岐阜県土岐市泉町 乙塚古墳 | 古墳探訪記

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関東中心に古墳を巡っています。現存している古墳、削平してしまった古墳を含め、すべて写真で記録していきます。時々、神社や地形についても触れていきます。1000年以上も続いた古墳のある風景、後世に残していきたいものです。

3月14日に訪れた岐阜県土岐市の古墳、続きです。

 

↑まずは解説板から

「史跡 乙塚古墳 附 段尻巻古墳」の解説板。

2基の古墳が史跡公園として整備されていますおねがい

 

 

 

↑今日アップするのは乙塚古墳、西側から

直径23.9メートル、残存高4.1メートル、7世紀前半築造の方墳。

場所はこちら: 35.365537, 137.180872

 

 

 

↑乙塚古墳の解説板

解説板には載ってませんが、乙塚という名前→景行天皇と八坂入媛命との間に生まれた弟姫命(おとひめのみこと)が葬られているという伝承から。

 

 

 

↑南南東へ開口している両袖式横穴式石室

全長19.2メートル。江戸時代には陶工の工房として活用されていたそうですびっくり

さすが美濃焼の中心地ですねニヤリ

 

 

 

↑石室内部の様子、手前の礫床は再現されたものです。

玄室の長さ5.1メートル、幅1.9~2.7メートル、高さ2.7~3.0メートル。

羨道の長さ5.4メートル、幅2.3~2.6メートル、高さ2.4~2.7メートル。

花崗岩を利用した石室、礫床の素材はチャート。

 

 

 

↑乙塚古墳のすぐ隣にあるもの。

一番左は乙塚古墳の墳頂にあった「山上」と刻まれた石碑。真ん中は「陶祖神」を祀ったもので、以前は玄室に存在、天保5年建立。一番右は陶祖神信仰に関係すると思われる石柱、安永3年建立、乙塚古墳の南東隅から発掘されたもの。

 

 

 

↑乙塚古墳、北側の様子

 

明日は隣の段尻巻古墳をアップしますウインク