奈良県高市郡明日香村平田 高松塚古墳 | 古墳探訪記

古墳探訪記

関東中心に古墳を巡っています。現存している古墳、削平してしまった古墳を含め、すべて写真で記録していきます。時々、神社や地形についても触れていきます。1000年以上も続いた古墳のある風景、後世に残していきたいものです。

今日から8月ですが、ブログの内容は3月ですあせる

 

さてさて、3月23日に訪れた奈良県明日香村の古墳、続きです。

 

↑今日アップするのは有名な高松塚古墳

直径約23メートル、高さ約5メートル、西暦700年前後築造の円墳。

 

場所はこちら: 34.462287, 135.806186

 

 

 

↑高松塚古墳が有名な理由が、こちらの横口式石槨内に描かれた壁画

村人が生姜の保存用に穴を掘ったところ石室を発見→1972年に発掘してみたら極彩色壁画が見つかったという流れびっくり

 

写真は高松塚古墳の隣にある「高松塚古墳壁画館」にあるレプリカです。

 

 

 

↑こちらが関西大学博物館にある壁画再現展示(ウィキペディアより、パブリックドメイン)

奥壁は「玄武」

 

 

 

↑教科書や資料集によく載っている女子群像(高松塚古墳壁画館より)

 

漆喰の上に塗られている壁画。保存が大変のようですびっくり漆喰なので、放っておいても劣化しますし、カビが発生したりとか。

 

 

 

 

↑鎌倉時代に盗掘を受けていましたが、副葬品もけっこう出土しています。こちらは海獣葡萄鏡。

40代~60代男性の歯と下あごの骨も出ています。

 

被葬者は忍壁(おさかべ)皇子、高市(たけち)皇子、弓削(ゆげ)皇子など諸説あり。

 

 

 

↑現地解説板を抜粋

昭和46年(←ふっき~の生まれた年ですw)当時の高松塚古墳。

 

やっぱり古墳マニアだったら、昔の高松塚古墳の状態の方がワクワクするな~。

 

 

 

↑現在の高松塚古墳

 

古墳を発掘して被葬者を明らかにするべき・・よく見かけますが、高松塚古墳だけ学んでもわかるように、被葬者は結局明らかにはならないですし、もし貴重な副葬品があった場合、発掘した時から劣化が始まってしまうんです。

 

 

 

↑高松塚古墳からすぐ西側にある丘陵。

いかにも古墳がありそうなので、調べてみたら17A-0168という直径約10メートルの円墳が丘陵上にあるようです。