さて、では入門書を読み終えたら、難しい内容に入る前に、

「法律論文とはどういうものか」というのを先に押さえておきましょう。


【オススメ教材】


まずスタートにオススメしたい教材はこのシリーズ3冊。

論文式試験「合格答案」作成講座〈基礎演習編〉/柴田 孝之
論文式試験「合格答案」作成講座〈技術編〉/柴田 孝之


基礎演習編→技術編の順番で読むのを強くオススメします。

というのも、基礎演習編は小問集合的な問題集で、とりあえず

問題を解く作業に当たってみて欲しいからです。


通常1000字程度になるLS入試ですが、1行、1語句で答える問題だから

とっつきやすいし、基礎というだけあって、ちゃんと問題の意図はわかります。


技術編は問題が付いていないから、基礎演習編に取り組んだ後なら

「その技術がどう役立つのか」というのがイメージしやすいのだけど、

最初に読むとつまらないことこの上ないです。


大学入試で例えると、「ベクトル分野の問題って、こういう風に解いていくと

いいんだよねー」みたいな薀蓄を語り続けてるのが技術編、っていう感じです。


自分は、予備校の「書き方講座」を受講したので、正直別に要らなかったんですが、

それでも基礎演習編はよかったです。その書き方講座には添削とか問題とかなかったし。


ちなみに、「応用演習編」というのもあります。

論文式試験「合格答案」作成講座(応用演習編)/柴田 孝之

これは今まだ、入門書しか読んでいない、というレベルなので、

ちょっと内容的にわかりにくいかなぁ、と思うので、除外してみました。

著者の柴田先生的には、彼の「生講義」で充分知識ベースは足りる

(応用演習編も、科目別の演習シリーズも取り組める)と考えているみたいですし、

おそらくそうだと思います。

ただ、このブログの「その1」で伊藤塾の入門シリーズや、司法協会の概説シリーズを

使った人は多分ついていけません。

伊藤塾で言えば、「基礎力確認テスト」。LECだと「C型答練」にあたるんじゃないかと。

続く。



その1、では、最初のインプットを書きました。ストレートに考えると、

次にやるべきことは予備校テキストやいわゆる基本書を読むステップ。。。


ではなくて、その前にやるべきことがあると思う。

それは【論文の書き方を学ぶ】ということ。


基本書や予備校本は、いわゆる「法律論」、つまり法律制度と、

その条文の文言の解釈論の2つを解説するのがメイン。


でも、問題を解くには、

①問題文を読む→②答えを考える→③答えを論理的に表現する

という3段階があって、法律論は②と、①の前提知識としてしか働かないわけ。


問題文を読み始めてから、答えを表現するまでの一連の流れの「作法」

をわかってないと、闇雲に知識を入れてもゴールには届かない。


と、思う。


と、難しい書き方をしてしまったけど、実際問題、基本書とかテキストって、

メチャクチャつまんないし、メチャクチャ量が多いわけ。それもあって、

法律の勉強してると、「自分なんでこんなことやってんだろ。意味ねぇよこんなの」

とかいう気持ちに襲われがち。


問題を解くっていう目的を具体的にイメージしてないとこの長丁場、戦えません。


論文の書き方、作法を知らずに基本書等を読み進めるのは、スポーツで例えると、

「フォアハンド・バックハンドは打てるようになった」(入門書を読んだ)から、

「サーブやボレーの練習、そして筋トレはメッチャやってます。」(基本書で難しいこと勉強中)

でも「試合のときのルールとかはわかりません。」(問題解くとかよくわかんねぇ)っていう感じ


公式戦とか、練習試合っていうのはしたことなくても、まぁそういうルールくらいは

知っといていいと思いません?


続く。

忘れないように書いておきます。


刑訴の入門書としては、元検察官の方が書いた

刑事訴訟法講義 第5版/渡辺 咲子

この刑事訴訟法講義、を使いました。

ですます調で読みやすいのが1点メリットですが、

『被告人の人権保障vs検察官の真実追及』

という基本的な対立を抱える刑訴において、

憲法→刑法と学習を進める通常の法律学習者は

ついつい被告人の人権保障というか、権力(検察)への

懐疑という頭になりがち。

ニュートラルな頭にするためにも、

この本は結構オススメです。