ディズニーリゾートライン・二次元コードを使用した乗車券導入へ | The Wonderful World of Disney

 

ディズニーリゾートラインにおいて、2025年夏以降、二次元コードを使用した乗車券を導入することが発表されました。これにより、すべての磁気乗車券が2026年度末までに、順次二次元コードを使用した乗車券に置き換わることになります。

 

下記、プレスリリースより画像をコピーして引用

 

プレスリリース:

https://www.olc.co.jp/ja/news/news_tdr/mrc20240711/main/0/link/mrc_two-dimensionalcode_tiket.pdf

 

 

二次元コードの対象となるきっぷは、下記4種類の乗車券となります。現在、駅の券売機や窓口で購入できる全ての乗車券が対象となります。なお、2024年のダイヤ改正時期に合わせて、普通回数乗車券の販売は終了しています。

・普通乗車券

・定期乗車券

・団体乗車券

・フリーきっぷ

 

 

二次元コードを使用した乗車券導入にあたり、乗車券の材質を磁気乗車券から磁気を含まない用紙に変更されます。現時点で発表されていませんが、フリーきっぷの需要を考慮すると記念カードのような位置づけになることが予想されます。全国相互利用が可能な交通系ICカード(SuicaやPASMOなど)は引き続き利用できます。

 

 

自動改札機のリニューアルに先立ち、自動改札機の通路幅を広げる改修工事が実施されます。上の画像は、2020年に撮影したベイサイドステーションの改札ですが、現在は通路幅を広げる工事が先行して完了しているためこちらの画像は少し古い光景となります。2024年7月時点では、下の画像のようになっており、これまでの窓口通路+7台だったものが、5台+多客用通路となっています。これと同じような工事を他の駅でも実施されるものと思われます。

 

 

次の写真も工事が施工される前の状態になりますが、こちらには現在改札機が増設されており、シェラトン グランデ 東京ベイ側のエスカレーター・階段を利用しても駅構内に入場しやすくなりました。

 

 

通路幅が広がることで、車いすやベビーカーを利用する方はもちろんのこと、スーツケースやお土産の荷物が多い方にも快適に利用できるのは嬉しい限りです。東京ディズニーランドステーションのみ、構造上の理由から通路幅を広げることで台数が減ってしまう可能性がありますが、それ以外の駅ではもともと多客対応(団体利用客)向けの通路が確保されているため、こちらのスペースを利用して改札機自体の通路幅を広げるものと思われます。

 

 

首都圏の鉄道会社においても、磁気乗車券を投入できないICカード専用の改札機が普及しています。これは、磁気乗車券を読み取れる改札機とICカード専用の改札機では、メンテナンスの省略化が可能となっているためです。ICカードリーダーだけで済むICカード専用改札機に対し、磁気乗車券対応の改札機では、乗車券を投入してから機械で読み取り、乗車券の種類を識別し、その種類に応じた処理を物理的に行うわけですから、複雑な構成で維持・管理に手間がかかってしまうことを踏まえれば、極力ペーパーレスとしてICカード専用としたい意向が読み取れます。都合よく言えば、SDGsに配慮してとでも言えるでしょう。

 

 

東京ディズニーシーが開業する1年前(2000年)から走り始めたディズニーリゾートラインでは、当時首都圏の私鉄各社で取り扱いがあった「パスネット」というプリペイドカード式の磁気カードが採用されていました。乗り降り自由のフリーきっぷに関しても、デザインこそ変わっているものの、当時と同じ材質のものが現在も使用されています。

 

JR東日本でお馴染みのICカード「Suica」は、東京ディズニーシー開園年のミッキーマウスの誕生日である2001年11月18日からスタートしていますが、このときはJR東日本単独の事業だったため、首都圏の私鉄各社はパスネットが継続されます。やがて、TDLクラブ・モンスターズ・インクが開催された2009年のダイヤ改正時期から「PASMO」がスタートし、現在に至ります。

 

このブログでは以前、ディズニーリゾートライン開業初期から稼働していたホームドアの更新工事が行われている様子と取り上げましたが、改札機に関しても寿命というものがあり、10年程のサイクルで交換や更新がされているのが一般的のようです。上述のように、改札機を大きく変える必要があったのは、2009年のタイミングであり、その後一度更新を挟んでいる可能性はありますが、一部の鉄道ファンの視点では未だに古いタイプの改札機が使用されているとの意見も伺えるため、恐らくこの更新以降は置き換えられていない可能性が高いと思われます。いずれにせよ、改札機自体の更新のタイミングで新しい機能を追加したタイプの改札機が導入されるということです。

 

将来的には、東京ディズニーリゾート公式アプリで、1つの二次元コードで、パーク入園、ホテル利用、ディズニーリゾートラインの乗車などができるようになったら便利になりそうです。(厳密には、管轄の会社が異なるので、一元化は難しいと思いますが...)

 

 

JR東日本と一部の首都圏私鉄各社においても、QRコードに対応した改札機への更新が進んでいます。こちらのブログでも度々お世話になっている東急電鉄においても、一部の企画乗車券を対象にQRコードでの自動改札機の通過が可能となっています。

Q SKIP(キュースキップ) | 東急線のデジタルチケットサービス (tokyu.co.jp)

 

 

 

QRコードの利用に加えて、VISAなどのタッチ決済でも改札機を通過することができます。2024年7月現在は、東急線内全駅に必ず1機以上はQRコードとタッチ決済に対応した白い改札機が設定されています。直通先の鉄道会社では採用されていないため、東急線内に利用が限定されます。もし、次にディズニーとのコラボイベントがあれば、活用される日がくるのかもしれません。失礼ながら、個人的にQRコードを利用されている方は見かけたことがなく、タッチ決済も週に一度見かけるかどうかでして、まだまだ普及していないのが現状のようです。