愛の花
「初めての夫婦喧嘩」
新婚旅行は
挙式の翌日から4泊5日で
沖縄へ行きました
42年前の今日は
沖縄から帰って来た日
でした
首里城、守礼門を始め
万座毛など
広大な美しい芝生と雄大な海
沖縄の美しい自然を求めて
可能な限り巡りました
そして行く先々で
チェックリストを確認の上
お土産を買いました
帰りの空港で彼が
「自分のは何か買ったの?」
と聞きました
私は
「何も買ってないわ」
と言うと
彼は
「自分のも何か好きなもの
買うように言ったのに」
と言いました
私は
「あなたは何か買ったの?」
と言うと
彼は
「俺は、別にいいんだよ!」
と少し不機嫌な口調で
言いしました
私は
「私もいいの」
と言うと
彼は
「可愛くないよ!」と
言いました
私は
「・・・・・」
もう何も言いませんでした
空港で黙ったまま
飛行機を見ていました
彼は黙って
どこかに行きました
私は
なぜあんなに不機嫌に
ならなければいけないのか
分かりませんでした
すると、しばらくして
彼が戻って来ました
そして
「ごめん。京子ちゃんさ、
友だちやおふくろや
ばあちゃんのばっかり
お土産買っててさ
自分のもの
何にも買ってなくてさ
なんか、そういうの
いやだ。」と
言いました
私は
黙って聞いていました
彼は続けて
「俺たちの新婚旅行だよ
お土産買いに来たんじゃない
欲しいものを記念に
買えばいいのに…」
私は
「だって、あるもの…」
と言いました
彼は
「何が?」
私は
「海で一緒に拾った貝殻、
飛んで来た赤い花びらとか
見たことのない落ち葉とか
手帳に挟んで
押し花にしてるもの。
それに写真も一杯あるもの」
「あなたと一緒なら
何もかも全部
私への嬉しいおみやげ
だもの」
そう言うと彼は
「そっか…
可愛くないって言って
ごめん。
嘘だからね!
ほんと、ごめん!」と
彼は言うと
私を抱き寄せようと
しました、が
ちょうど搭乗案内の
アナウンスが流れて
2人で笑いました
飛行機の中で彼が
「さっき、急いで買ったから
大したものじゃないけど」
と言って小さな包みを
くれました
包みを開けると
かわいい小瓶に入った
星の砂の
ペンダントでした
˚✧₊♡⁎⁺˳✧༚
初めての夫婦喧嘩
夫婦としての
心が寄り添ったような
そんな感じがして
とても嬉しかったのでした
*・*・*・*・*・*
愛の花って
どんな色をしている
のでしょう
どんな形をしている
のでしょう
どんな香りがする
のでしょう
大切に育てたい
綺麗に咲かせてみたい
私たち夫婦の愛の花
女は花であれ
賢く優しい花となれ
**+.° ♡ °.+**