以前、支社長の出張に随行しました。現地の温泉旅館に泊まり、翌日職場へと帰還する車中でお聞きした話です。

支社長が深夜お風呂に入っていた時の事です。時間が遅い事もあって、相客はなく、一人で湯船を独占状態でした。

そこに一人入ってきましたが、湯煙で、よく見えないながら、何やら違和感を感じます。こちらに背を向け、身体を洗っている状態ながら、よくよく見ると、髪が長いのはともかく、どうも身体に丸みがあり、ゴツゴツしていない。

「お、女?!」

一瞬、頭の中が真っ白になり、間違って女湯入って来たっけ?と思い直しても、そんなはずはない。

どうしようと、しばらく悩み、結局は「もしもし、ここは男湯ですよ」と声を掛けたら、「間違えました。すいません」と素直に出て行ってくれたそうです。

「素直に出て行ってくれたから、良かったですね。逆上して、悲鳴の一つもあげられたら、かけつけた旅館の人達に誤解が解けるまで、袋叩きでしたね」と言ったら、苦笑いしてました。

今回は笑い話で済みましたけど、こういう状況だと、男は不利ですね。どうしても色眼鏡で見られてしまう。


まあ、男が全裸だと、どういう精神状態なのか一目瞭然なのですがね。おっと、淑女の皆さんには判りづらい話だったかな?

11PM(イレブン・ピーエム)という深夜番組がありました。65~90年の24年間続いた長寿番組です。この番組は、基本、硬派な番組なのですが、温泉紹介とかのお色気コーナーがあったり、時には丸一本ストリップ特集などのお色気物だったりと、AV普及前の思春期の若者に取っては、身近なエロの供給源でした。

テレビは一家に一台の時代であり、ビデオなどはテレビ局にしか無いような時代ですから、深夜、睡魔と戦いながら、親の目を気にしつつ、リビングのテレビの前に陣取る訳ですね。

その日のサブタイトルは「中年男の凄いテクニック」

「これは期待出来そうだぞ」胸をドキドキさせながら、待ちに待った、私の見たものは…。


4人の中年男が、ひたすら麻雀をうつ光景でした。

……うん。
間違っては、いませんね。

皆さんは、言葉に詰まる状況に追い込まれた事がありますか?

私はあります。
もう、数年前の事です。私の職場は、年に一度、職場旅行をする風習が残っています。その時も、仕事を終えた金曜の夜から職場近辺の温泉へと向かいました。宴会を終え、一風呂浴びていると、脱衣所近辺で何やら騒ぎが…。

ほとんど全員が、同じホテルの浴衣姿で間違いやすかったのでしょうか。どうやら、酔った客が他人の下着を着用したようで、俺の下着が無いと騒ぎになっているようです。

その時、私は上司と入っていました。
「どうします?俺はもう出ますけど?」
「ん~、もうちょっと入っていくよ」

そして翌日、帰りのバスで隣に座った、その方に話を振ると、
「結局、僕が出た時に残っていたのは、浴衣だけ。パンツもシャツも無いの。替えの下着持ってこなかったから、今、ノーパンなんだよね」

たとえ、下着の奪い合いになろうと、誰のものとも知れぬ下着が一組残るはずなのですが。どうやら、泥酔のあげく、二重履きした者がいたようです。

いい年こいたオッサンがノーパン…。

込み上げてくる笑いを押さえつつ、「それはそれは」と適当な相槌を打ちながら、華麗にスルーする私なのでした。