(第88回)時好 ふたたび
最近、仕事が忙しい。仕事が忙しいのは有り難いことだ。僕はヒマだと、
「人生とはなんぞや」
とか深く考える方なので、ある程度忙しい方が余計なことを考えなくていい。でもあまり根を詰めて仕事しすぎると、精神的にも疲れてくるので息抜きは必要だ。
僕の息抜きで一番多いのは、スポーツ観戦である。注目している試合にあわせて仕事の段取りをつける。食事も試合の最中に食べるようにする。
ということで、めちゃめちゃ仕事が忙しい週だったが、睡眠時間を1日3時間にまで削って見たのがサッカーのコンフェデレーションズカップ。各大陸の王者などが集うプレワールドカップ的大会。日本はアジア代表で出場していた。ドイツで開催されたため日本でのテレビ放送は真夜中だったが、時好のネタでもあるし、僕はしっかり観戦した。
日本代表の結果は3戦して1勝1敗1引分、残念ながら得失点差で決勝リーグには残れなかったが、この大会には大きな意義があった。
特に第3戦のブラジル戦は、最も興奮した。試合は夜中の3時半から放送されたが、僕はテレビにかじりついて、カップ麺にお湯を注いだのも忘れて観戦した。ブラジルも日本もこの試合に決勝トーナメント出場がかかっていたので、お互い本気モード。サッカー大国ブラジルと本気モードで戦えることなんて滅多の滅多にない。こりゃファンじゃなくても注目するで。
ブラジルのスーパースター、ロナウジーニョがテレビに映っているだけでわくわくするのに、それが日本と真剣勝負するのだから、興奮せずにはいられない。結果は2-2の引き分けであったが、日本にとって、本気のブラジル相手にこの結果は、ものすごいことなのである。感覚的にいうならば、新幹線と乗用車が同時刻に京都を出発して、同時刻に東京に着きました!…くらいの大ニュースなのである。
しかし、あまりこの結果に浮かれていると(勝ったわけでもないのに)いけないので、ひとつ水をさすようなことをいうと、サッカー大国としての成熟度からいって、ブラジルは格下日本に引き分けに持ち込まれたことを、そんなに気にしていない。
得失点差の関係で、引き分けで決勝トーナメントに進めるのは最初から分かっていたので、別に無理して日本に勝つ必要はなかったのである。
僕の見る所、ブラジルチームは、相手が格下と見ると、ちょっと力をセーブする癖がある。パパパッと点を取って、そのあと休む、というパターンが多い。体力を次の試合に残す、という点では理にかなっているが、ドイツなど、相手が弱いと見るやめった打ちに点を入れにくる国もあるので、やはりそのへんはお国柄か。
いずれにせよ、今大会の結果でジーコジャパンの世界からの注目度は一気に上がったはずである。僕はロナウジーニョと中田ヒデがユニフォームを交換したシーンが忘れられない。
そしてお湯を入れっぱなしでふやけたカップ麺は翌日まで忘れ去られた。
2005年7月1日号掲載

ジーコ 1953~ ブラジル
サッカー界のスーパースター時代を経て、当時の日本代表監督。
| 追記・・・前回に引き続きサッカーネタ。サッカーネタ多いですね…。この回もジーコ(ジャパン)のネタを時好のネタとして扱いましたw。 |
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