山で旨いは・・・トトキ! 山菜の女王かな | 美味しく、楽しく、生物多様性ブログ!~NPO法人森の都研究所

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生態系の専門家である前に一人の平凡な父親として、豊かな自然を子や孫に伝えたいから、処方箋を皆さんと一緒に考えていきたいと思います・・・

散歩道の端で、とても元気に伸びる野草を見つけました


 ‘ととき’という山菜名で知られる ツリガネニンジン(釣鐘人参)です



「山で美味いはオケラにトトキ

      里でうまいはウリ、ナスビ

            嫁に食わすも惜しゅうござる・・・」



 なんて歌ったのは、昔の長野県の里人だそうですね

  実際には、仲良く舌鼓を打ったんでしょうけれども・・・(笑)



森からの贈り物 ~森の都研究所・丹波 ~楽しく暮らして生物多様性保全&地域再生?!-totoki



少し摘むと、みずみずしくやわらかい茎からは

   ミルクのような白い液がほとばしりました。。。


      手に持っていると、春らしい青葉の香りがしてきます



随分、美味しいという噂をたくさん耳にしながら、


  意外に食べる機会がこれまでありませんでしたので、今日は初挑戦(笑)



 見るからに、天ぷらにすると美味しそうでしたが、


   準備の間がありませんでしたので、


    フライパンにお湯をわかしてさっと湯がくと、若緑色がさらに鮮やかに



    薄く塩味だけで口に含むと、


       かむほどに独特のコク香り がひろがります


     確かに、他の野草にない美味しさですね 醤油にもよくあいました


       少しタラノメに近いコクかも知れません




もともと私は、この野草の花が好きなので、以前、秋に花の写真をご紹介しました


   「秋の里山、お散歩日和・・・」(2008年9月27日記事)


     名前の通り、小さな釣鐘形のお花がかわいいですよね



。○・ 。○・ 。○・ 。○・ 。○・ 。○・ 。○・ 。○・ 。○・ 



  これだけ、味よし、姿よしの野草ですが、


    最近は農家でもあまりご存知ない方が増えたようです



おそらくこれは、草刈り道具の進歩が原因かな、と感じます



  私はときどき、原始的に 手鎌 で草刈りをしているのですが


   手で刈っていると、いろんな草や虫が目につきます



    美しい花が咲いていたり、お気に入りの草が芽吹いていたりすると、


     手心を加えて 刈り残してしまうのが人情ですよね(笑)


      あとから見て、「やっぱり、ちょっと見栄えが悪いかな」 なんて悩むのですが(笑)



その点、電動草刈機では、スピードが速すぎて、


   個々の草花(生き物)に目をとめることが ほとんどないのです


   ・・・また、もし目に留まった草花があっても、


        それだけ刈り残すという器用な細工は、電動草刈機には無理難題です


           結局、「ま、いいや」 と、全部区別なく刈り取る・・・


         そうするうちに、だんだんと、畦の草に関心を失って「全て雑草」となり、


           電動草刈機に耐えられない種類の草達は、静かに消滅していくのです・・・




    ・・・もったいないですね


  現状は、とても「手刈りの時代に戻る」ことができない

    (高齢化&人手不足)ことはよくわかっています



   でも、道具に助けられることで、


      逆に自然を見る目を失い、文化を失っていくのは 惜しいですね


    悩ましいところです・・・




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