東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスへの入場方法に関して | The Wonderful World of Disney

 

東京ディズニーリゾート公式YouTubeチャンネルにて、6月6日オープン予定の新エリア「ファンタジースプリングス」への入場方法を紹介する動画が公開されました。

 

 

簡単におさらいすると、「ファンタジースプリングス」は東京ディズニーシーにオープンする新エリア(テーマポート)であり、ロストリバーデルタとアラビアンコーストの間に設けられる通路の先に出来る新エリアになります。ファンタジースプリングスは「精霊が住む魔法の泉」という設定のもと、3つのディズニー映画をテーマにしたエリアで構成されています。各エリアにアトラクション施設とレストラン施設を有しており、エリアの一角にはファンタジースプリングスホテルというディズニーホテルも設けられ、エリアオープンと同時に稼働を開始します。

 

(参考)

https://www.tokyodisneyresort.jp/special/fantasysprings/

 

この新エリアに入るためには、いくつかの条件があり、東京ディズニーシーに入園しても、必ずファンタジースプリングスに入れるわけではないことが特筆されます。「ファンタジースプリングス」への入場およびエリア内の対象アトラクションの利用には東京ディズニーシーのパークチケットの他に、対象アトラクションの「スタンバイパス」(無料)または「ディズニー・プレミアアクセス」(有料)の取得が必要になります。後述する「ディズニー・モバイルオーダー」と合わせて、東京ディズニーリゾート公式アプリからの操作が必要です。

 

※スマートフォンが手元にない場合や公式アプリをインストールしていない場合は、東京ディズニーシーエントランス内にある「ゲストリレーション」で対応してもらえます。ただし、開園直後はガイドツアーの申し込み等で列ができるため、入園してからも一定時間待たされることがあります。

 

ファンタジースプリングスというエリアは無限に人を詰められるキャパシティはありませんから、指定のアトラクション施設およびレストラン施設のいずれかの予約がないと、エリア内に入場することができません。ここでいう予約は、スタンバイパスまたはディズニー・プレミアアクセスのどちらかの取得、レストラン利用にはディズニー・モバイルオーダーでの注文が必要ということを示しています。

 

現在の仕組みからすると、上記3つの選択肢(スタンバイパス、ディズニー・プレミアアクセス、ディズニー・モバイルオーダー)はいずれも先着順です。朝早い時間帯から早い者順に無くなりますし、1日あたりの発券数は限られています。オープンからしばらくは、混雑が殺到することが安易に予想でき、エリア内全てのアトラクションおよびレストラン施設を全て1日で制覇することができるのは非常に限られた方々になります。1つでも多く確実にエリア内を体験するには、ファンタジースプリングスホテルへの宿泊やディズニーバケーションパッケージ(ツアープラン)を活用する以外に選択肢はなさそうです。

 

ファンタジースプリングスは一度入場してしまうと、次に有効なパスや宿泊証明がないと再入場ができない仕組みになっています。新エリア内にはコインロッカーなどの設備がないため、再入場ができなくても困る要素はありません。レストラン施設は追い出される可能性を否定できませんが、エリア内の退場時間を一人一人調べることはないでしょうから追い出されることはないにせよ、施設予約がなければ何もできないので長時間居ても時間の無駄になります。

 

※普通にワンデーパスポートでファンタジースプリングスを体験されようとしている方は、「スタンバイパス」の項目まで読み飛ばしてください。読み飛ばす範囲は、ごく限られた課金者向けの内容になっています。

 

 

以下、2024年4月5日時点で、東京ディズニーリゾート公式ホームページに記載のある情報をもとに、個人の意見を交えた内容で記載しています。読み間違えを含め、対象施設や運用方法が変わる可能性があることを留意の上、お読みください。

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【1デーパスポート:ファンタジースプリングス・マジック】

ファンタジースプリングスホテル宿泊者およびバケーションパッケージ利用者が購入できるファンタジースプリングスを堪能することに特化したパスポートです。お値段1枚2万円以上するのですが、エリア内への入場が確約されており、4つあるアトラクション施設を少ない待ち時間で何度でも利用できるという魔法のようなチケットです。

 

アトラクション利用に大きな制限はありませんが、エリア内3つのレストラン施設も利用することができず、後述するモバイルオーダーによる注文をしないと施設利用ができません。ただし、取得できる時間帯に制限がないので、通常のスタンバイパスを取得するよりも自由度は高いです。

 

対象施設が乗り放題という特典が最大の特徴でして、ファンタジースプリングスを最大限満喫できる唯一無二のパスポートとなっています。

 

(参考)

https://www.tokyodisneyresort.jp/special/fantasysprings/ticket/

 

 

【ハッピーエントリー】

東京ディズニーシーではディズニーホテル宿泊者特典のハッピーエントリーを実施しており、通常開園時間よりも15分早く入園できる制度があります。6/6以降の対象は下記2つのホテルです。これ以外のディズニーホテルでは、東京ディズニーシーでのハッピーエントリーを利用することができないため、一般入園と同等の扱いとなります。ただし、ファンタジースプリングス宿泊者が利用できるのは6/7以降(宿泊の翌日が対象日となるため)となります。

・東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテル
・東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ

 

ファンタジースプリングスホテルは、新エリア内に隣接しており専用の入口が設けられる関係で、宿泊者であればハッピーエントリーの時間帯からエリア内に直接入場ができますし、宿泊証明書を提示すればエリア入場が確約されています。また、1泊30万以上となる「グランドシャトー」というランクに宿泊した場合、さらに専用の入口から出入りすることができます。

 

東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテル

ファンタジースプリングスホテルに宿泊の場合、ファンタジースプリングス・エントランスから東京ディズニーシーのファンタジースプリングスに入園することができ、通常開園時間よりも15分早くエリア内に直接入ることができます。ホテルの宿泊特典として、エリア内への入場は時間を問わず制限がありません。宿泊証明を提示すれば、出入り自由となっています。

 

ここで、前述の「1デーパスポート:ファンタジースプリングス・マジック」があれば、1施設を除く3つのアトラクションが入園と同時に乗り放題になるため、この1施設のスタンバイパスやレストラン施設のモバイルオーダーを注文しておくことで、より多くのエリア内施設を堪能することができます。

 

通常の「1デーパスポート」でも、エリア内に入ることができますが、対象施設はスタンバイパスやモバイルオーダーが必要なので、入園してからは公式アプリ上からパスを取得する形になります。

 

東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ

ホテルミラコスタ宿泊の場合は、これまで通りのエントランスから入園する形になります。ハッピーエントリーの対象ホテルですが、残念ながらファンタジースプリングスには入ることができません。そもそもエントランスからファンタジースプリングスまでは約1.2kmあり、普通に歩いても10~15分はかかります。ただし、一般入園よりも15分早く入園できる分、スタンバイパスなどのパス取得が可能となるため、一般入園よりも優位に立ちます。6/6は、ファンタジースプリングスホテル宿泊者がハッピーエントリーを利用できないため、東京ディズニーシーに唯一早く入れる対象ホテルとなります。

 

その他、ディズニーホテル

ディズニーアンバサダーホテル、東京ディズニーランドホテル、東京ディズニーリゾート・トイストーリーホテル、ディズニーセレブレーションホテルに宿泊の場合、ハッピーエントリーが東京ディズニーシーに対して設定がないため、通常の開園時間に一般入園の利用客と同じ列に並んで入園する必要があります。また、エリア内への入場も、後述するスタンバイパスなどのパスが必要になります。

 

※ハッピーエントリー対象の2つのホテルであれば、1デーパスポートでディズニー・プレミアアクセスへの課金を前提に4種類のアトラクションには乗れる可能性があり、モバイルオーダーの予約次第では2~3種類のレストラン利用が可能と思われます。

 

スクリーンショット引用元:

https://www.tokyodisneyresort.jp/hotel/topics/info/happy_entry.html

 

 

【スタンバイパス】

東京ディズニーリゾート公式アプリから無料で取得できる施設予約です。旧来のファストパスに近いイメージで、チケット認証してパスを取得すると指定された時間帯に施設に並べるという制度です。施設に並べるだけなので、運営状況次第では待ち時間が発生します。前述した「1デーパスポート:ファンタジースプリングス・マジック」では取得ができませんが、それ以外のパスポートであれば、誰でも取得することができます。利用者が時間帯を指定することはできず、朝早い時間帯の枠から順に無くなっていきます。先着順のため、開業からしばらくは1時間以内には発券終了となることが予想されます。

 

スタンバイパスを一度取得し、次に別の施設のスタンバイパスを取得したい場合、以下の早い方が適用されます。早い時間帯が取れても、最低60分は待たないと次が取れません。(ってことになっていますが、実際には60分経っていなくてもアトラクション施設の入口でスキャンした直後から次のパスが取れるようになっています)

①取得済みのスタンバイパスの利用開始時間(一度取得したパスから60分が経過)

②一度取得したパスの取得から2時間後

 

ファンタジースプリングスホテルとホテルミラコスタで、通常開園時間よりも前に入園している人たちは、上記①に該当するため、2つ目を取得できるタイミングが早くくるため、高い確率で2つ目が取得できる可能性があります。後述するディズニー・プレミアアクセス(有料)を合わせることも可能です。

 

一般入園の場合、一番最初に入園できたとしてもパスを取得できるのはハッピーエントリーで既にパスを取得していた人たちの枠の次から取る形になります。例えば、ハッピーエントリーで入った人たちが12時台までの枠を全て取得した場合、一般入園が取れるのは13時以降の枠からということになります。そうすると、必然的に一般入園では上記②になってしまい、次のパスが取れる2時間後には既にその日のスタンバイパスは発券終了になっている可能性が高いです。一般入園でも開園してすぐに取得できるのか、開園から30分後に入園できるのかで取得できる時間はどんどん遅くなるため、1枚取れるかどうかです。極端な話、ハッピーエントリーで入る人がほぼいないに等しい状況にならない限り、一般入園で上記①の条件には当たることはありません。②と断定できます。

 

なお、取得したスタンバイパスはキャンセルすることができるため、運が良ければ発券終了後に稀にキャンセルされた時間のパスを取得できる場合があります。ファンの間では「キャンセル拾い」と呼ばれており、対象のパスがないという画面を下方向にスワイプすると表示時間の更新がかかり、対象のパスが出るとそのパスを選択する画面に遷移できます。更新をかけているのが1人だけであればそのパスを独占できますが、そのパス目がけて何百人何千人という人がパスを取りにかかりますので、コンマ1秒の差で奪われます。開業からしばらくは宝くじに当たるレベルの確率と思った方が良いでしょう。ちなみにTwitter(現X)のフォロワーさん情報になりますが、ファンタジースプリングス以外のスタンバイパス対象アトラクションでは、3人以上のキャンセルは基本取るのが難しく、1人または2人の方がキャンセルを拾いやすい傾向にあるようです。例えば4人家族でキャンセル拾いをする場合、まとめて4人分キャンセル拾いをするよりも、2+2で分けた方が取りやすいとのことでした。これがファンタジースプリングスの対象施設で通じるかは正式オープン後にならないと分かりませんが、枠としては1組ではなく人数で管理されているものと思われます。こちらのブログでは、プレビュー等のご縁もありませんでしたので、特に検証の予定はなく、気になる方はご自身でお調べください。

 

(参考)

https://www.tokyodisneyresort.jp/tds/guide/standbypass.html

 

※YouTubeチャンネルでの紹介動画では、アトラクション利用枠が1時間(11:00~12:00)で表記されていますが、これまでアトラクションでスタンバイパスが運用されていた際は30分(例えば、8:45~9:15)でしたので、新エリア開業後は運用が変わる可能性があります。この時間内にアトラクション施設の入口(パス認証)を通過できないと、その権利が無効になります。

 

 

【ディズニー・プレミアアクセス】
東京ディズニーリゾート公式アプリから有料で取得できる施設予約です。ファンの間では英語名称の頭文字をとって「DPA」と呼ばれている課金タイプのパスです。かつて存在したファストパスの有料版といったところで、スタンバイパスと違って少ない待ち時間で案内されます。アトラクション以外にも、夜の水上ショー「ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~」においても、鑑賞エリアとして購入できるタイプのパスとなっています。

 

新エリア内のアトラクション施設のうち3施設が対象となっており、1施設あたり1人2000円となっています。「フェアリー・ティンカーベルのビジーバギー」は施設の構造上、スタンバイパスのみの運用となっています。

・アナとエルサのフローズンジャーニー

・ラプンツェルのランタンフェスティバル

・ピーターパンのネバーランドアドベンチャー

 

ディズニー・プレミアアクセスは、アトラクションとショーの同時保有が可能であり、スタンバイパスとは別に取得することができます。そのため、スタンバイパス(無料)で1施設、ディズニー・プレミアアクセス(有料)で1施設を予約することで、2つの施設を利用することができるようになります。

 

他のアトラクションのディズニー・プレミアアクセスを購入する場合、以下の早い方の時間を過ぎると購入することができます。

①購入から60分後

②購入したディズニー・プレミアアクセス(1つ目)の利用開始時刻

 

同一のアトラクションを再度購入する場合、購入したディズニー・プレミアアクセスのご利用後、もしくは利用終了時刻以降に再度購入することができます。

 

このロジックを使うと、ハッピーエントリーであれば1~2施設は課金する形で利用することができます。こちらも1日1施設あたりの発売枚数が決まっており、先着順で無くなります。一般入園だと購入できて1施設かなと思われます。スタンバイパスよりも取得できるタイミングが早いですが、それでも先着順で無くなることを踏まえると、開業からしばらくは一般入園で2施設目を購入することは難しいでしょう。現実的にはスタンバイパスで1施設、ディズニー・プレミアアクセスで1施設かなと思います。ただし、運営状況によっては追加販売される場合があり、うまくタイミングが合えば購入できる可能性があります。

 

(参考)

https://www.tokyodisneyresort.jp/tds/guide/disneypremieraccess.html

 

※ディズニー・プレミアアクセスでは、現状アトラクション利用枠が1時間(11:00~12:00)となっていますが、新エリア開業後は運用が変わる可能性があります。この時間内にアトラクション施設の入口(パス認証)を通過できないと、その権利が無効になります。

 

 

【ディズニー・モバイルオーダー】

東京ディズニーリゾート公式アプリからレストランのメニューを注文することができるサービスです。新エリアの運用では、実質来店予約として機能すると思われます。新エリア内には3つのレストラン施設があり、いずれもカウンター形式(カウンターで料理を受け取るタイプ)のレストランとなっています。テーブルサービスのレストラン施設は、ファンタジースプリングス内にはありません。

・ルックアウト・クックアウト(ピーターパンのネバーランド)

・アレンデール・ロイヤルバンケット(フローズンキングダム)

・スナグリーダックリング(ラプンツェルの森)

 

※「オーケンのオーケーフード」および「ポップコーンワゴン(フェアリー・ティンカーベルのビジーバギー横)/ローストビーフポップコーン」については、予約なしで利用できますが、着席して利用できるスペースは設けられていません。

 

来店時間は30分の枠で用意されており、この時間帯に来店できない場合は自動キャンセルになります。新エリアでの運用では、この指定された時間の間に対象レストランに行く必要があるのが注意点です。また、モバイルオーダーはエリア内のスタンバイパスまたはディズニー・プレミアアクセスを取得してしないと対象施設・時間帯の注文ができない仕組みになっています。これは、エリア内の入場時間がスタンバイパスやディズニー・プレミアアクセスの開始時間と紐づいているため、エリア内施設のモバイルオーダーだけを取ることができないようです。また、モバイルオーダーには管理用のQRコードがないためでもあります。

 

来店時間になると、公式アプリ内のプッシュ通知がくるので、対象施設の入口にいるキャストに画面を見せます。ここで来店時間と人数確認を行い、問題がなければキャストの指示で「商品を受け取る」のボタンを押す流れになります。このボタンを押したと同時に決済され、調理が開始されます。常温の商品でない限りは、基本作り置きされたものではなく、このボタンを押したタイミングで作り始めます。

 

ディズニー・モバイルオーダーも複数回の利用が可能で、以下の早い方の時間を過ぎると次を注文することができます。

①注文済みのディズニー・モバイルオーダーの来店時間(前回の注文完了から60分経過)
②前回(初回)の「注文完了」から2時間後
 

注意点としては、必ず人数分のチケット読み込みが必要です。代表者1名だけがモバイルオーダーを取った場合、レストランの中に入れるのはそのモバイルオーダーを取った人だけで同行者は入れません。ただし、決済はモバイルオーダーを注文した人にかかるので、ご家族以外で行かれる方は同行者と相談の上で注文しましょう。モバイルオーダーは途中で注文の内容変更をかけることが可能なので、例えば飲み物だけをとりあえず入れて、後から時間のあるときにゆっくり追加・変更できます。

 

(参考)

https://www.tokyodisneyresort.jp/tds/guide/mobileorder.html

 

※ディズニー・モバイルオーダーは、パーク内対応レストラン拡大に伴い、酒類提供店舗においてもモバイルオーダーが可能となりました。ただし、東京ディズニーリゾート公式アプリは、MyDisneyアカウントでのログインが必要であり、そこに登録された生年月日の情報と酒類提供可否が紐づけされるため、20歳に満たない年齢の方にはアルコール類のメニューが表示されないことが確認されています。ご家族で利用される場合、モバイルオーダーを実施する代表者が20歳以上でないとアルコール類の注文ができませんので注意が必要です。

 

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ディズニーホテルに宿泊しない方は一番右側の枠「一般入園」に該当します。東京ディズニーシーに関しては、ファンタジースプリングスホテルとホテルミラコスタの2つしかハッピーエントリーが設定されておらず、その他のディズニーホテルは一般入園と同じ扱いになります。ただし、バケーションパッケージで「1デーパスポート:ファンタジースプリングス・マジック」を利用する場合は、ハッピーエントリーは利用できませんが、エリア内の施設は一部を除いて体験できます。

 

要は一般入園を想定すると、スタンバイパスやディズニー・プレミアアクセスが取れてやっと1つ2つの施設を体験できるに過ぎません。1日に2~3施設取れれば、最短2日あればエリア内を網羅することはできそうですが、ハッピーエントリーでどれだけの人数が入るか、何時までのパスが取られるか次第で大きく変わってきます。ファンタジースプリングス・マジックを使っても、レストラン施設の予約を入れられるとは限りません。

 

前述したように、ファンタジースプリングスホテルとホテルミラコスタでの「ハッピーエントリー」の人たちが最初の枠を、次に一般入園で入れる先頭集団が取ることになります。この人たちはルール上禁止されている徹夜待ちであったり、深夜バスでの早朝到着、周辺地区からの自転車、京葉線の始発(舞浜駅からは徒歩)で並んだ人たちくらいです。京葉線の始発は、東京駅4:55発 舞浜駅5:11着が1本目、新習志野駅4:57発 舞浜駅5:13着が2本目です。この時間はディズニーリゾートラインが動いていないので、必然的に徒歩でパークエントランスまで向かう必要があります。注目グッズの発売日であれば、この人たちですらショップのスタンバイパスが取れるか取れないかのラインになってきます。言い方はあれですが、基本は転売屋だったり、ディズニーで小遣い稼ぎしているインフルエンサーだったりします。アトラクションとショップでは総数が異なるので、参考程度にしかなりませんが、少なくとも開業初日はこれらの人たちでも取れない可能性は否定できません。つまり、ディズニーリゾートラインの始発で到着する時間に並び始めるということは、開園待ちに既に出遅れていることを意味します。

 

そして、早朝から並んだとしても、携帯電話の電波干渉という壁が待ち構えています。現在、公式アプリにチケットが表示される仕組みであり、入園直後からパスの取得を行うわけですが、エントランス周辺は何百人何千人という人が密集しており、電波が不安定になりがちです。入園直前にアプリを開いて、パークチケットのQRコードが表示されないなんてこともあります。これは運営側も認識しているはずですが、基地局の関係もあって改善されていません。開園直後でなくても、パレードルートやショー鑑賞エリアでも度々発生している現象です。つまり、朝一に並んだとしても、パスを取得するための画面に到達できないことが起こり得る話であり、仮にそうなると次から次に追い越されることになります。時間が経てば、パスは無くなりますから朝早く待って、かつ電波環境に恵まれないとまともに取れないってことです。

 

話は少し長くなりましたが、冒頭の動画にあるスタンバイパスやディズニー・プレミアアクセスは、そう簡単には取れないよってことです。多少リピートしている客層であれば、パスの仕組みを理解しているでしょうから問題なさそうですが、年に1回行くか行かないといった客層には残念ながら行っても体験できないというオチが待っているわけです。開業してすぐ行かれる方はそれなりの覚悟と準備が必要です。それに、アトラクション施設に関しては100%稼働している保障はなく、システム調整という名の不具合が発生しない可能性はゼロではないということを念頭に置かなければいけません。

 

 

現在のパーク入園者数を踏まえれば、仮に1デーパスポート1枚につきエリア内のアトラクション1回までという条件が加われば、1人でも多くの方がエリア内のいずれかの施設を体験でき、体験できなかったという負の思い出を持ち帰らずに済む&次回のリピートに繋げられると思うんですけどね...。

 

プレビューという形でスポンサー企業からの当選や公式からの招待を受けてオープン前に利用できるのが確実に最もお得にエリアを体験できるということは言うまでもありませんが、既に申し込みが締め切られていますので、その手を利用することができません。とはいえ、オープン前には一般客を利用したテスト運営が必要ですから、それを狙うのが最初で最後の手段のような気がします。5/13(月)、5/16(木)、5/20(月)、5/23(木)には招待形式のプレビューが予定されていません。風の噂では、悪天候等のコンディションでなければ、テスト運営に遭遇できる可能性があるとかないとか。必ず実施されるわけではありませんので、気になる方はSNS等で情報収集されてはいかがでしょうか。

 

※記事冒頭の写真は、東京ディズニーシー・ステーションに設置されたフォトロケーションの写真部を拡大したものです。

 

東京ディズニーリゾートでは、新型コロナウイルス感染症拡大防止として、スタンバイパスやエントリー受付といった予約制度が始まり、ディズニー・プレミアアクセスという課金タイプの予約といった選択肢が広がりました。少ない待ち時間で施設を体験できるメリットはあったものの、当日にならないと取得する時間帯が読めないことや他の予定(エントリー受付の当選やレストラン予約など)と重なると、どちらかを犠牲にしないといけなくなったりと、ファンの間でも完璧な予定を組むのは至難の業と言われていました。私も何度か足を運びましたが、理想的な予定を組むことはかなり難易度の高いことを実感しました。

 

ファンタジースプリングスにおいても同様のことが言えます。開業からしばらくは、お客さんの大半が新エリアをメインに入園するでしょうから一番の目的が新エリアになります。パスの取得が殺到することは言うまでもありませんが、最悪パスが取得できない場合は1日の予定・望みがパーになります。エンタメは未だに縮小傾向ですから、既存アトラクションに逃げ道がないと厳しくなります。アトラクション施設が4つも追加されることになるので、他のアトラクション施設の待ち時間が下がることが唯一の救いではないでしょうか。特に一般入園で遅い時間のパスを取得した場合、園内で開催されている数少ないショーである「ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~」などの時間と重なったり、遠方の方でしたら新幹線や高速バスの時間都合でやむなく権利を捨てざるを得ない状況も起こるでしょう。

 

そうならないためにも、課金できるのであればファンタジースプリングスホテルに宿泊して確実な権利を得ることや、急ぐ目的がないのであれば混雑が落ち着いたタイミングまで待ってから行くことが一番かと思います。せっかく足を運んだのにパスが取得できないことを避けるにはそれしかありません。もちろん、1日でも早く体験したいという方はパスが取れない覚悟で行けば良いだけですし、それ相応の下準備をしておかないと行くだけ無駄になります。もちろんテレビ番組やSNS等を通じて内容が紹介されてしまうとそれはネタバレになってしまうので、楽しみが半減してしまいますが、そういうのが平気な方は待つべきかなと思います。急いでもアトラクションは無くなりませんので。

 

東京ディズニーランドの新ファンタジーランドはコロナ禍でオープンし、当初はエントリー受付という名の抽選による選定でした。追加されたアトラクションは2つでしたが、両方当たる方もいれば、両方落ちる方もいました。人によって体験価値が大きく変わったのも事実です。今となっては運用が変わって通常のスタンバイで並んで楽しむことができますし、課金による選択肢も増えました。ファンタジースプリングスも、時期がくれば運用が変わり、待てば乗れるアトラクションになるでしょうから、運用方法が変わったタイミングが個人的に狙い目かなと思います。それに、開業時期には大したエンターテインメントプログラムをやっているわけではないので、目的をファンタジースプリングスに絞ってしまうと、パスが取れなかったときにカバーできる要素がなくなるので、そういった点を踏まえると開業初期に行くのは賢くないかなって感じます。

 

開業は6/6ですが、少し経てば夏休み、ハロウィーン、クリスマスが続き、東京ディズニーシーの混雑が続く要因が揃っていますので、少なくとも年内はパスの争奪戦となることが予想されます。実際に運用が始まってから分かることやベストな攻略法も出てくるでしょうから、一旦は様子見ですね。東京ディズニーランドの新ファンタジーランド(既存エリア改修)を踏まえると、少なくとも年内はこの運用が継続されると思われますが、これも利用者の動向次第で大きく変わるでしょうから、何とも言えません。しっかりと情報収集をした上で、より多く確実に新エリアを堪能したいものです。貧乏性の自分にとっては、同じチケット料金を払うなら、1回でより多くのアトラクション施設を体験したいですし、望みは薄いですがビリーヴ以外の水上ショーをセットにして楽しみたく、エリア内に気軽に入場できるレベルに落ち着くまではしばらく様子見で観察できればと思います。