謹賀新年 今年も弊社をどうぞ宜しくお願いします。。
早速ですが、今年いっぱつ目の投稿といきます
名古屋市千種区のお客様、ご注文を有り難うございました。。
と言っても、新年早々の投稿ですので~昨年のお仕事です。
海外から持ち帰ったとおっしゃっていましたので、そんな雰囲気の漂う椅子です。
ていうか、スチール製家具は珍しくないですが、アイアン製は珍しいのでは、、
当然ながら、とっても重たいです。。
座の底面に貼り付いていたA5サイズ位の品質表示の用紙には、、Cramco inc とあります。
クラムコ、調べたらアメリカはフィラデルフィアの家具メーカーのようです。
それはそれで、このアイアン製のダイニングチェアを張り替えます。
実は、診た瞬間から、これは背面をどげんかせんといかん、と思いました。
アイアンフレームと隙間ができてぐらついてましたので、、
でもお客様はそれにも気付いておらず、、「あらっ、ホント、」みたいな、、
というわけで、張地をはがして、ボロボロのクッション材を取り除いたのが左上で、
羽子板のような形状の合板の表裏の3ヶ所には後付けされた合板が貼り付けてありまして、、
左下では、上部は後付けの合板で作られたこの溝にフレームを差し込んで(挟んで)
固定する構造なわけですが、矢印箇所で合板が傷んで曲がってます。。
こんなんでは、こうなりますよ。。 、残念な仕事です。
というわけで、この3ヶ所の残念な合板を取り除きます。
座面と背面を外したフレームは右上の状態です。
次に背面から型をとってます。型紙を何度も合わせて微調整して、、
型紙を使って4mm合板を切り出しました。。
左下は後付け合板を取り除いた羽子板状の合板で、それに切り出した4mm合板を貼り付けて、
完成 つまり、後付で小さな面積の合板を付けるより、
溝を作る部分も含めた少し大きめの合板で補強したわけです
それでも外国製の悪い意味でのいい加減さがあって、
フレームの形状に個体差があったので番号を付けた上で(右下)、
1脚づつを微調整しました。 こだわりどころ
補修補強がやっと出来た合板にクッション材を貼り付けて、
白ワタを貼って、不織布で包んでおきます。
続いて縫製したカバーを被せて試し張りをします。
OKなので型紙で裁断、縫製します。
筒状のカバーを背面に入れ込んで針で留めてフレームに取り付けて、、
こんな感じ~ です。。
続いて座面でして、クッション材は当然ながら替えます。
合板はいつものごとく角を面取りして矢印が滑らかになりました。
これで座面のエッジから早く破れることを防げます。。
次にチップラバーとウレタンゴムを切り出してクッション材を成形します。
最後に大きな1枚のウレタンゴムで丸くなるように包みますが、
腰部のへこみを形作るために斜めに切り込みを付けて(上下左右)貼り付けます。
包みながら貼り付けて、腰部のへこみ箇所を形作って、余分を切り取って、完成
フレームに置いてみてOK 裁断~張地を張り込みます。。
完成
ファブリック調のベージュのビニールレザーです。
表面は布地のように趣のある素材ですし、
抗菌、耐アルコール、耐次亜塩素酸のビニールレザーですから
コロナ禍が終わっても、しっかり吹き付けて拭き取って下さい。
お問い合わせは 竹永椅子店 まで
御見積もり御希望の方は、先ずはお写真でも送って下さい。
送り方はホームページの お問い合わせ ページを見てくださいネ。。
お近くであれば1脚だけでも見せに来て下さい。。
その際は事前に必ずお電話を~。。