HongKong Disneyland - 31 (HND→HKG) | The Wonderful World of Disney

感染症が終息したという状況ではありませんが世界的にも回復傾向になっていることと、とある場所をリサーチすべく、このブログ久しぶりの海外ディズニーパークのレポシリーズとして「香港ディズニーランド」を特集します。

 


ブログで最後に取り上げたのは、2016年の香港ディズニーランド10周年でした。

(記事にまとめていないだけで、ちょくちょく足を運んではいましたけどね)

 

 

香港ディズニーランドは2021年に15周年を迎えましたが、コロナの過渡期と重なり、海外旅行どころの話ではありませんでした。2023年には、世界的にみても感染症へのハードルが下がり、隔離等の制限も大幅に緩和されたことで、再び海外旅行には行きやすくなりました。残念ながら、日本人にとっては「円安」という痛手が付きまといます。アメリカドルに比べたらだいぶマシな方ですが、それでも1つ1つの買い物が割高に感じるのは事実です。

 

(参考)

2016/5/4:$1.00=\13.74

2024/4/10:$1.00=\19.52

 

過去の旅ではTwitter(現X)だけ現地から発信したりしたことがありましたが、今回はとある場所の紹介をしたく、ブログメインで展開していきます。途中で心が折れない限り、10回に分けてお送りします。

 

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今回の旅では往復ANAを利用しました。コロナ禍で飛行機には乗っていなかったのですが、クレジットカード決済で一時期マイルを貯めていたので、このマイル消費するという意図で、ANAを選択しています。香港に少しでも安く渡航するのであれば、香港エクスプレスなどのLCCを活用するのが一般的かと思いますが、それでも最近の香港エクスプレスはセールがあるわけでもないので、コロナ前のように数万円以内の予算で往復することは難しくなりました。

 

 

 

2024年4月現在、東京(羽田)から香港への定期便は、NH859便(8:50発)で毎日運航されています。東京(羽田)はコロナ禍で稼働を開始した第2ターミナル南側に増設された国際線エリアから出発します。復路便となるNH860便は、到着ターミナルが日によって変わり、第2ターミナルに着く日もあれば、第3ターミナルに着く日もあります。どちらの便もAirJapanの機材と乗務員によって運行されます。

 

 

新しいターミナルで施設がきれいな一面はあれど、そこまで規模は大きくないので、買い物や食事もレパートリーが少ないのが難点です。第3ターミナルにはないスターバックスコーヒーが出店しているのは個人的に嬉しいポイントでした。

 

 

 

店舗スペースの関係でサンドイッチなどのフード商品の取り扱いがないのですが、朝食がてら4/10から発売した「GOHOBIメロンフラペチーノ」を飛行機を見ながら頂くという最高の旅のはじまりとなりました。

 

 

充当された機材ではありませんが、国際線用機材の「R2-D2 ANA JET」が隣のスポットに駐機していました。なぜか香港便には充当されないんですよね。一応、東京(成田)~上海(浦東)便には充当される可能性があるようです。御縁があれば、いつか乗ってみたいですね。

 

 

飛行機内は換気が十分とられていることもあってか、乗客も客室乗務員もマスクを着用している人はかなり少数でした。特に機内の様子を取り上げる要素もないので割愛しますが、4月の機内食だけご紹介しておきます。

 

 

上海ディズニーランド開園当初の2016年頃は、アジア便はメニューが1種類だったと記憶していますが、メニューが2種類から選べるようになっていました。ロスアンゼルスやパリといった長距離便だと和食洋食で2種類ありますけどね。きちんと最後の列の人全員が希望するメニューをオーダーできたのは地味に感動しました。最後尾の座席って後ろに人がいない快適性がありますが、その代償として機内食は残り物しか来ない傾向にありましたので。

 

 

「ビーフシチュー&とろとろ玉子のオムライス」は、ANA Mallで一度口にしていたので、チキン南蛮の一択でした。これにハーゲンダッツのバニラアイスがついてきます。

 

機内のスカイチャンネルでは、実写版リトルマーメイドやディズニー映画「ウィッシュ」などの展開がありましたが、そこまで没頭できるような作品はありませんでした。

 

そんなこんなで香港国際空港に到着です。他の到着便と重なった関係でImmigrationを通過するのに40分かかりました。ショー待ちを除いて、今回の旅で一番待ったのが香港入国でした(笑)

 

なお、現地の方で感染症予防としてマスクを着用しているのは、人と接する機会が多い接客業をされている方に一定数いたものの、空港利用者や市内を出歩いている人を見る限り、マスクの着用率はおよそ5%くらいでした。日本人観光客の方も、現地に合わせてマスクをされていない方がほとんどでしたので参考までに。

 

 

過去の記事では、空港からタクシーで香港ディズニーランドリゾートに向かっていましたが、円安の影響で費用を少しでも抑えたく、個人的に新しいルートの模索も兼ねて、ネットの情報を頼りに格安ルートでリゾートへ向かうことにしました。

 

香港国際空港から香港ディズニーランドのある場所に向かうには

・タクシーを利用する

・エアポートエクスプレス(鉄道)とメトロを使う

・空港からバスでターミナル駅に移動し、そこからメトロに乗り換える

 

といったケースが考えられます。タクシー利用は過去の記事にさらっとまとめたので割愛します。2024年現在も、空港から香港ディズニーランドを結ぶ直通バスは運行されていません。

 

 

 

エアポートエクスプレス(鉄道)は空港から出ている唯一の鉄道路線で、値段が少し高いのと、香港ディズニーランドへ行く支線駅を通過してしまうため、行って戻る形となり、乗り換えが2回発生します。下の画像でいう(深緑)のAirport Express、(オレンジ)のTung Chung Line、(ピンク)のDisneyland Resort Lineの計3本を利用します。

 

 

今回利用したのは、空港からターミナル駅(Tung Chung)まで路線バスを利用し、そこからメトロに乗り換えるルートです。上の画像でいう(オレンジ)のTung Chung Line、(ピンク)のDisneyland Resort Lineの計2本を利用します。空港から香港ディズニーランドに向かう際は駅の構造上乗り換えが面倒ですが、香港ディズニーランドから空港に向かう際は同一ホームで乗り換えができるので便利です。

 

 

空港から東涌(Tung Chung)駅に向かうには、バスターミナルの「S1」または「S56」という路線バスを使うとたどり着けます。S56の方が通るルートが短いので若干所要時間が早いらしいですが、特に先を急ぐ理由がなかったのと、値段が同じなので、ネットの情報を頼りに無難な「S1」というバスを利用しました。お値段は、$3.7です。写真は残せていないのですが、VISAのタッチ決済に対応しているので、対象のクレジットカードを保有していれば、現金要らずで利用できます。入会金・年会費がかからないヨドバシカメラのゴールドポイントカード+であれば気軽に作れるので最適ではないでしょうか。もともと持っていたので、私はこれを使いました。

 

 

 

 

やってくるのは2階建てバスです。料金は前払いで、車内には荷物置き場もあります。15分ほど乗っているのと次第に空港の敷地から離れ、視界にロープウェイが入ると東涌(Tung Chung)駅に近づいてきます。空港が1つの島になっていて、行こうとしている駅は隣の島にあります。このロープウェイは観光地にもなっている山の頂上までをダイレクトに結んでいます。

 

あ、どうでも良い話ですが、空港から途中駅の移動ではスマホで撮影しています。香港の電波を拾うとスマホカメラのシャッター音が消えます。撮影時に音が鳴るのは日本と韓国くらいらしいですね...。

 

 

 

降りるバス停は、建物の中にあるバスターミナルで、ここで全員が降ろされます。下の写真にある赤いX見たいなロゴがMTRという鉄道のロゴで、この看板を頼りに進んでいくと駅がみえてきます。

 

 

この駅周辺がショッピングモールになっていて、日本でもおなじみのスターバックスコーヒーやゴンチャといった店舗も駅周辺に出店しています。改札の近くにゴンチャがあったので、1枚撮ってみましたが、メニューの数が日本の倍近くあったのにびっくりしました。機内食でお腹が満たされていたので、機会があれば寄ってみたいですね。

 

 

駅の改札は、通常のものと、VISAのタッチ決済に対応した車いす利用者向けの改札に分かれています。SuicaやPASMOのように、タッチ決済が通れば改札が開きます。エスカレーターやエレベーターがあるので、スーツケース利用には困りません。先ほど乗ったバスも、VISAのタッチ決済は水色の端末にかざす形になります。

 

 

 

東涌(Tung Chung)駅は終着駅なので、全ての列車が当駅始発になります。1面2線のホームで、香港(Hong Kong)方面の列車しか出発しないので、乗客が乗っている列車に乗れば大丈夫です。ただし、発車ブザーと同時にドアが閉まるので、注意が必要です。また、日本の鉄道と違って、バス・鉄道車内およびホーム上での飲食は禁止されており、違反すると罰金の対象になります。持ち込み自体はNGではないようですが、水分補給も見つかると罰金の対象になるらしいので改札を入ってから改札を出るまでは我慢が必要です。

 

Tung Chung LineもAirport Expressも、それぞれ8両編成で運転されており、ホームへ降りるエレベーターは編成の中央付近にあります。また、Tung Chung Lineは1両に5つドアがあり、日本の鉄道車両とは規格が異なります。

 

降りるのは1つ隣の欣澳(Sunny Bay)駅で、7分程の乗車時間です。路線図には乗り換え案内にミッキーマウスのアイコンがあるので非常に分かりやすいです。進行方向左手の車窓にはMTRの車庫や海が広がります。Wikipediaの情報によると、小濠湾車両基地というそうです。

 

 

 

最初の停車駅となる欣澳(Sunny Bay)駅に着いたら、目的地は間もなくです。エスカレーターを上がった先にある連絡通路からはディズニーのBGMが流れており、もうじきリゾート地が近づいてくることを思わせてくれます。ここまで来たら半分香港ディズニーランド・リゾートのようなものです。

 

 

欣澳(Sunny Bay)駅は2面5線の配線で、真ん中の2線がAirport Express専用の通過線となっています。速達性の観点からも停車する需要がないと判断されているためか、Airport Expressは堂々と通過します。ここまで乗ってきたTung Chung LineとAirport Expressは、小濠湾車両基地付近から青衣(Tsing Yi)駅間の途中区間で線路設備を共有で使っており、車両基地も同じ場所になっています。それ以外の区間は、それぞれの専用線を通っています。

 

車両の構造からも物理的に停車させることは可能なようにみえますが、そもそもAirport Express利用者は専用の改札を通ってもらう必要があるので、駅の構造上の観点からもこの駅には止められないというのが背景のようです。空港からダイレクトに行けると超便利なんですけどね...。香港ディズニーランドと空港間の利用が桁違いに繁盛すれば、MTRも考えてくれるんじゃないかな~っとひっそり思っています。なお、Disneyland Resort Lineの線路は、東涌(Tung Chung)駅方面に繋がっており、この線路を使って前述の車両基地を行き来しています。物理的には空港まで繋がっていることを踏まえれば、それなりのニーズがあるのでは?と感じる部分であります。

 

 

 

Disneyland Resort Lineは、3つドアの4両編成でやってきます。舞浜のディズニーリゾートラインよりも後にできた車両ということもあり、つり革や窓のデザインが類似している点があります。運行会社がMTRで、MTRの支線という扱いのため、路線図は貼られていますが、企業の広告は一切掲示されていません。

 

こちらの路線には、2028年度より新型車両の導入が発表されており、現在運行されている車両を置き換える計画となっています。東京ディズニーリゾートのリゾートラインと同様に新型車両への置き換えが始まります。

 

 

 

香港の鉄道は安全上?の理由から前の車窓を覗くことができないのですが、このDisneyland Resort Lineは自動運転を行っているので、前の様子が見えます。ただ、窓がきれいではないので、雰囲気だけ味わえるって感じですかね。

 

 

単線区間を片道3分の所要時間で結びます。欣澳(Sunny Bay)駅を出ると、しばらくトンネル区間を走行し、途中1箇所の信号場を通過します。多客時間帯は、この場所で列車の行き違いを行えるため、2本の列車で運行されます。この信号場は、香港ディズニーランド・リゾートの一区画に位置しているので、終着駅がまもなく近づいていることが分かります。日中時間帯は、留置線に1本の車両がお休みしていました。

 

 

自動運転とは聞いていましたが、乗った列車は乗務員の方が乗られていました。1分ほどで折り返してしまうせいか、乗務員交代はしていなかったので、両側に乗っていたものと思われます。

 

ベビーカーやスーツケース利用であれば、先頭車両が停車する位置にエレベーターがあるので、この車両を利用すると覚えておくと良いでしょう。

 

 

迪士尼(Disneyland Resort)駅にはホーム上に係員が常駐しており、スーツケースを持っている人はエレベーターを利用するよう誘導されます。改札を出るときは、入ったときと同じVISAのタッチ決済に対応した改札を通れば出れます。東涌(Tung Chung)駅からここまでは$16.5ですので、バスの運賃を含めると約$20で移動できます。タクシーだと$120~$150ですので、1人~4人程度であればバス・鉄道移動の方が予算を抑えられます。日本円に換算してもバス鉄道で400円、タクシー約3000円ですけどね。時間と手間をお金で解決するかどうかです。

 

門をくぐれば香港ディズニーランドに、ディズニーホテル宿泊の場合は左手のバスターミナルAから出ているバスに乗って向かう形になります。

 

 

 

 

ただいまって感じですかね。ここまでくればあとはリゾートを楽しむのみです。