『答えは、自分のなかにある。中心感覚を目覚めさせる60の具体例』中谷 彰宏・著
中心感覚は固定されたものではありません。
固定されたものは、弱くて不安定です。
揺れない綱渡りはありません。
微妙に揺れることで、安定度を持っています。
揺れているから危ないのではなく、揺れることによって安定度を保っているのです。
最も安定しているものは、かすかに揺れています。
じっとしようとすればするほど、安定度を失っていきます。
自分の中心感覚に、内側で微妙に揺れた状態のイメージを持つことです。
完全にピタッととまってしまうと、次への動きができなくなるのです。
スポーツ選手が動き出す直前は、静止しているように見えますが、中心感覚はかすかに揺れています。
「中心感覚を持ちなさい」「軸を持ちなさい」と言うと、「固めよう、固めよう」とする方向へ行きがちです。
でも、そうすると、よけいに不安定な中心感覚になってしまうのです。
この本は、身体の軸や中心の感覚といった言葉で表現しにくいものを、分かりやすく書かれている。
じっとしている時も、身体の中は休まず動き続けている。
余分な力を抜いて、そうした働きに身を任せていきたいな