(第89回)常人、理解す
この原稿の今回の締め切りは7月8日の金曜日であった。その翌日の7月9日土曜日に、僕にとっての一大イベントがやってくる。『スターウォーズ』エピソード3『シスの復讐』が全国公開されるのである。僕は初日の朝一番の回の指定席を押さえた。
この作品は全国公開の前から試写会、先行、先先行などの上映が見ることのできる状態にあったが、あえて全国ロードショーの初日に見ることが、僕にとっては意味があるのだ。
スターウォーズは僕が映像に興味を持つきっかけになった作品。ちょうど小学生の頃である。そして中学2年の時に今でいうエピソード6『ジェダイの帰還』が公開され、僕は公開初日の朝一番に、3時間ほど開場を待つ列に並んだ末、鑑賞した。
その頃も先行オールナイトなどあったが、中学生だった僕には夜の部の上映は見られなかった。だからあの頃の興奮、青春時代を思い出すために、今でも先行上映ではなく、公開初日の一本目を見に行くことにしているのだ。
近年公開された、エピソード1、2もそうして初日に見に行った。常人には理解してもらえないであろうその感覚が、この映画の公開初日には詰まっているのだ。
ちなみに、人気映画の初日の初回というのは、そういう人ばかりが集まってくる。だからいいえない連帯感がどことなく生ずる気がするのは僕だけだろうか?
今回は前売り券を2枚買った。ちょうどその券をコンビニで買う時、仕事場のアシスタントと一緒にいたので、一枚だけ買ってはひとりで見に行くのがバレバレなので、見栄を張って2枚買うてしもた。
僕は普通、映画は一人で見に行くことが多い。でもせっかく今回は前売り券を2枚買ったし、ちょうど想いを寄せている女の子もいるので思い切って誘ってみることにした。自分にとって最も重要な映画を、公開初日の最も重要な日に、仕事の依頼を蹴ってまで空けたその日に、いま、あなたを誘います!…と、けっこう鼻息荒い感じで一人で盛り上がって、その子を誘ってみたが、
「今月は忙しくて無理、来月ならOK!」
ということだった。来月では意味ないねん!公開初日に意味があんねん!…はぁ~(ため息)。
残った前売り券はもちろん無駄にはしない。最低でも映画館に3度は見に行くのがスターウォーズシリーズなのだ。それなら最初から前売りを3枚買っとけや、といわれるかもだが、それはそれとして。
ちなみに、最近では映画の海賊版というものがネットを通じて簡単に手に入ったりする。公開してすぐの作品が、ネットで見られるのである。これはまさに著作権法などを無視した違法行為なのであるが、手軽にただで(あるいは安価で)見られるので、けっこう手を出す人が多い。
でも僕は弱小ながらも映像作りに携わる人間のプライドとして、海賊版は見ないようにしている。ちゃんと券を買って映画館で見て、映画業界の売り上げに少しでも貢献したい、と思っている。それが映画を愛する人間の最低限の義務なのだ。
2005年7月16日号掲載

ジョージ・ルーカス 1944~
アメリカの映画監督、製作者。代表作にスターウォーズ、インディ・ジョーンズシリーズなど。
| 追記・・・やっぱり映画は映画館で観ないと! 映画館が暗くなって、まさに物語が始まらんとするあのドキドキワクワク感がたまりません!…常人、理解す=じょうじん、りかいす=ジョージ・ルーカス…ダジャレは厳しいですねw |
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