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目指せ!森林インストラクター。

日本の山を元気にしたい!
そんな思いから、森の案内人「森林インストラクター」の資格を取りました。

自然は私達に、たくさんのメッセージを投げかけています。
その声は、あまりにも小さく儚いものです。

そんな「森の囁き」を、お伝えします。

11月に入りました。



霜月の名はどこへやら、場所によっては、サクラやタンポポの開花も見られるようです。



 



人もまた自然の一部、風邪やアレルギーで体調を崩されている方も多いのではないのでしょうか。



 



これから迎える冬を前に、電力需要の増加に向けた節電が懸念されています。



どうしても部屋にこもりがちな季節ですが、この機会に外へ出て、自然に親しむきっかけとしてみてはどうでしょうか。



 



私たちインストラクターも、そのお手伝いをさせていただければと思います。



 



10月の台風で痛手を被った高尾山も、登山道の復旧が進みほぼ全線通行可能です。



これからの紅葉シーズンに向け、また賑わいを取り戻しています。



 



そろそろ秋の花も終わりに近づき、実を結ぶものも見られるようになりました。



 



少しですが、可憐な花をご紹介します。



 



よく見られる、キンミズヒキ



 キンミズヒキ



斑点が特徴、ヤマホトトギス。花弁の反り返りが強いほうです(反りが少ないのがヤマジノホトトギス)



 ヤマホトトギス



サラシナショウマ



 サラシナショウマ



高尾で発見され、名を冠したタカオヒゴタイ



 タカオヒゴタイ



フユザンショウの結実。サンショウが夏に実をつけるのに対して、秋冬に実を結びます。翼があるのが特徴です。



フユザンショウ

 



こちらは有毒、ヤマトリカブト。



 ヤマトリカブト



コウヤボウキが咲き始めると、秋も深まりを感じさせます。



 コウヤボウキ

気持ちの良い秋の一日。

今日もお山に行ってきます。



 


初めてお目にかかる方も多いかと思います。



他のブログからアメブロへ引っ越してきました。



 



自ら好んで「デクノボー」なる名を名乗るのも、訳がありまして・・・



これは、私の敬愛する宮沢賢治さんの「雨ニモマケズ」に由来します。



 



雨ニモマケズは代表作のように扱われますが、自費出版の詩集には載せられておらず、むしろ



彼の死後に世に出たものです。



 



手帳に記された言葉の端々から、彼の人生が読み取れるような気がします。



 



常に農民と共に生きることを志し、教鞭をとっていた農学校を辞めて自ら野に入った賢治さん。



自作自営の開墾の傍ら、施肥の指導や教育を行い、 近代農法の普及に努めました。



 



彼の描いた理想郷イーハトーボ。



その底辺には、賢治さんの信念が貫かれています。



 



「人類全体が幸福にならないうちは、個人の幸福はありえない。」



 



辛く過酷な労働を芸術の域に高めようとする文化的素養に、科学的知見に基づく農学の知識。



羅須地人協会時代こそ、賢治さんの夢が花開いた時期だったのかもしれません。



 



もともと病弱だった賢治さんは、過酷な労働と質素な食事から体調を崩します。



その後、土壌改良剤として石灰を販売したりもしますが、やがて病の床に臥します。



 



「雨ニモマケズ」は、この闘病生活の最中に書かれたものとされています。



賢治さんの、切実な願いにも似た思いが伝わってくるようです。



 



デクノボーに込められた彼の思いは知る由もありませんが。



 



私も、現代の山の現状に心痛める者の一人として。



まずは、伝えること・広めることを志して森林インストラクターの資格を得ました。



 



時代はますますややこしく、雑多な情報が入り混じっています。



こんな時だからこそ、自然にかえり共に生きることを考えていきたいと思います。



 



形は違えど、彼の精神を少しは受け継げたら



ソウイウモノニ、ワタシモナリタイ。

ご無沙汰しております。



何かと忙しい日々が続き、相も変わらず久々の更新となってしまいました。







夏も終わりに近づき、秋の訪れを告げる台風の襲来・・・ぼやっとしている間にもう長月の声を聞きます。



そういえば、日の出もずいぶんと遅くなってきましたね。







最近の活動は、鳩ノ巣での施行ボランティアがメインで、あまり観察の方には参加できずにいます。



そんな中ではありますが、個人的イベントを行いましたので簡単に報告したいと思います。







8月も終わりの日曜日、飯能方面へハイキングに行ってきました。







題して「フォトハイキング」。



自然に親しみつつ、写真の基礎的な楽しみ方を知ろうという企画です。







お知り合いに声をかけただけの小規模な山行ではありましたが、4名の方が参加されました。



うち1名は、今回のテーマでもある写真の講師を担当していただき、半分スタッフのような形での参加です。







コースは武蔵横手駅から物見山へ登り、高指山・日和田山へ縦走する低山歩きです。



滝あり・眺望ありと、低いながらに楽しめるルートです。







930に駅に集合し、簡単な自己紹介・準備体操を行い出発。



林道歩きの道すがら小さな花を愛でつつ、花粉を運ぶポリネーターや種子散布について触れます。







そんなこんなで、ほぼ平坦な沢沿いの道に、五条の滝が姿を見せます。





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ここでは絞りとシャッタースピードについて体験していただき、滝を後にします。







遅咲きのイワタバコに一服の涼を得て、登りが始まります。







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ひとしきり登り詰めれば、今回の最高地点である北向地蔵です。



ここでは補正をしながら逆光での撮影を行いました。







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常緑樹の混じる尾根歩きが続き、植生の話などをしつつ物見山へ。



見晴らしこそ無いものの、人も少なく静かな山頂で昼食を取ります。







ちょうど木陰でしたので、うす曇とはいえ涼しく休憩できました。







山頂を過ぎ、滑りやすい足元に注意を払いつつ、ここから先はくだりが続きます。



高指山は鉄塔に山頂が占められており、横を巻いていきます。







緩やかなヒノキ林地を歩けば、キバナガンクビソウがあちこちで開花を待っています。







しばらく歩いて登り返せば日和田山山頂。飯能・大宮方面が一望できます。



300mぐらいの標高ながら、なかなかのパノラマ・ビューが楽しめます。





高麗神社へは一下り。こちらからは東京方面への眺望が広がります。



話題のスカイツリーらしきものも、ぼんやりと確認しました。



足元に巾着田を見下ろし、名前の由来に頷きます。







分岐は女坂をとり、無事に下山しました。



飯能駅で下車してお風呂に立ち寄り、駅前で恒例の()反省会。



好評のうちに一日を終えることができたようです。







まだ保険もかけないようなイベントではありますが、企画のいい勉強になりました。



反省点は次回に活かしつつ、向上していければと思います。







タイムテーブル(参考)



武蔵横手駅 → 五条の滝 → 北向地蔵 → 物見山 → ※高指山 →日和田山 → 下山



9:35集合    10:50着   11:50着   12:30着   13:30着  14:30着  15:30



9:50発     11:10発   12:00発   13:00発   13:40発  14:50



※高指山の休憩は、手前の集落にて。景色良好、公衆トイレ・東屋・茶屋(自販機) あり。





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応援よろしくお願いします

お久しぶりです。



スマートフォンに乗り換えてアプリからつぶやいたところ、そのまま日記に載ってしまっていたので整理しました。



いろんなことが次々とあって、消化不良の感が否めないこの頃です。



とりあえず、森林活動の報告がFITのHPに掲載されましたので、そちらからご紹介します。



FIT内部研修 森林塾「森づくり技術講座」  http://bit.ly/qAkcCS



第1回と第2回の様子をリポートしましたので、合わせてご覧ください(日記に変えさせていただきます)。



もう半月前の話ですが、ボランティア報告の続きも書きたいと思います。



もうお忘れの方も多いでしょうから、前回分の記事です→http://bit.ly/oPlXnB





夜明けの北上川。自然はかくも優しく、美しい。あまりにも長閑な光景。



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一度その牙を向けば、脅威そのもの。



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自然に向き合うものとして、身に沁みる光景が広がります。





作業二日目、これまた快晴の中で暑さとの戦いが待っています。



朝早く陽がまだ低いのと、川風との助けがあり、6時入りから8時ぐらいまでは比較的楽に作業できました。



昨日中にヘドロの中から引き上げた諸々を、今度は車の入れる畔まで運びます。



昨日の格闘の成果で、水路はずいぶん綺麗になりました。



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今度は、田んぼのほうです。



本当にありとあらゆるものが流れ着いていました。



これで暮らせるんではないかと言うぐらいに。



返してみれば、それだけのものが失われたのだという事実。



あの日を境に、まだまだ不自由な暮らしを強いられている方々が大勢いるのです。



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時計の針は、止まったまま…





いや、それでも前を向き歩き出す人々のために、ボランティアの存在があるのだと信じて。



今は、目の前の与えられた仕事をこなします。



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大物の撤去が一区切り付き、目に入り始めるのが小さなゴミ。



水田として甦らせるため、土に返らないものは取り除くのが今回の目的。





ビニール・プラスチック・アクリル・アルミニウム。



利便性と引き換えに、何か大切なものを失ったと言われて久しいのですが、改めて目にすると実感が湧きます。



日頃どれだけの、自然に帰ることのできないものを“消費”しているのか。



省みれば偉そうなことを言えた身分ではありませんが、考えさせられる光景です。





仕上げのローラー作戦もほぼ終わりという頃、大地に異変を感じます。





7/10、9:57。三陸沖震源の余震、震度4。カーラジオからの情報を待ちます。



ここはかつての…嫌な想像が頭をよぎります。自分たちの置かれた立場をこれほどまでに実感したことはありませんでした。





結局、津波は30分後に10cmが観測され、警報も発令されずに済みました。



私達のように団体であればともかく、個人参加のボランティアの方も多い被災地において連絡体制はどうなっているのか、ふと疑問が湧きました。



安全管理は自己責任。



一言で言ってしまえばそれまでですが、危険な場所での作業であることは既に証明済みです。



もしもの時の避難指示であり場所でありといったことが当然できているとは思いますが、ボランティアに入る側にもそういった心構えが必要だと痛感するできごとでした。





暑さもあり余震もあり、作業は早上がりとなりました。



立ち寄り湯で汗を流し昼食。



今回の活動は終了です。





応援よろしくお願いします



梅雨もあけ、夏空が恨めしい日が続きます。



日中の暑さに加え、熱帯夜に追い討ちをかける節電の推奨・・・





考えてみれば、昔はエアコンなんて無かったという声も聞きますが、温暖化の影響か以前より気温が上昇しているように思えてなりません。





私はといえば、あいも変わらず流され振り回される日々が続いています。



先日も、再び宮城の被災地を訪れボランティア活動に参加して来ました。





前回同様、大田山の会の皆さんに同行させていただきました。





現場は石巻市、あの大川小学校の対岸、川に程近い田園地帯。





今回は、水田および水路の瓦礫撤去を行いました。



散在する漂着物の収集です。





実際、水田の場合には無機質=土に帰らないものさえ取り除けば、あとは漉き込んでしまうので大丈夫との事です。





とはいえ、地表のヘドロや塩分・硫化水素は、田洗いを数回行って洗い流す必要があります。



さらに、石灰による土壌の中和を行ってようやく植え付けができるとのことで、手間を考えただけでも気の遠くなる話です。





実際の作業は地味そのもので、ひたすら瓦礫を拾い集めては、重機の入れる農道脇へ運ぶ事の繰り返しです。





私は水路への斬り込み部隊に入り、ヘドロの底に埋もれた瓦礫の曳き起こし作業を担当しました。





ぬかるみの中での引き揚げはなかなか大変なものです。



岸から上体を乗り出し、水の中で見えない“何か”を力任せに引っ張ります。





ヘドロが沈積して重くなっているのを落す為に、立てるようにしながら引きずり出します。



屋根にされていたものか、トタンが多く見られました。



その他にも、タイヤ・プリンター・洗濯機のドラム・倒木の根っこ・仮設トイレ・自転車と、あらゆる物が流れ着いていました。





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炎天下の中、ヘドロと錆に塗れながら汗だくになって作業を続けます。



一つ一つ引き揚げるたび、その向こうにある(あったであろう)日常が頭をかすめます。





その都度立ち止まっては、気も滅入るし何より作業が滞ります。



もっとも、猛暑の中そんな余裕も無くなってはいましたが・・・





誰とも無く名づけた我等が「トタン部隊」の仲間達が、気持ちも力も支えあいます。





水路に入り起こす者、そして上で受け取り引き揚げる者。



交代しながら助け合い、その日のうちに引き上げを終えることができました。





二日目に、この泥と錆との格闘を持ち越したくないという強い思いのなせる業でしょう。





田んぼのほうもだいぶ片付いたようです。時々聞こえるチェーンソーの頼もしいエンジン音に、作業の進展を感じていましたが、期待通りでした。





今年一番の暑さといわれた初日を終え、温泉で汗を流して沿岸の被災地の視察へ行きました。



雄勝町から女川へ、リアス式海岸沿いに車は進みます。





時折見える小さな漁港は軒並み壊滅。



かつて栄えていたであろう水産加工場も今は見る影も無く、廃墟と化していました。









惨状に息を詰まらせつつ、改めて自然の驚異を身に刻む思いでした。





ここはどのように復興し、住人の方々はどうなるのだろうか?



今も仮設に入ることも叶わない避難所暮らしの方々はこの夏、さらにその先どうなるのか?





目の前に山積した問題を、白日の下で目の当たりにさせるかのような光景が累々と続きます。



  



反面、日常を取り戻すべく街は復興していきます。



石巻市内に戻りジャスコで買出し、宿営地を目指します。





地元の経済活動への貢献。



大義名分の下、明日の活動へむけ懇親会で英気を養います。





栃木からも労山のメンバーが、同じ現場の仲間として宿営しており、親睦をはかりました。





やがて宴も終わり、日中の疲れと程よい酔いの中、眠りに落ちていきました。







次回へ続く





応援よろしくお願いします