初めてお目にかかる方も多いかと思います。
他のブログからアメブロへ引っ越してきました。
自ら好んで「デクノボー」なる名を名乗るのも、訳がありまして・・・
これは、私の敬愛する宮沢賢治さんの「雨ニモマケズ」に由来します。
雨ニモマケズは代表作のように扱われますが、自費出版の詩集には載せられておらず、むしろ
彼の死後に世に出たものです。
手帳に記された言葉の端々から、彼の人生が読み取れるような気がします。
常に農民と共に生きることを志し、教鞭をとっていた農学校を辞めて自ら野に入った賢治さん。
自作自営の開墾の傍ら、施肥の指導や教育を行い、 近代農法の普及に努めました。
彼の描いた理想郷イーハトーボ。
その底辺には、賢治さんの信念が貫かれています。
「人類全体が幸福にならないうちは、個人の幸福はありえない。」
辛く過酷な労働を芸術の域に高めようとする文化的素養に、科学的知見に基づく農学の知識。
羅須地人協会時代こそ、賢治さんの夢が花開いた時期だったのかもしれません。
もともと病弱だった賢治さんは、過酷な労働と質素な食事から体調を崩します。
その後、土壌改良剤として石灰を販売したりもしますが、やがて病の床に臥します。
「雨ニモマケズ」は、この闘病生活の最中に書かれたものとされています。
賢治さんの、切実な願いにも似た思いが伝わってくるようです。
デクノボーに込められた彼の思いは知る由もありませんが。
私も、現代の山の現状に心痛める者の一人として。
まずは、伝えること・広めることを志して森林インストラクターの資格を得ました。
時代はますますややこしく、雑多な情報が入り混じっています。
こんな時だからこそ、自然にかえり共に生きることを考えていきたいと思います。
形は違えど、彼の精神を少しは受け継げたら…
ソウイウモノニ、ワタシモナリタイ。