Wilma Salotti というタグが付いていますので 、このメーカーだと思いますが 、
名古屋市港区のお客様さま、ご注文を有難うございました。
存じ上げないメーカーですので読み方も解りません。。ウィルマ サロッティ 、
ヒジョ~に苦労しまして、詳しく書くので長くなりますから2回に分けて投稿します。
独特の、、可愛らしいとも言えますが、何とも言えないデザインです。。
大きい方が2.5シーターサイズですが、3Fにありまして、
階段から降ろすのが困難と判断して、分解して運び出しました。。
持ってきまして、、それではこのとっても個性的なデザインのソファを張り替えます。。
背面裏側(右下画像)を見れば総本革張りと解ります。。
縦に縫製で繋げてあるのが特徴ですね。 表面は本革を贅沢に広くとっていますが、
目立たない裏側は革を繋げることで材料削減なのです。
肘の後ろ側にメーカータグ、wilma salotti とあります。made in italy とも。。
左の画像では、この肘の処理が難しいことが職人さんなら解るはず。。
上(裏)に食い込ませた処理は押し込んでいるだけですのでシワ〃で綺麗とは言えないですが、
見えない箇所とあって仕方のない処理、、これを綺麗に仕上げれるか
分解して本革をはがします。。
座面のクッション材が見えてきまして、左上の画像では縦に切れ目が入っています。
ウェービングベルトがひどく落ち込んだ箇所ですね。。経年使用劣化は仕方ないこと 。
右下では、肘が内側に食い込んだデザインですので、フレーム~クッション材まで
斜めの直線になっています。。後でこれを作るのに苦労しますが、、
ちなみに座面クッション材は腰部(奥)~ふくらはぎ(手前)にかけて盛り上がる形状でして、
これも後で苦労します
ウェービングベルトも替えますが、これだけのウェ~をはがすのは大変です
ここでいつものごとく面取りして、右下では削った箇所が滑らかになりました(下段)。
少しでも部材が長持ちするように。。
ウェービングベルトを張る箇所を1周ぐるりと面取りしまして、
ウェ~を張っていきます。。縦~横、、
ここからはクッション材を新しく作っていきます。。先ずは2.5シーターから。。
チップラバーをカットして、スラブウレタンゴムもカット、両方を貼り付けて、、
座面が斜め、というか、奥~手前にかけて盛り上がっている形状を作りますので、
段々に、階段状になるように手作業で 成形加工していきます
左上ではエッジを斜めにカットするこだわりよう 。
これを重ねて右下になり、更にスラブ~を斜めにカットして重ねて~々~いきます。。
続いて1人用です。重ねて~々~いきます。。
高さとして出来上がった物の側面を切り落として、2.5シーターと1人用を合わせてみました。
仕上げに向かいます。。
前部の角度を微調整しながら手作業でのカット(左)ですので多少の段差もできますから、
仕上げのスラブウレタンゴムを貼り付けて(中)、整いました(右)。。
同様の作業を1人用でもして、表面全体を覆うウレタンゴムを1枚貼り付けます。。
フレームに貼り付けますが、
この状態では肘との接合部が真っ直ぐですので前述の通り、斜めにする必要があります。。
このカットも手作業です 、カットしては診て(左下)カットして診て〃々~、、
ようやく職人さんとして納得の状態。。カットした側面にもウレタンゴムを貼り付けます。
下マチ部分にも貼り付けてやっと座面のクッション材の成形加工が完成です。。
続いて肘の下処理です。。 マークみたいなパーツを取り外すと、
本革を留めた針がみえますので、いつものごとく針おこしで針を浮かせて
ニッパーで1本づつ抜き取るという、地道な作業です。。
本革をはがし終わりましたが、中身のクッション材も経年で黄色くなってます(右上) 。
4つの肘のうち、クッション材がひどく傷んだものが1つですので、
これは完全に替えて、他の3つは補修します。
まるで大っきな ロールケーキかバウムクーヘンでも作っているみたい
撮っている私は面白おかしく見てしまいますが、大変なのが解ります
全部で4つの厚みを揃えるわけですから。。
それでも完成しました ホントお疲れ様です。。
ここまではフレームの下処理、
クッション材の補修、補強、新しく成形まで、全て手作業が終わりました 。
まだ道半ばで前篇はここまで、後篇は張地の加工です
後編はこちら↓
②Wilma Salotti のソファを張り替えました ◝(⑅•ᴗ•⑅)◜..°♡ | “椅子やソファがキレイだと気持ちイイですね” (^-^)// 竹永椅子店のブログ (ameblo.jp)
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