです。

 

 

 

生き地獄の始まり(面会初回から1・2カ月)

 

私の中で地獄が始まり、心の雨季に突入したと表現すべきでしょう。

何より子供への謝罪の念に押しつぶされた期間です。

今思うと本当に涙の雨が降ったようでした。

 

面会初回が終わるとその帰り道に自然と涙が出てきました。

我慢できなかったというのが正解でしょう。

お別れのバイバイをし、子供が電車に乗り込み、電車がホームから消えていく最後まで見送ると心が悲鳴をあげました。

 

今後、毎回面会のお別れの度に同じことが繰り返されることを想像すると、心がくじけました。

とは言え、子供を不安にしてはいけないので無理に笑顔をつくり、「バイバイ、またね。」と送り出すのです。

この辛さ・切なさは、本当に体験した者にしか解らないでしょう。

 

自分にも多くの原因があると頭で解っていても、離婚の後悔と子供への謝罪でどうにかなってしまいそうになります。
離婚してまだ2・3カ月では、心を癒す時間が全く足りません。
また、面会初回時のお別れのシーンは、残念ながら15年超経った今でも、私の記憶から消えることのない一幕です。


まさにこのお別れの瞬間から遂に地獄が始まりました。
離婚の後悔と自責の念に押しつぶされることとなりました。
毎日家族のことを勝手に考えるようになります。止められません。
残念ながら心と頭を制御できなくなります。

でもそれが普通で自然な事なのでしょう。
『一緒に暮らしたい、もう一度やり直せないか?子供の顔が見たい、声が聞きたい、ただ、ただ一緒にいたい。』

それが叶わないと解ってくると、『生きていても無駄だ、消えてなくなりたい』と考えるようになります。
 

自身の経験上、他には  

・外出したら、もしかしてバッタリ出会い、一からやり直せるなどの妄想に捉われます。

・何故こんなことになったのか、『自分だけ不幸である』と被害妄想に襲われます。

・『せめて子供が順調に育つように』と神様やご先祖様に祈り始めるようになります。

・『悪夢を見ているのだと,,,,これが現実でないことを切に願う』という哀しい悪あがきをしてしまいます。

・現実の世界だけでなく、テレビの子供の映像を見るだけで、離れて暮らす子供のことを考え、自然と涙がこぼれるようになります。

つまり、普通にテレビが見れなくなりました。また、
・もしあの時仲直り出来ていればという妄想にドップリつかり、現実逃避をします。
・通園中の子供を見て、我が娘を思い出し涙ぐんでしまいます。

一方で面会2回目・3回目にあたります。
別れの際は辛いけども唯一のお楽しみとなっていました。
次は、『もっと長く一緒に居たい。子供の希望を叶えてあげたい。もっと話をして、普段の生活を聞いてみたい。』
そんなことを思っていました。

 

別れた妻との間に子供がいなければ、こんな苦しみはなかっただろうにと思いながらも、

我が子に遭えた喜びと感謝、そして苦労をかけてしまった謝罪のため、自分のできる限りのことはしようと決意していました。

そのため、「今何が子供の間で流行っているのか?」など見聞きし、ついていこうとしていました。

自分の中で心の雨から抜け出るキッカケが、『子供のために自分の出来ることを努力しよう』という決意でした。

 

 

>>とある男性の離婚後の気持ち(推移)②へ続く

 

 

Special Thanks:私が過去励まされた「離婚後の私の気持ち」(ブログ:現在は見当たらず,,,)を参考に自分なりに記述しました。