■ 連載■赤ちゃんの睡眠⑫ 赤ちゃんの眠るリズムは大人が導くべき? | +Sleep(プラススリープ)快眠セルフケアを学ぶ

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「ねむりをプラス、輝くあした」をコンセプトに、幅広い世代へ向けた「睡眠講座」や、個別相談を行っています。
睡眠を整えることからあなたの健やかで幸せな生き方がはじまる。
+Sleep(プラススリープ)がお手伝いします。

みなさん、こんにちは!
Sleep 女性と子どもの眠育サロン
代表 鶴田名緒子です。

先週は風邪を引いた体を整えたり、久しぶりにゆっくりした1週間を送らせていただきました。
ブログもちょっと間が空いてしまったのですが、今日から少し、赤ちゃんの連載を復活していきます。

子育て中のママでもあり、女性としても大変素敵に輝いていらっしゃる方からご質問を頂いたので、お応えしたいと思います。
これから、赤ちゃんママ向け講座も、今後、単発講座2回と連続講座3回と、計5回開催することが決まっているのですが、そのときにもお話したい内容でもあるので、参加できないママさんに向けても発信は続けてまいりますね。

さて、ご質問で、「  新生児の眠るリズムは、大人が導くべき? 」といただきました。

 
出典:https://jp.pinterest.com/

私、ふと、「新生児って何ヵ月までの赤ちゃんのことを言うのかしらん? 」と思い調べてみました。

母子保健法によると、新生児とは、産まれた日を0日と数えた場合に、生後0日から28日未満の児、だそうです。
出生から1歳に満たない子を児童福祉法で「乳児」と呼ぶそうです。
ちなみに、「幼児」は、児童福祉法では、乳児期満了(満1歳)から学齢(小学校就学)までを指すそうです。

立場や法律によってビミョーに解釈も変わるのですが・・・、割愛!!

今回のご質問の赤ちゃんを、1歳未満の乳児を対象にしたものとさせていただきたいと思います。

前述のご質問は、まず、こちらのご質問にお答えすることにより、明快になりそうです。

「 赤ちゃんの眠りリズムの整え方のコツは

人は、眠くなるリズムを作るのに、メラトニンリズムが不可欠です。
メラトニンとは起床後、14~16時間後に分泌が高まるホルモンで、眠気を高めてくれる働きがあります。

しかし、新生児はまだ、光に同調できていない状態です。
「まだ、何もわからないのでは?」と働きかけをしないということではなくて、毎日、赤ちゃんに光を浴びさせてあげましょう。
そうすれば、赤ちゃんの光の同調機能を確立することがスムーズにできるようになります。

乳児は生後2ヵ月ぐらいまでに、ようやくこのメラトニンリズムを作るようになります。

また新生児の頃は、睡眠と覚醒を繰りかえす、多相性睡眠のリズムです。
夜を中心とした単相性睡眠のリズムになるのは、生後3ヵ月ごろと言われていますから、メラトニンリズムが確立する頃とも一致します。

まだ、産まれてから3ヵ月までの赤ちゃんというのは、外からの刺激もよくわからない状態であるので、外界の手がかりを得たり、社会化を教えてあげるためには、ママの働きかけや関わりが必要となってきます。

眠育から言うと、具体的には、日中は明るいリビングなどの部屋で過ごさせます。
昼寝もわざわざ暗いところでする必要はありません。

日中は明るい、ということを赤ちゃんに教えてあげましょう。
しかし、夜は積極的に部屋の照明を落とし、暗くするという環境づくりを心がけてください。

ママが赤ちゃんに、「朝や日中は明るく、夜は暗く」という睡眠教育(=眠育)を働きかけるイメージです。

眠りの環境を整えることは、赤ちゃんにはできないことなので、ママの手助けがどうしても必要です!

あと、妊娠中からできれば、ママは体内時計を意識した生活を心がけてください。
体内時計は、脳の視床下部の視交叉上核にあり、朝に光を届けることでリセットさせる機能です。
しかし、お腹にいる赤ちゃんは、光を感知することができません。

そこで体内時計で2番目に重要になるのが、3度の食事による、体内時計のリセット方法です。

妊娠中のママは、朝食、昼食、夕食の時間をなるべく毎日一定に保つようにし、睡眠もたっぷりとりましょう。
赤ちゃんは体内時計の手がかりを、ママの規則的な1日のリズムから得ます。
ママの食事の時間、メリハリある日中の生活、睡眠時間などです。

ですので、妊娠中のママの生活習慣が整っていると、産まれた赤ちゃんが睡眠リズムを獲得しやすくなるとも言われています。
また、妊娠中は食事時間をコントロールすることで、妊婦の体重増加を緩やかにすることもできますので、プレママの体調管理にもおすすめです。

最初いただいたご質問に戻るカタチになりますが、
「赤ちゃんの眠りは、ママが導き作っていく」ということは、赤ちゃんであればあるほど必要と言えるでしょう。

赤ちゃんだけ1日のリズムを整えるのではなく、ママも一緒に体内時計を意識したり、睡眠をたっぷりとる。
ママも赤ちゃんと一緒の生活リズムを心がけてみるコト。
そうすれば、赤ちゃんもママも健やかな毎日が育めてきっと、もっとハッピーになる!

それは、すなわち、眠育の基本でもあると思っています。
幸せになれなきゃ、意味ないですからね。

早めに赤ちゃんの睡眠リズムが夜中心になっていくと、赤ちゃんの日中もごきげんに。
成長ホルモンによって、赤ちゃんの脳や体の成長をスクスクと助けてくれます!

赤ちゃんが3ヵ月ごろから、だんだん夜まとまって眠ってくれるようになると、ママ自身の夜の睡眠も確保しやすくなりますから、育児で疲れた心と体を休めてくれるでしょう。

次回は「 新生児の平均昼寝・夜寝時間」や「 夜泣きと眠りの関係はありますか?」というご質問についてお答えしていきたいと思います。


来月は、7月28日(火)に橋本公民館で、ベビーマッサージと眠育のコラボ講座があります。
詳細はこちらの記事に↓ありますので、ご興味のある方はお子様連れでご参加くださいね!

■開催決定!■7月28日(火)「ママといっしょ♡ベビーマッサージと赤ちゃんの眠育(みんいく)」

「ママのための睡眠講座」になかなか参加できない、幼いお子様のいらっしゃるママさんへ。
可能な限りで(私も育児中ママのため・・・)出張開催もできますので、お問い合わせください。
ママ友グループさんでも可能です。おうちでもできちゃいます。
(つまり、テーブルとイスさえあれば、どこでもできてしまうのでありま~す。

メールフォーム よりお気軽にお問合せください。

去年開催させていただいた、出張講座の様子です。↓
懐かしいです~。

■開催しました!■ママのための睡眠講座「今日からできる♪子どもの眠育」