6月に入りました。
若葉もすっかり色濃くなり、日差しは夏を思わせます。
天気はいまいち安定しませんが、過ごしやすい季節になりましたね。
先日は高尾山に行ってきました。
森林インストラクター東京会主催の、「高尾山GREEN CLEAN 作戦」に参加しました。
毎週第一土曜日に行われ、高尾の自然を観察しながら山頂を目指し、下山がてら登山道のゴミを拾う清掃ハイキングです。
今回は、小仏からの少し長めのコースということもあり、少し早めのペースでのご案内でした。
まずは小仏バス停から小仏峠・城山を目指します。
少し奥まった場所だけあり、少し遅れて見られる花もありました。
そんな中、緑に映えるマルバウツギです(ユキノシタ科)。
花を葉が抱き込んでいるのが特徴です。
似ているようで、小さい花が集まって咲くコゴメウツギ。
蕾のときは、まさに小米。小さいながらに、バラ科特有の花を咲かせます。
こちらは、ガクウツギ。アジサイと同じように、ガクが発達して装飾化として目立ちます。
ウツギとは名ばかり。いわゆるウツギ(空木)とはまるで違うのですが、ウツギに似ている潅木類をなんでも~ウツギと名前を付けてしまったものです。
どれも似たり寄ったり、インストラクター泣かせのネーミングです。
地面に目を移すと、ツルマンネングサが咲いてました。
小さいながらに、鮮やかな黄色が目を引きます。
ちょっと珍しいところで、イカリソウに出会いました。
名前は花の形から。どんな虫が訪れるのか、想像できますか?
よく見かけられるニガナも、なかなか可憐な花です。
この季節は白と黄色の花が多いです。季節によって、花の色も移り変わるのでしょうか。
地味なところで、ウマノスズクサ。ジョコウアゲハの食草として知られます。
ちょっと変わった形の花には、内側に向いた毛が生えています。
誘導された虫は中に入ったら後戻りができず、花の付け根にある膨らみに閉じ込められます。
花粉ができて花が萎れて、やっと花粉まみれになって開放される仕組みです。
今回は当たりのようで、ワニグチソウにも出会えました。
ホウチャクソウに似ていますが、花を葉が抱く(抱葉)ので区別できます。
まだまだいきます!出し惜しみなしです(笑)
ギンランにササバギンラン。
花が葉よりも高いのがギンラン。
葉のほうが高いのがササバギンラン。
フリフリな感じが可愛い(?)イナモリソウ。
花びらのワンポイントが素敵なユキノシタ。
そして、杉の花。
ウソです。着生ラン、セッコクです。
あくまで間借りしているだけで、寄生ではありません。
空気中の窒素を吸収するという荒業をやってのけます。
文字通りの物見遊山ですが、ゴミもちゃんとひろいましたよ~♪
そんなこんなで、すっかり初夏の様相の高尾山。
もしかしたら、小さな山のアイドルに出会えるかもしれませんね。
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