愛の花

「愛は一生」




結婚をして3年目に
命を授かり
深く感謝しました


前ブログをご覧下さった
ブロ友Rinさまより


「遠距離恋愛だった
おふたりのために
おふたり時間を長めに
プレゼントしてから
コウノトリさんを
派遣されたんですね」
❤️❤️❤️

とのお言葉を頂いて
私には思ってもみなかった
ことでしたので


若いあの頃
こっそりとお風呂で泣いて
いた日々…

そのように思い受け止めて
いられたなら…と思うと
熱いものが込み上げました


Rinさま
いつもお優しいお心を下さり
ありがとうございます
(*´︶`*)*+.°♡。








しばらくの間
つわりは続きました



私は夫のお母様から
「男子厨房に入らず、よ。
お願いしますね」と
言われていましたので
家事の一切は自分でと
思っていました


夫には私が
そう言われている事は
言わずにいました


私は
お義母様の言い付けを守り
お台所仕事は
私に任せて欲しいと言い
洗い物をすると言う夫に
一切させませんでした


けれど
私のつわりを機に夫は
「夫婦だから支え合う事が
大切だと思う!」
と強く言って
何でもしてくれました



お義母様には
とても申し訳なく
思っておりましたが…









指折り数えながら
月日が経ち
私は女児を出産しました
それが娘の舞です



生まれた時から夫に似ていて
髪も同じ巻き毛で
とても可愛らしくて
夫もとても喜びました


お腹にいる時から
私はたくさん話しかけて
一緒にモーツァルトを聞き
絵本を読んだり
お日様気持ちいいねぇ
などと話しながら
お散歩をしたりして
いました


そのような事を重ねたからか
生まれてすぐから
私は、お母さんなのだという
自覚がありました


私は小さな娘に夢中になり
時々、夫が妬いてしまう
ことさえありました




その2年後には
元気な男の子にも
恵まれました

この子は私に似ていました
目がくっきりとした二重
その上
夫と同じ巻き毛でした



ところが
夫は娘が生まれても
息子が生まれても
私のことが一番大切で
一番好きでした…



こんなに
変わらない人は珍しいよと
Rくんからも
M美ちゃんからも言われて
いました



とても嬉しいような
でも困るような
何とも複雑な気持ちでした



子育てで初めて考え方に
違いが出ました


私はいつもそばで
手を貸し守ってあげたい

夫は早くから自立を促し
子どもが泣いても
手を貸さない
特に息子には
とても冷たく感じることも
多くあり…


私の父とは随分と違う
夫の「お父さん」という姿に
私はとても戸惑い
悩みました



そんな時
子どもたちを連れて図書館で
手にした本に

「男の子は3歳から
お父さんに預けなさい」
と言うようなことが
書かれていました


私は
いく日も考えました…
そして決心しました


3歳を過ぎた息子を夫に
任せよう
預けよう
私の心も預けよう
と思いました


夫なりの夫の考え方の
「お父さん」
キャッチボールをしては
サッカーをしては
すり傷をつくり
泣いて帰ってくる息子…


私は頑張ったのね、と
泣いている息子の顔を拭き
優しく抱きしめました
私も泣きそうになるのを
こらえながら…

でも心の中では
「がんばれ!負けないで」
と思っていました


その内
息子が泣かずに楽しそうに
帰って来るようになり
「お父さんに勝ったよ!」と
自慢げに嬉しそうに
話すようになりました


何でも優しくしてしまう
母親の私には
やはり出来ないことが
沢山あるととても感じて

夫を信じて預けて
良かったと思いました









大人へと
成長した娘と息子が

「お父さんがお母さんを
大好きで
すごく大切にしていて
いつも仲良しだったから

お父さん厳しかったけど
安心して大きくなれた
なんかね、
そんな感じがする」と
言ってくれました



私は
子どもたちの言葉を聞いて


私が幼い頃から理想とした
安心して生きられる
愛を学べる
あたたかい家庭を
築いて来れたのだと
思うことが出来ました


世の中に
成功という言葉が
ありますが



夫と二人で
余すことなく全て使いながら
真心で築いて来た家庭を

せいこう
成幸

という言葉にしたいと
思います




私たち夫婦の成幸の礎には
一生をかけて育む約束をした


がありました




夫の一生は
とても短い時間だったと
思いましたが…


限りある時間の中で
私との愛を育み続けて
くれたことに
感謝を深めております



もしも
私がおこがましくも
何か言えるとしましたら




愛の花
育つには沢山の栄養が
やはり必要で



もうダメだと思うことが
何度もあったとしても
そのことも本当は
とても必要で


寒い冷たい冬を耐えながら
それを花開く力にする
桜の花のように


「もうすぐ花開きますよ」
という、あとちょっと
という所に最後の栄養が
待っているから

手を離さないで」下さいね
どうかここまで来て。

と言うことだけ
でしょうか





一瞬

一生



長くなりましたが
ご覧くださり
ありがとうございました



心より嬉しく
感謝いたしております

*+.° ♡ °.+*






*・*・*・*・*・*

雨上がりの

まるで

泣いたあとに訪れる
幸せを感じます












女はであれ
賢く優しいとなれ

**+.°♡♡°.+**











愛の花

「命を授かったと知った
日のこと」




夫婦としての
新しい生活が始まり


私は仕事も続けていました

朝は5時に起きて
洗面を済ませお化粧をし
身支度を整えると

洗濯機を回しながら
お弁当を作るのと同時に
朝食を作り

夫と一緒に朝食を取り
夫を見送ると
キッチンを片付けて

洗濯物を干してから
私も出勤する
そんな朝を迎えて
早や3年に
なろうとしていました


それが
当たり前になった生活も
とても楽しくて
忙しいとも思ったことが
ありませんでした


けれど夫の母からは
赤ちゃんはまだなの?と
会うたびに聞かれ
電話でも聞かれて
○○さんのお嫁さんは
もう2人目なんですってよ
と言われて…



そのたびに
私は喜ばせてあげられずに
落ち込むばかりでした…



落ち込んでいても
仕方がなく…
気を取り直しては
出来るだけ考えないように
していました



そんなある日の朝


胃がムカムカとして
とても気分が悪くなり
食欲もなく
食事の支度をしていると
立っていられないほど
具合が悪くなりました


時々
神経性胃炎になりました
ので
少し様子を見ていました
でも、ひどくなるばかりで


とても心配する夫に
「今日は会社を休んで
絶対に病院に行くんだよ!」
と言われました


私はその通りに
会社を休み病院へ行き
ました


近くのかかりつけの
内科医院でした


診察を受けると
お医者様が

「うーん、これは…
うちでは診られないからね
産婦人科に行っておいで」と
おっしゃり


私は「えっ…?」と
お医者様を見ると


にっこり笑って
「多分ね。気をつけて
行ってくださいね」と
おっしゃいました…


私は
よく分からないまま
診察室を出て長椅子に座り
お医者様の言葉を
頭の中で繰り返して
いました



うちでは診られないから
産婦人科に…
気をつけて行ってください…
産婦人科…


えっ⁈もしかして?
もしかして…



私は急に心臓が高鳴り
お会計の時に手が震えて
財布からお金を取り出せずに
受付の方から
「ゆっくりでいいですよ」と
言われました







産婦人科までの道のりを
全く覚えていません…


気が付くと
問診票とボールペンを持って
椅子に座っていました



診察が終わり

「ご懐妊です。
おめでとうございます」と
言われました



私は
「…ありがとうございます」
と言いながら

あふれる涙をこらえられず
泣いてしまいました


看護師さんが
「良かったですね」と
優しく背中を撫でて
くださいました



嬉しくて嬉しくて
早く夫に知らせたい気持ちを
抑えながら
お夕飯の買い物をして
花屋さんに寄って
帰りました



不思議なもので
あんなに具合が悪かったのに
それが「つわり」と知り
その瞬間に元気になった
のでした








家に帰ると
すぐに電話が鳴りました


夫「昼休みに電話したけど
出なかったから心配したよ
病院、どうだった⁉︎」


とても大切なことだから
私は夫の顔を見て
伝えたかったので


私「心配かけて
ごめんなさい、大丈夫よ。
詳しいことは
あなたが帰ってから
お話しします」と
言いました


夫は「大丈夫なら良いけど
でも、気になるな。
夕飯作らなくていいからね
何か買って帰るよ
何が食べられそう?」

私は「お夕飯のことも
大丈夫なの。
美味しいもの作れるわ。
だから急がないで
気をつけて帰って来てね」
と言いました


夫は心配そうに電話を
切りました






帰宅した夫は玄関で
「ただいま!大丈夫⁈」と
大きな声で言いながら
入って来ました


私はテーブルの上に
料理を並べて


ガラスの花瓶に
花屋さんで買って来た
薔薇の花を2輪と
薔薇のつぼみ1輪を生け
飾っていました



夫はそれを見て
「え?何か記念日だった?」
と不思議そうに
言いました



私は

そっとおなかに手を当てて

「命を授かりました」

と言いました



夫はとても驚いて
「えっ・・・?
病気じゃなかったんだ!
ああ!良かった!
子ども授かったんだ!
ああ、本当に良かったー!」

そう言いながら
私の手を握ると 
目にいっぱい涙をためて
いました




1輪の背の高い薔薇は
あなた

もう1輪の小さな薔薇は
わたし

その間のさらに小さな蕾は
この子


そう思いながら
花瓶に生ける途中で


「あなたは薔薇の蕾よ」と
そう言い続けた母の思いが
やっと分かるような
そんな気持ちがしました





つづく


*・*・*・*・*・*


紅葉してゆく木々の中で

うす紅いろの
八重咲きの桜が咲いて
いました







仲良く寄り添う
二輪の桜の蕾






青い空に向かって

微笑んでいるかのように
花ひらく桜





あなた…
小さな私が見えますか






女はであれ
賢く優しいとなれ

**+.°╰(*´︶`*)╯°.+**














愛の花

「初めての夫婦喧嘩」





新婚旅行は
挙式の翌日から4泊5日で
沖縄へ行きました



42年前の今日は
沖縄から帰って来た日
でした




首里城、守礼門を始め
万座毛など
広大な美しい芝生と雄大な
沖縄の美しい自然を求めて
可能な限り巡りました



そして行く先々で
チェックリストを確認の上
お土産を買いました


帰りの空港で彼が
「自分のは何か買ったの?」
と聞きました


私は
「何も買ってないわ」
と言うと


彼は
「自分のも何か好きなもの
買うように言ったのに」
と言いました


私は
「あなたは何か買ったの?」
と言うと


彼は
「俺は、別にいいんだよ!」
と少し不機嫌な口調で
言いしました


私は
「私もいいの」
と言うと


彼は
「可愛くないよ!」と
言いました


私は
「・・・・・」
もう何も言いませんでした


空港で黙ったまま
飛行機を見ていました


彼は黙って
どこかに行きました


私は
なぜあんなに不機嫌に
ならなければいけないのか
分かりませんでした



すると、しばらくして
彼が戻って来ました


そして
「ごめん。京子ちゃんさ、
友だちやおふくろや
ばあちゃんのばっかり
お土産買っててさ
自分のもの
何にも買ってなくてさ
なんか、そういうの
いやだ。」と
言いました


私は
黙って聞いていました


彼は続けて
「俺たちの新婚旅行だよ
お土産買いに来たんじゃない
欲しいものを記念に
買えばいいのに…」


私は
「だって、あるもの…」
と言いました


彼は
「何が?」


私は
「海で一緒に拾った貝殻、
飛んで来た赤い花びらとか
見たことのない落ち葉とか
手帳に挟んで
押し花にしてるもの。
それに写真も一杯あるもの」

「あなたと一緒なら
何もかも全部
私への嬉しいおみやげ
だもの」


そう言うと彼は


「そっか…
可愛くないって言って
ごめん。

嘘だからね!
ほんと、ごめん!」と
彼は言うと
私を抱き寄せようと
しました、が


ちょうど搭乗案内の
アナウンスが流れて
2人で笑いました


飛行機の中で彼が
「さっき、急いで買ったから
大したものじゃないけど」
と言って小さな包みを
くれました



包みを開けると
かわいい小瓶に入った
星の砂の
ペンダントでした

˚✧₊⁎⁺˳✧༚







初めての夫婦喧嘩


夫婦としての

心が寄り添ったような

そんな感じがして

とても嬉しかったのでした















*・*・*・*・*・*



愛の花って


どんなをしている
のでしょう


どんなをしている
のでしょう


どんな香りがする
のでしょう


大切に育てたい
綺麗に咲かせてみたい
私たち夫婦の愛の花












女はであれ
賢く優しいとなれ

*+.° °.+*