『99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方』 竹内 薫・著
これまであえて「常識」という言葉を使ってきました。
その時代、その地域に生きているほとんどの人の頭にこびりついている考えのことです。
問題は、ガリレオをあざ笑った教授たちにしても、プトレマイオスにしても、あるいはコペルニクスでさえも、後の時代からみるとまちがった常識にとらわれていた、ということです。
それは、現代に生きるわれわれでも同じです。
今日、常識だと思っているものが、明日、天才科学者の出現によってまちがいであると判明するかもしれないのです。
つまり、常識というやつは意外にもろいのです。
常識はくつがえるものなのです。
ですから、この本では、そういった常識のことも「仮説」と呼ぶことにしたいと思います。
常識は仮説にすぎないのです。
プロローグの飛行機の例をみてもわかるように、「科学的根拠」があると思われているものも、案外なにもわかっていなかったりします。
われわれの世界観、われわれが親から教わること、われわれが学校で教わること、そういったものは、すべて仮説にすぎません。
この本には、「常識」だと思っていることが、どれだけ曖昧で不安定なものであるかが書かれている。
本当かどうか分からないのに、正しいと思い込んでることって沢山ある。
全部が仮説なのだとしたら、
「誰かが言っていたから」では無くて、「自分がそう感じたから」を信じていきたいな