目指せ!森林インストラクター。 -14ページ目

目指せ!森林インストラクター。

日本の山を元気にしたい!
そんな思いから、森の案内人「森林インストラクター」の資格を取りました。

自然は私達に、たくさんのメッセージを投げかけています。
その声は、あまりにも小さく儚いものです。

そんな「森の囁き」を、お伝えします。

6月に入りました。



若葉もすっかり色濃くなり、日差しは夏を思わせます。



 



天気はいまいち安定しませんが、過ごしやすい季節になりましたね。



 



先日は高尾山に行ってきました。



 



森林インストラクター東京会主催の、「高尾山GREEN CLEAN 作戦」に参加しました。



 



毎週第一土曜日に行われ、高尾の自然を観察しながら山頂を目指し、下山がてら登山道のゴミを拾う清掃ハイキングです。



 



今回は、小仏からの少し長めのコースということもあり、少し早めのペースでのご案内でした。



 



まずは小仏バス停から小仏峠・城山を目指します。



少し奥まった場所だけあり、少し遅れて見られる花もありました。



 



そんな中、緑に映えるマルバウツギです(ユキノシタ科)。



花を葉が抱き込んでいるのが特徴です。



 



似ているようで、小さい花が集まって咲くコゴメウツギ。



蕾のときは、まさに小米。小さいながらに、バラ科特有の花を咲かせます。



 



こちらは、ガクウツギ。アジサイと同じように、ガクが発達して装飾化として目立ちます。



 



ウツギとは名ばかり。いわゆるウツギ(空木)とはまるで違うのですが、ウツギに似ている潅木類をなんでも~ウツギと名前を付けてしまったものです。



 



どれも似たり寄ったり、インストラクター泣かせのネーミングです。



 



地面に目を移すと、ツルマンネングサが咲いてました。



小さいながらに、鮮やかな黄色が目を引きます。



 



ちょっと珍しいところで、イカリソウに出会いました。



名前は花の形から。どんな虫が訪れるのか、想像できますか?



 



よく見かけられるニガナも、なかなか可憐な花です。



この季節は白と黄色の花が多いです。季節によって、花の色も移り変わるのでしょうか。



 



地味なところで、ウマノスズクサ。ジョコウアゲハの食草として知られます。



ちょっと変わった形の花には、内側に向いた毛が生えています。



 



誘導された虫は中に入ったら後戻りができず、花の付け根にある膨らみに閉じ込められます。



花粉ができて花が萎れて、やっと花粉まみれになって開放される仕組みです。



 



今回は当たりのようで、ワニグチソウにも出会えました。



 



ホウチャクソウに似ていますが、花を葉が抱く(抱葉)ので区別できます。



 



まだまだいきます!出し惜しみなしです(笑)



 



ギンランにササバギンラン。



花が葉よりも高いのがギンラン。



 



葉のほうが高いのがササバギンラン。



 



 



フリフリな感じが可愛い(?)イナモリソウ。



 



 



花びらのワンポイントが素敵なユキノシタ。



 



そして、杉の花。



 



ウソです。着生ラン、セッコクです。



あくまで間借りしているだけで、寄生ではありません。



空気中の窒素を吸収するという荒業をやってのけます。



 



 



文字通りの物見遊山ですが、ゴミもちゃんとひろいましたよ~



 



そんなこんなで、すっかり初夏の様相の高尾山。



もしかしたら、小さな山のアイドルに出会えるかもしれませんね。


ランキング参加中応援よろしくお願いします   


お久しぶりです。
すっかり初夏の陽気になりました。

昨日は、緑滴る奥多摩で企業の森の植林イベントがありました。

企業の森とは、社会的貢献活動(CSR)の観点から森林保全活動を行おうとする企業と、森林所有者を行政が仲立ちして結び、計画的森づくりを行おうとするものです。

ですので、植樹から始まり、下刈・除伐といった育林作業を継続的。かつ計画的に行うことが求められます。

各地で取り組みが行われており、今回もその一環です。

用意された苗は、イロハモミジ・ナナカマド・ヤマボウシ各100本。
合計300本を、40名近い参加者の方が植え付けを行いました。

まず地表のゴミを掻き、穴を掘ります。

苗が入るより少し大きめに掘ったら、ポットから苗を取り出し、少しほぐします。

土は着いたまま。あまりきれいにしすぎてしまうと、根付きが悪くなるそうです。

掘った土を埋め返すときは、石やゴミがなるべく入らないようにします。

苗の周りを踏み締め、上に乾燥予防のため草などを被せます。

書いてしまうと簡単な作業ですが、実際掘ると根っこは出てくる・石に当たると、思うようにはかどりません。

唐鍬をガチガチ言わせながら、作業は進みます。

少し植え残しは出ましたが、無事作業終了。
参加者が帰られた後、スタッフが残業(?)で完了させました。

比較的平坦な場所で落石等の危険も無く、熱中症も作業時間が短かく問題なく終えることができました。

植えていく間に、だんだんと木への愛着を感じる参加者の姿が印象的な一日でした。


ランキング参加中応援よろしくお願いします  

GWも終わり、今日から仕事のかたも多いのではないでしょうか。
正直、憂鬱ですね(笑)

連休といいつつ、今年は山三昧でした。
あまり休めていないような・・・

山とはいっても、近くの山へチョコチョコ出掛けた程度。

鳩ノ巣でのスタッフ懇親会に始まり、裏高尾の小下沢源流探索、奥多摩三頭山、再び高尾山、そして鳩ノ巣で山作業。

奥多摩と高尾の往復 f^_^;

まあ、どこへ行ったかより何をしに行ったかなので、良しとしましょう。

春もここに来て、急に足を速めています。


スミレももうわずか。

ツボスミレ

ツボスミレ

トウゴクサバノオは、結実を始めています。

トウゴクサバノオ

花ばかりでなく、新葉もきれいです。写真はシロダモ

シロダモ

ビロウドとでも言いましょうか。ふわふわです。

シロダモ新葉

イヌブナの実生も見られました。

イヌブナ実生


虫も活動し始めています。

ナナフシ、見えるかな。。。

ナナフシ

ヒメクロサナエ

ヒメサナエ

花に戻って、オウギカズラ

オウギカズラ

コバノタツナミ

コバノタツナミ

この季節は飛ぶように過ぎていきます。

初夏の山へと移ろう高尾山。
足元に目を向けると、たくさんの自然を目にすることができますよ。

ランキング参加中応援よろしくお願いします 


久々にブログ更新します。
このところ、事務的なことが続いています。
かといって、フィールドに出ていない訳ではないのですが…

2月より、むさしのネイチャーゲームの会でリーダーとしてデビュー。
2012年 FIT内部研修「森づくり技術講座」での一人事務局長(笑)

今日も、知人向けにハイキングを企画していましたが、あいにくの雨で中止にしました。
代わりに都内の温泉で、ゆったりと羽を伸ばしてきます。

色々手続き関係やらをさせていただくようになり、良い経験になっています。
その分、粗相もしでかしていますが。

ボランティアかと聞かれればそうでもないし、かといって事業にまではなっていないし。
まずはそんなことは脇において、インストラクターとしての経験値を上げていきたいと考えています。

気付けばGWも折り返し。遅かった春が加速していくのを感じます。

ミヤマキケマン

ミヤマキケマン


ハシリドコロ(毒草)

ハシリドコロ


ヤマルリソウ

ヤマルリソウ


マルバスミレ

マルバスミレ


ミツバツチグリ

ミツバツチグリ


ヒトリシズカ

ヒトリシズカ


ミツバコンロンソウ

ミツバコンロンソウ


久々なので、出し惜しみ無しです(笑)

奥山では、まだカタクリが見られました。
ミミガタテンナンショウやウラシマソウ・フデリンドウ・ヤマネコノメなんかも見られます。

木本のクロモジも、小さいながらかわいらしい花をつけています。

観察は弱いジャンルですが、臆せずチャレンジしていきたいと思います。
今年は久々の厳しい寒さが続きます。
典型的な西高東低は、大雪と乾燥注意報をもたらし、ウィルスの蔓延やら落雪による被害やらと各地に影響が出ています。

立春を過ぎ、本当に春が待ち焦がれるこの頃です。

更新は滞っておりますが、雪の中でも負けじと活動しております
それこそ雪の中でしたが、架線での材の運搬を研修スタッフとして体験してきました。

架線といってもロープを使った方法で、我々森林ボランティアでも扱える軽くて伸びづらいダイニーマ(通称ケブラー)を使用しました。

このロープをメインケーブルとして材木を吊り、谷を渡しました。

内部研修とはいえ、スタッフも試行錯誤するトライアルな内容。
貴重な体験をすることができました。

まずは、メインケーブルを通す場所を見定め、ダイニーマを張ります。
集材しやすく、平らで拾い作業性の良い場所で、かつロープを張りやすい見通しの良いところを探します。

アンカーを取ってロープを張る際は、スリングを巻き滑車を介して立木への負荷を減らします。

アンカー メインケーブル支持部

メインロープに移動用の滑車を付け、そこから材を吊るす吊りロープを下げます。


上から移動用の滑車、赤いソースリング、材を引き上げるための滑車がぶら下がっています。
さらに引き上げ用の滑車から吊りロープを下げ、カラビナを介して材木をスリングで吊りました。

丸太を宙吊りにした状態で、コントロールロープを引っ張りいよいよ谷渡しです。

白く雪が残っているのが対岸です。とにかく寒い


地下足袋だと、つま先の感覚が無くなっていきます(笑)

丸太が谷を渡っていく光景は、圧巻です。受講者からも歓声が上がります。

スタッフも正直感動モノです。研修というよりは、もはやオトナの遊びですね(*v.v)。

もちろん、危険の伴う作業。
しっかりと基本を理解した上で、きちんとした技術と経験を持つ指導者の下で行うことはお忘れなく。

山作業は楽しく安全に。
色々と体験させていただきながら、勉強していきたいと思います。

ランキング参加中応援よろしくお願いします