ちょっとした用事で車で出かけた帰り道。T字路の信号のない交差点で、私は右折しようとしていた。隣には、左折しようとしている車がいた。カーブミラーを見て、直進の車が来ないのを確認して、さぁ行こうと思ったら、一瞬早く私の隣のワンボックスが左折をした。ややタイミングがずれたが、その直後私も右折をした。カーブミラーはワンボックスの車体にさえぎられてよく見えなかったが、まぁいいだろうと思って曲がった。
・・・これがいけなかったらしい。何と、直進の車が来ていたのだ。あやうく衝突しそうになり、派手にクラクションを鳴らされた。ひやりとしたが結果的にぶつからなかったので、やれやれと胸を撫で下ろした。(きゃーごめんなさい(。>0<。)失礼しましたっ でもお互い事故らなくてよかったですね!)心の中で謝りながら走っていると、後ろの方でパッシングしている車がいる。見ると、さっきぶつかりそうになった車である。追いかけてきたのだ。
どうやら私にイチャモンをつけたいらしい。気持ちは分からなくもないが、結果的にどちらも無事だったのだから、そんなに執念深くなることもないと思う。とりあえず私は逃げた。しかし、逃げても逃げても追って来る。意外にしつこい。車はトヨタの高級車である。もしかしてヤ○ザかヤンキー?もしそうなら面倒なことになる。私は怖くなった。
運悪く赤信号に捕まってしまった。左折レーンで停止していると、私を追ってきた車がすぐ後ろに止まり、運転席から男が降りて来た。さすがに緊張して、とりあえずドアを全ロックした。「おいコラ!謝れ!謝れコノヤロー!」男は窓ガラスをばんばん叩きながら、叫んでいる(と思う。窓が閉まっているので)見るとヤクザではなく、50半ばくらいの普通のオヤジだった。私はちょっと安心した。「降りろ!降りて謝れ!」尚もしつこく叫ぶので、頭を下げた。
すると今度は「角を曲がったところで車を停めて降りろ!」と言っている(ようだ。)冗談じゃない。車を停めさせて、一体何をする気なのか。
やっと信号が青になったので、私はすぐさま左折した。男は、更にしつこく追いかけて来る。これはちょっと変な人かも知れないなと思い、もしこれからもずっと追いかけて来るようなら、警察署に駆け込もうと、警察署方面の道路を目指すことにした。もちろん、言われた通り停車するつもりなど毛頭無かった。果たして、男は間もなく追跡を諦め、他の道へ入って行った。私は心から安堵した。
ぶつかりそうになったのは確かに私の前方不注意のせいである。しかし、男の車もややスピードを出し過ぎていたように思う。一瞬前にはカーブミラーに写ってもいなかったのだから。男はあまりにびっくりして、思わずキレてしまったのだろう。腹が立つ気持ちは分かる。しかし、男の取った行動に正義などない。何故なら、もし私がいかにも女の運転していそうな普通車でなく、高級車や外車、或いはトラックに乗っていたら、あそこまで執念深く追いかけて来なかったと思うからだ。
恐らく間違いなく女と見て、それで恫喝して気分を晴らそうと思ったのだろう。相手が女なら強く出られるからだ。自分が外車や高級車に乗っているからと言って、それだけで偉くなったように錯覚し、前の車を煽ったり、横柄な運転をしてはばからない輩がいるが、きっとあの男もそういう類だろう。一言で言って最低のヤツだ。
私の住む地域には、こんな感じの悪い中高年が本当に多い。以前にも嫌な思いをしたことが何度もある。高い車に乗って、それだけで威張っていられるのだから、大した土地柄だと思う。
しかし・・・怖かった~・・・洒落にならんかった!(((( ;°Д°))))