さて、基本書にも、2種類あります。


①わかりやすくコンパクトな基本書

②詳しく分厚い、調べ物用の基本書


この記事では、①のわかりやすく、コンパクトな基本書を紹介します。


本ブログを見てきた人はわかると思いますが、まだ入門段階しか

紹介していないので、いきなり詳しいのを読んでもツライだけ。

そして、予備校を利用している人間に対抗して、効率よく、

「LS合格」を目指す必要があるからです。


②の基本書は、LSに合格してから使えばいいでしょう。

辞書本を舐めるように読む時間は、論文答練に回すべきです。


さて、テキストを選ぶヒントは3つ。予備校の基本書講義・LS未修者コースの

採用教科書を買う・そしてまとめサイト。


【予備校の基本書講義で使っているものを選ぶ】


これが一番安直というか・・・w まず伊藤塾から、

法科大学院・新司法試験コース 呉・基本書クラス。

http://www.itojuku.co.jp/06hoka/kouza_ichiran/12682.html

憲法 芦部・百選

民法 川井

刑法 総論講議案(司法協会)・西田各論

刑訴 池田前田共著

民訴 講義案

商法 近藤(商法総則・商行為法)

    神田(会社法)

    田邊(手形法)

行政 櫻井橋本共著


次に辰己の西口クラス

http://www.tatsumi.co.jp/houka/tokusetu/100882_nishiguchi_nyumon/index.html

憲法 高橋(立憲主義と日本国憲法)

民法 潮見(入門民法・全)

刑法 山口(総論と各論が一緒になったもの)

刑訴 渡辺(刑事訴訟法講義)

民訴 有斐閣アルマ

商法 リーガルクエスト(会社法)

行政 櫻井橋本共著


【LS未修者コース教科書】


これはすみません。フォローしきれません。

東大とか京大とかのは、アマゾンのリストマニアで探してみましょう。

先生によって変わってしまうしね。


【まとめサイト】


僕はこのページを使って入門書や演習を探しました。

AAA司法試験基本書ガイド http://www.lawyer-s.jp/


管理人のまとめがあってよいですね。


続く。

さて、予備校本がいいのか、基本書がいいのかという問題。

司法試験受験界で大きな対立だとされてきました。

両者の長所は・・・


【予備校本の長所】

・項目をわかりやすく分けてある。

・2色刷り。

・噛み砕いた記述、図表。

→よって、とっかかりやすく、効率的


【基本書の長所】

・学者が書いているから、内容がしっかりしている

(予備校本は、学説の論理や視点を誤解してたりする)

・なんせ詳しい

・試験委員の問題意識がわかる

・記述が長いので、思考力が身につく


という感じでしょうか。もちろん、それぞれ、他方の短所でもあります。


ただ、ロースクール時代になってかなり変わってきました。

①ロースクール未修生に対して1年でコンパクトにインプットさせる必要

②新司法試験になり、実務色が強くなった。

③択一試験も、条文・判例重視。理論的には薄く広く。


以上の事情から、世の中に「わかりやすい、薄く広い基本書」が

出回るようになりました。ロースクール入学後には、結構基本書と

判例を読み込まされる感じなので、予備校ですら基本書を使った

コースをどんどん開設しはじめました。


続く

さて、柴田の「生講義」シリーズを使ったのでなければ、

全く知識ベースが足りません。生講義を使った人も、

ちょっと不安があるかもしれませんね。特に上位LS志願者は。


予備校のインプット講座、伊藤塾で言う基礎マスターに対応する

インプットがこの予備校本です。


【自分の使ったインプット教材】

【Wセミナーのものたち】


僕は実は伊藤塾の基礎マスターを半分くらいまで受講して

一旦ドロップアウトしちゃったんですね。その後、Wセミナーで

受けなおしました。


「法律速習パック」っていう、今で言えば

http://www.w-seminar.co.jp/shihou/koza/2009/shou_sosyou.html

みたいな感じかもしれません。


DVDを安売りしてたので。倍速再生で受講。なんというか、

Wセミナーの渡辺先生がやたら自分に合っていた様で、

何度も聞き返すことになりました。


というわけで、そのパックに付属してきたこのシリーズを使用しました。

コンパクトデバイス〈1〉憲法 (コンパクトデバイス 1)/著者不明

コンパクトデバイスは、A5版で持ちやすくて大好きだったんですけど、
多分絶版になる見通し。新シリーズも乗っけときます。

デバイス・ネオ〈1〉憲法/新保 義隆


全部確認したわけではないけど、多分、デバイスネオの方がよく整理されてます。


ちなみに、このブログの流れどおり、論文の書き方「基礎演習編」に取り組んでいる人は、

短答問題、論述問題も付記してあるこっちのシリーズもあります。


L.L.M. 刑法〈1〉総論―法曹の法律的手法 (法律科目試験対策)/Wセミナー

論点解説の記述がちょっと浅いのが弱点かなぁ、とも思いますが、

Wセミナーは基本的に判例・実務至上主義。受験主義なので、

自分には合ってるのかも。


判例・実務・通説以外の学説の記述は大幅にカットされてます。



さて、予備校本、他にもありますね。まずはここ。

【伊藤塾、試験対策講座】

憲法 第3版 (伊藤真試験対策講座 5)/伊藤 真

ん~予備校本の中では、判例の引用量や、講義部分の記述の厚さで

圧倒している印象です。伊藤塾の面倒見の良さを体現しています。


学部時代に使いました。全シリーズ。でも読みきれなかった。

やっぱり量が多いのが長所であり、短所でもありますね。

ロースクール入学後の授業に持っていく人も居るくらいなので、

ちょっとロー入試にとっては冗長なのかもしれません。




【LEC C-BOOK】

C‐Book 憲法〈1〉総論・人権 (PROVIDENCEシリーズ)/東京リーガルマインドLEC総合研究所司法試験部

ちょっとだけ他より安い。やっぱりLECはスケールメリットがありますね。

分冊されてるから価格にだまされないようにね。


自分では持っていないんですが、開いてみた感想としては

「シンプルで、整理されているテキスト」という印象です。


記述量はLLMと試験対策講座の間くらい。コンパクトデバイスよりも

レイアウトが読みやすい。けどデバイスネオ出たからあんまり変わらない。




【まとめ】


予備校本は、伊藤塾・LEC・Wセミナーのどれかから選ぶことになるでしょう。


ちなみに科目別にクオリティが変わったりします。僕が使ったデバイスは、

会社法が一番わかりやすかった気がするし、逆に憲法はちょっとわかりにくい。


アマゾンレビューではC-BOOKの刑訴が持ち上げられている。


ただ、自分は講義を聞きつつ読んだので良かったんですが、独習の場合

予備校の講義が無いんだから、ちゃんと丁寧に説明してくれる伊藤塾の

試験対策講座が第一候補になると思います。ただまぁ通読には時間がかかる。


僕も普通に学部の民訴をシケタイ通読で乗り切ったし、

間に合わせだった割に良(B評価)でした。


・生講義→LLM が一番コンパクトな流れ。

・伊藤塾の入門書が最初ならシケタイが若干いいかも。


※辰己は今このブログを書いている段階では、「加藤晋介の○○入門」とか、

基本書を整備している途中ですが、①テキストは毎年の法律改正等に

対応する事務力が必要。②誤脱字の修正が版を追う毎に充実する。

あるいは③実務ベースの予備校本は既にWセミナーが出している。

という理由で、選択肢に入るのは当分先になるでしょう。