HongKong Disneyland - 39 (Momentous) | The Wonderful World of Disney

"Momentous" Nighttime Spectacular

 

香港ディズニーランドのメインシンボル「Castle of Magical Dreams」を舞台したナイトタイムスペクタキュラーショーです。もともとは香港ディズニーランド15周年を記念して公演を開始する予定でしたが、パンデミックによる休園等の影響を受けて、ショー開始時期の延期とショータイトルを「Momentous」に変更して2022年からスタートしました。

 

「Castle of Magical Dreams」では、城前に噴水が設けられたため、プロジェクションマッピングとの合わせ技を繰り出すことができるようになりました。ただし、この噴水が高く上がる影響で、城前ステージ周辺に新しく設けられた鑑賞エリアは閉鎖され、立ち入ることができなくなります。

 

ショーの鑑賞エリアは、メインストリートU.S.A.でお城が見える場所が全てで、現地の方でも早くて3時間以上前からスタンバイし始めるくらいです。今回の旅では、3日滞在し、3回とも違う場所で鑑賞したので、どういう場所がどういう風に見えるのか待つにどれくらいのハードルがあるのか等、まとめてみました。ロケーションに合わせて3種類のレンズを使い分けて撮影していますので、そのあたりの情報も備忘録として記載します。

 

 

●香港ディズニーランド鉄道・駅舎前

 

 

香港ディズニーランド鉄道の駅舎前には、メインストリートU.S.A.を一望できる高台があります。高台というよりかは駅舎が高い位置にあるってだけです。この日は、18:30到着の列車で営業が終了しており、その時間以降駅舎には入れませんが、駅舎前の高台部分からはショーを待って観ることができます。初回はショー内容の現地把握が目的で、一発目はここから鑑賞することにしました。肉眼だと少しお城が小さく見える感じです↓

 

 

メインストリートU.S.A.越しに見れるわけですが、手前両側に大きな木があるため、まともに撮影できるのは中央に1人+両側に2名程度ってところでしょうか。この日は公演開始の1時間前(19:30)に待ち客が出始めました。といっても、この場所はショー待ちというよりは記念写真を撮る人で終始入れ代わり立ち代わりとなるので、待機しているとそこそこ邪魔になります。

 

良くも悪くも日本のインフルエンサーがこの場所を紹介してしまったので、そういった情報を耳に駆け付けた方がいると2時間程前が待機の目安になると思います。SNSの情報を辿ると、それ以前はおよそ1時間前が目安でした。香港ディズニーランド鉄道利用者向けにエレベーターがあるので、ベビーカーや車いすを連れた方の鑑賞にも向いているかと思います。

 

参考までに下の写真が、Canon RF70-200mm F4 L IS USMを焦点距離70mm(フルサイズ換算、以降は表記を省略)で撮影したものです。この場所から鑑賞することを踏まえた上で、この場所からの撮影のために現地に持ち込みました。実際には、お城の上にパイロ(花火)が打ち上がるので、手前のガゼボ(ドーム状の屋根)が隠れるくらいの画角で撮る感じになります。

 

 

 

お城だけを撮ってみたところ、焦点距離123mmでこのような光景が撮れます。プロジェクションマッピングだけであれば、この焦点距離がレンズ選びの参考になるかと思います。実際には、お城の上にパイロ(花火)が打ち上がります。

 

 

公演45分前になると、専用のプロジェクションマッピングが投影されます。公演前は、メインストリートU.S.A.の建物にある電飾が光量の邪魔をしますが、公演中は一部の街灯を除いて消灯します。

 

 

 

この時は、後ろに2~3列くらいの立ち客が居た程度で、割り込まれることも後ろから押されることもなく鑑賞できました。唯一のデメリットは、お城から遠いのと、建物が邪魔してお城の下側に投影される映像や噴水が欠けて見えてしまうことが挙げられます。雰囲気だけ味わえれば良いという考えであれば、待ち時間少なく鑑賞できる場所です。

 

 

ショー終了後、メインストリートU.S.A.の照明が戻ると、お客さんが一斉に出口へと向かいます。お城のふもとにある噴水から手前のガゼボ(ドーム状の屋根)の間に見える点々は全て人です。この場所で観る最大のメリットが、出口に近いことで、ホテルへのシャトルバスやディズニーランド・リゾートラインに早いタイミングで乗り込むことができます。

 

 

●メインストリートU.S.A. ハブ

 

 

お城を目の前にして観れる場所もご紹介しておきます。お城の手前には、円形の大きな花壇があり、この通路部分で観ることができます。鑑賞エリアとしての最前列は、課金対象者の優先エリアになっています。そのため、一般客として観れるのはその後ろからです。後述しますが、この場所で長時間待つには向かない点があります。

 

 

公式アプリのスクリーンショットをお借りしますと、今回鑑賞したのは上図黄色部分のお城に向かって右側の区画になります。参考までに、一般客の最前列は青色部分で、ちょうどレンガ調になっているパレードルートの位置が最前列になります。優先エリアに人が来なければ、特等席になりますが、よほどのことがない限りそのようなことにはなりません。

 

 

このエリアは、城前ステージで18:00からスタートするダッフィーのショーが開始する前から待機されており、場所を選ぶと2時間半以上前には待つ必要があります。上の写真にあるように、最初は皆さん座った状態で待機するのですが、公演開始30分前(20:00)になると一斉に立ち上がるようキャストから指示があり、立ち上がって出来たスペースに後ろからどんどん前に詰めていきます。鑑賞エリアは全て立ち見ですし、スマホを頭上に上げて撮影するなんてこともザラにあります。つまりどれだけ長く待っていても、視界を確保できる保障がありません。

 

私が鑑賞場所に選んだのは、上の写真にあるように右手に見える花壇の目の前で、ちょうど街灯とお城が重ならない位置を狙いました。画角が右寄りに少しずれてしまうのですが、立ち上がりで前に行く人たちに流されることがないのと、花壇に人が立ち入らない限りは視界が開けて見えるので、障害物なく撮影することができます。左側の花壇を選択しなかった理由は、丸型の電柱が視界に入るため、マッピングが欠けることを避けるためです。また、中央に円形の花壇がありますが、最も広い画角で撮れる一方で電柱が邪魔をするのと長時間の待機が必須になるので候補から除外しました。

 

どれだけ頭の中でイメージしても、例えば、風船を持った子供や肩車をされてしまうなど、背の高い障害物が入る可能性は否定できず、こればっかりはその時の「運」になります。最近は減りましたが、iPadなどのタブレット端末で撮影する人がいるとこれも撮影泣かせになります。もちろん、観るだけならそこまで気にする必要はありませんが、それでも後ろから押してきたり、横からスマホ撮影を試みてくる可能性が高いので、治安はそこそこ悪いことは覚悟しなければいけません。皆さん良い場所で観たい思いは変わりませんので。とはいえ、駅舎から観るよりも迫力はありますし、噴水やマッピングの映像は見やすいです。

 

 

公演開始30分前になると一斉に立ち上がり、通れるスペースも無くなるので、公演開始1時間前からは身動きができないと考えた方が良さそうでした。ご覧の通り、人で埋め尽くされます。

 

 

 

この場所からの鑑賞ではCanon RF14-35mm F4 L IS USMを使用しました。上のお城単体の写真が焦点距離35mm、下のサーチライトを入れた写真が焦点距離24mmです。このレンズの広角域を使わなくても、十分収まる距離感でした。

 

 

 

駅舎と違って、噴水がよく見える位置になりますが、噴水がお城の手前にあるので、お城の尖塔部分にフォーカスを当てないと噴水にフォーカスが当たり、マッピングがぼやけてしまいます。この場所で観た際は、風の影響で炎の演出のみがカットされました。これもある意味運ですね。写真下に見える光は、全てスマホの液晶画面の光です。

 

 

●メインストリートU.S.A. 最前列(課金エリア)

 

 

最後は、課金対象者が入れる優先エリアのご紹介です。課金には2種類のプランがあります。

・Disney Premiere Access (8つのアトラクション利用含む) $799

・Semi Dinner Buffet(レストランの食事含む) $558

 

日本でもお馴染みディズニープレミアアクセスは、指定されたアトラクションに少ない待ち時間で優先的に利用できる権利で、香港ディズニーランドにおいても同様の扱いとなっています。これにショー鑑賞特典もついてくる形です。こちらを利用した場合は、指定のQRコードを優先エリア入口でスキャンしてもらって入場する形になります。今回は利用していないので割愛します。

 

もう1つのセミディナーブッフェは、アトラクション「ミスティック・マナー」の横に位置する「Explore's Club Restaurant」での食べ放題メニューつきプランです。食事にショーがついてくるか、ショーに食事がついてくるか、人によって捉え方が変わります。メインディッシュのみ選択式になりますが、それ以外の前菜やデザートなどの食事が食べ放題となっています。ショーの公演開始時間によって食事の提供時間が変わり、今期は20:30だったため、提供時間は18:15~19:45の指定でしたが、実際には18時ちょうどあたりに行ったら、すんなり入れました。

 

(参考:6ページ以降が対象)

https://www.hongkongdisneyland.com/restaurant-menu/explorers-club-restaurant.pdf

 

 

 

単価が高いところで海老さんといったところでしょうか。補充のスピードが一番早かったメニューでした。オレンジジュースや温かいジャスミンティーも飲み放題です。これにオリジナルノンアルコールカクテルが1杯ついてきます。

 

 

 

お世辞にも、味付けが美味しいとは言えずでした。言い方はあれですが、食事がメインではなくショー鑑賞がメインなので、1時間経たずに席を後にしました。というのも、課金した中でも場所取りの先着順があるので、それを優先したためです。

 

 

ショー鑑賞は、レストランから10分程歩いた先にある★2の場所に向かう必要があります。エリアとしてはミスティックポイントにいるので、グリズリーガルチとアドベンチャーランドを通り抜けないといけず、最短距離で歩いても5分はかかります。レストランでショー鑑賞プランの食事をすると紙製のリストバンドが配られ、これがあると入場時のQRコード確認をスキップできます。言うまでもなく日によって色が変わります。

 

 

 

優先エリアは、上の写真でいう左側灰色のコンクリートタイルの部分でして、一般客が待てるのはレンガ調のパレードルート部分になります。

 

この優先エリアへの入場は、前述したようにアトラクション利用の対象者が来る可能性があります。直近2日調査した結果、19時過ぎに徐々に列が出来はじめることを確認していたので、おおむね45分ほどの食事で切り上げることを決めていました。会場設営が追い付いておらず、19:20頃にポールを準備し始めていましたが、その頃には10組程が入場列を作っていました。

 

 

19:40にリストバンドの確認を受け、無事最前列中央の場所取りに成功しました。課金利用者しかいないので、ダッシュする必要もありません。数十メートル歩くだけです。ただし、反対側の★1からも入場してくるので、早歩き程度ですかね。

 

言うまでもなく、一般エリアよりも前で観れるので、肉眼での鑑賞をするなら正直エリア内のどこから観てもそれなりの迫力で観れます。強いて言えば、最前列で観た方が前に人がいないので、遮るものがないってところでしょうか。

 

 

この場所からの鑑賞ではCanon RF10-20mm F4 L IS STMを使用しました。取りこぼしがないよう、最広角レンズで撮影に挑んでいます。むしろこの場所からの撮影のために調達したといっても良いですね。レンズの特性上左右が少し歪みますが、ブログには無補正の状態で一部加工した写真を載せます。

 

上の写真が焦点距離10mm、下の写真が焦点距離20mmで撮影しています。標準レンズの24mmだとお城全体は入りますが、パイロやサーチライトが欠けます。実際に撮影した中での最広角は12mmで、それ以外は基本20mmで撮っています。

 

 

ショー開始45分前からは専用のプロジェクションマッピングが投影され、30分前・15分前・10分前・5分前の計4回のアナウンスが流れます。そして、ミニショーという形でディズニープリンセスにちなんだ作品のアニメーションがお城上部に投影されます。上の写真がちょうどラプンツェルのシーンを撮影したものです。30分前から専用のBGMに切り替わり、5分おきくらいに、アニメーションが流れるので、時間の経過は比較的早く感じました。

 

特等席で撮影したショーの一部を載せておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

って感じです。公演終了後英語のアナウンスが流れてから約3分間、このショーのために書き下ろされた「Love the Memory」という曲に合わせて光と噴水によるポストショーが行われます。この時間帯に、優先エリアと一般エリアを隔てていたロープが撤去されるので、それまでの間は一般エリアの方に邪魔をされずにお城の撮影ができます。

 

 

 

 

事前の調査と課金をした甲斐もあり、特等席からのショー鑑賞ができ大満足です。お城のリニューアルに合わせてか、プロジェクションマッピングの投影が鮮明になっていたので、これまで観てきたマッピング系のどのショーよりも全体的に綺麗に見えるように感じました。

 

消防法の規制によるパイロの発射数制限があったり、噴水の演出はないにせよ、東京ディズニーランドでも今夏からプロジェクションマッピングのショーがスタートしますので、良い評判が流れると良いですね。日本でも食事とショー鑑賞のセットがあったらニーズがありそうな気がしますが、日本で入場を先着順にしてしまうと待つ人は待ってしまうので、こういうところが無理なんでしょうね。以前のように年パスで何度も抽選にトライすることもできなくなったので、個人的にはYouTubeをみて終わると思います。

 

 

(参考)

優先エリアと一般エリアの境界が変更される前のショー動画で、撮影位置が1ブロック後ろになっています。

 

 

 

 

少し早いゴールデンウィーク休暇、楽しい時間はあっという間に過ぎます。またいつか戻って来れるその日まで...。旅はもう少しだけ続きます。